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ティーインストラクター直伝!ティーバッグで美味しい紅茶

ティーインストラクターですと言うと、かなりの確率で聞かれる質問。
美味しい紅茶はどれですか?
どこの何という銘柄が美味しい?

…答えは、どの銘柄も美味しいです!
別に忖度して言っている訳ではありません。
実際に、日本に入っていているメーカー・銘柄で、不味いものってそうそう無いと思います。
もちろん私みたいな駆け出しは、全ての銘柄を飲んで言っている訳ではありませんが💦

ただ日本という国は、紅茶で有名と言われている国に比べても、良い茶葉が流通し、そこにお金を出す人も多いのです。
ですから、あえて言いましょう。

紅茶を美味しくするのは紅茶の入れ方であって、茶葉を変えても入れ方が良くなければ美味しくはならないのです!

美味しくなる入れ方をすれば、コンビニで売っている紅茶のティーバッグでも、劇的に美味しくなります😊

紅茶の入れ方、ゴールデンルール

私の所属する「日本紅茶協会」で習い、HPにもUPされている方法ですが、紅茶の美味しい入れ方にはゴールデンルールと呼ばれるものがあります。
HPでは、リーフティーの入れ方が説明されているので、こちらではティーバッグでの入れ方(と、私の蘊蓄?)を説明していきますね。
一通り読んで準備をしてから、実際に紅茶を入れることをオススメします😆

一番大切な“水”

紅茶を入れる時に一番大切なもの、それは水です。
日本の場合は軟水の地域がほとんどですので、普通の水道水がベストです。
最近多いウォーターサーバーや、ペットボトル入りミネラルウォーターなどの“ボトルウォーター”は使わないで下さい🆖
実は紅茶って、空気が沢山含まれている荒々しいお水が良いんです🆗
「うちの水道水はカルキ臭くて…」という場合は、沸かした後に、プラス2~3分、多めに沸かして下さい。

100度の熱湯、何のため?

さて、水道から直接汲んだお水を…いつも通り電気の湯沸かしポットに入れないで下さい😖🆖
一度でいいです!騙されたと思ってヤカンでお湯を沸かして下さい。
「でもうち、ヤカンなんか無いわ。電気ポットにしちゃったから…」という場合は、片手鍋でも構いません。
実は電気ポット、お利口さんなので沸騰した瞬間に電源が落ちるようになってます。
少しの間、沸騰状態を維持出来るヤカンや鍋での湯沸かしをお願いします。
ただし鉄製や傷がついたホーロー製品はやめて下さいね。
ここで問題となるのが“沸騰”です。
沸騰というのは、“(厳密な定義は置いといて)約100度のお湯”という事です。
多分皆さんが思っているだろう状態は、“細かい泡がボツボツ出てきたところ”であって、それを見たら「あぁ〜、お湯湧いたなぁ〜」ってティーバッグ入れてませんか?
それ!沸騰してないんです😭
見た目でいう沸騰状態は、“親指と人差し指で作った輪っかぐらいの空気がボコボコ出ているもの”なんです。
それで約100度💖
できればカップなどに少しお湯を入れて温めておくといいのですが…私、猫舌な事もあり、そこまではやってないです💦
ベストを求めるならば、湯通しとして、少しカップを温めておいて下さいね。

茶葉の量とお水の量

ティーバッグの場合、茶葉ってどれくらい入っているかご存じですか?
大体2gの商品が多いのですが、1.8gから2.5gぐらいまで差があります。
ティーバッグの形状もよく見る袋状のエンベローブ型、三角のテトラ型のもの、円形でパックされているだけのものなど様々ですし、材質も紙あり布ありネット状のものありと様々です。
それぞれにそれぞれの良さがあるので、どれが良い悪いとは言えません。
それよりその一つのティーバッグ、何杯紅茶出してます?
これはティーインストラクターお決まりネタで、「とりあえず色が出るまで振り出しして引き上げて、いくつか溜まったらそれをまとめてまた一杯」っていう“おじゃる丸の薄井幸子さん”みたいな人もいますが。
ティーバッグ1つはティーカップ1杯分
お湯の量として150ccから180cc位です。
もし若干薄いの理解の上入れるのなら、マグカップ300cc位までなら何とかなりますが、それでは薄い!という事は忘れないで下さい。

ちなみに小ネタ。
メーカーと商品によるのですが、ティーバッグのヒモ、よく見ると2段階にとめてあるものが存在します。
これ、ティーバッグで入れる時用とティーポットで入れる時用で長さ変えられるようになってるんです。
お持ちの紅茶はどうですか?

どの位浸しておけば…

お湯が沸騰し、温めておいたカップのお湯を捨てたら、すぐカップにお湯を注ぎ、ティーバッグをカップの脇からスルりと滑らし、急いでカップにフタをして下さい。
フタ?って驚かれると思いますが、これ大切です。
カップ&ソーサーならばソーサーをフタ代わりにしてもいいし、キッチンにある小皿をちょっと失敬してフタにしても良いし、最近は100均などにシリコン製マグカップのフタなども売っています。
自分の好きなフタを使って、蒸らし時間の一時を待つのも一興ですよね〜✨
ティーバッグの蒸らし時間は、ティーバッグの中身・茶葉の大きさで変わります。
箱やティーバッグの袋、タグなどに書いてあることが多いのですが、もし何も書かれていなければ、ティーバッグの中身がツブツブしている感じなら1分、ゴワゴワしているものなら2分から2分半というところでしょうか。
時間になるまでティーバッグを振ったり、カップを揺すったりしないで、フタをしたらジィ〜っと時間が来るまで待って下さい。
タイマーかけるのもありです。
今ドキなら、スマホにもタイマーついてます。
時間になったらフタを取り、ティーバッグをゆったり1〜2回振って、静かに引き上げて下さい。

さぁ、美味しく召し上がれ💖
(長くなったので、蘊蓄編は別の機会に😅)

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