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今日の読売新聞朝刊一面トップに「東京女子医大 教員人事寄付額を考慮」という記事が出ました。

社会面にも詳細な記事があります。 とても大事なポイントは、これは卒業生が昇進にあたって「下駄を履かされた」ということではなく、昇進昇格要件を満たしている人のうち、卒業生のみが「事実上寄付を強要された」、というところにあります。 卒業生は被害者です。彼女たちだけに課された障害、ハードルを乗り越えて、大学と社会に貢献する卒業生たちを私たちは誇りに思います。

この「至誠会ポイント」昇進システムは倫理的な問題はもとより、本来昇進昇格の基準として大学基準協会に届けられるべきところが未届けでした。このシステムに加担していたのは、大学理事と同窓会理事を兼任していた岩本理事長他2名の卒業生理事、そして昇進を決定し実施する学長です。丸学長の責任は非常に重いのではないでしょうか。「至誠会ポイント」昇進システムは、大学理事会と同窓会理事会を結んだ組織的な行為なのですから。

すでに業績で昇格基準をクリアしていたのに、「卒業生だから」、という理由だけで至誠会ポイント寄付を強要されて支払った先生方、皆さんは全く悪くありません。自責感を微塵も持つ必要はありません。何でNOと言わなかったのだろう!との後悔もいりません。だってNOと言える余地はなかったのですから。責任を取るべき人は他にいます。 こんな大変な時に院内で踏ん張っていただいて、私たちは心から感謝しています。本当に、ありがとう。

第三者委員会に於かれましては、この様な理事長、理事、学長等理事会の背景を十分に考慮した上で報告書を作成していただきたいと存じます。

東京女子医大、教員人事で同窓会組織への寄付額を考慮…卒業生に「評価に影響」と要求(読売新聞オンライン)

東京女子医科大の教員、昇格時に同窓会へ入金「職を買った気がした」…理事から「ポイント不足」指摘(読売新聞オンライン)


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