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【必見】 高給取りのコンサルタント!職位(役職)別の仕事内容とは?

コンサルといえば高給取りで有名ですよね。関心のある方も多いでしょう。

そこで今回は、コンサルの職位(役職)に焦点を当ててご紹介したいと思います。

・いまコンサルに転職するとすれば、どの職位になって年収はいくらなんだろう?
・そもそもコンサルの職位は他業界と何が違うのだろう?
・入社してからの昇格の仕組みは?

そういった疑問に答えるべく、徹底解説していきます!

<1、各職位の業務・年齢・年収は?>

ここでは、職位ごとに主な業務や年齢、年収をまとめていきたいです。

<アソシエイト(シニアアソシエイト)>
新卒者や社会人経験の少ない中途者はこの職位にまずつきます。

筆者も新卒で約2年間この職位を経験しました。
もちろん頭も動かすのですが、器用に手を動かすこと(エグゼキューション)が重要なポジションです。
コンサルタントとしてのベーススキルを叩き込まれる時期でもあります。

・代表的コンサル企業での呼称
マッキンゼー:ビジネスアナリスト、ジュニアアソシエイト
BCG:アソシエイト、シニアアソシエイト
ベイン:アソシエイトコンサルタント、シニアアソシエイトコンサルタント
平均的な年齢:21歳~30歳
上司:コンサルタント
部下:なし
担当業務単位:担当プロジェクトのタスク
主な業務:部分的な資料作成、データ分析、文献調査(日経テレコン、富士経済、矢野経済、SPEEDA、グーグル検索など)、インタビュー(対エキスパート、対消費者など)
年収:500~900万円

<コンサルタント>
アソシエイトからの昇格者や、主にMBA資格を保有している転職者がつく職位です。
プロジェクトを動かす屋台骨といってよいでしょう。
手を動かすことよりも、頭を動かすことがメインになってきます。
部下も付きはじめ、プロジェクト・マネジメントの基礎を学ぶ時期です。

・ 代表的コンサル企業での呼称
マッキンゼー:アソシエイト
BCG:コンサルタント
ベイン:コンサルタント、ケースチームリーダー
平均的な年齢:27~32歳
上司:マネージャー
部下:アソシエイト、シニアアソシエイト
担当業務単位:担当プロジェクトの一部分
主な業務:仮説の考案、資料の全体構成の考案、分析方法の考案
年収:600~1300万円

<マネージャー>
コンサルタントからの昇格者や、コンサル経験を持った転職者がつく職位です。
プロジェクトの主な責任者であり、大きな方向性を示すことが求められます。
自らお客さんにプロジェクトを売りこむということを学ぶ時期です。

代表的コンサル企業での呼称
マッキンゼー:エンゲージメント・マネージャー
BCG:プロジェクトリーダー、プリンシパル
ベイン:マネージャー、プリンシパル
平均的な年齢:30~40歳
上司:パートナー
部下:コンサルタント
担当業務単位:プロジェクト全体
主な業務:プロジェクトのスコープの策定、プロジェクト・マネジメント(進捗管理、品質管理)
年収:1000~2500万円

<パートナー>
マネージャーからの昇格者や、コンサル経験をもった転職者がつく職位です。
プロジェクトの品質の最終的な責任を負い、ファーム全体の経営の責任も負います。
クライアント・マネジメントだけでなく、ファーム全体に影響を与えることを求められる時期です。

代表的コンサル企業での呼称
マッキンゼー:アソシエイト・パートナー、パートナー
BCG:パートナー、マネージングディレクター
ベイン:パートナー
平均的な年齢:35歳~
上司:なし
部下:マネージャー
担当業務単位:会社全体、複数プロジェクト 
主な業務:会社全体の経営、プロジェクトの営業、担当プロジェクトの最終的な品質管理
年収:数千万~数億円

<2、コンサルタント特有の仕事の進め方とは?>

写真②

さて、そもそもなぜコンサル業界にはこのような職位があるのでしょうか?
他業界の係長、課長、部長などといった職位とは何が違うのでしょうか?
こういった疑問にお答えする前に、まずコンサル特有の仕事の進め方についてご紹介します。

<①プロジェクト・ワーク>
コンサルの仕事は、お客さんのそれぞれの案件ベースで仕事を進めます。
事業会社の業務の大半を占めるオペレーション・ワークはほとんどありません。
それぞれの案件は、特定の目的と期間のあるプロジェクトという形になっているからです。
その特定の目的をかなえるためにどうすればよいのか、という大きな問いがプロジェクトの本質といえるでしょう。

<②仮説思考 >
すべてのコンサルの業務には問いと仮説があります。
さきほど申し上げた通り、ひとつのプロジェクトはひとつの大きな問いであり、それには仮説があります。

たとえば、
・「A社の売上を10年で1億円まで上昇させるには、どうすればよいのか?」
がプロジェクトの大きな問いだったとき、それには例えばこのような仮説を立てることができます。
・「既存製品の販路を拡大することで10年後に売上を1億円上昇できる」
・「新規製品の販売を開始することで10年後に売上を1億円上昇できる」

それぞれの仮説を、よりロジカルな仮説とするために、いくつかの小さな問いを作ります。
たとえば、
・「既存製品の販売を拡大する」
→「市場の成長率は?」
「競合環境はどうなっているのか?」
 「生産ラインの拡大は可能なのか?」など

問いを分解し続けると、作業レベルに落ちます。
作業を実施するときは、常に問いと仮説との繋がりを意識する必要があります。
すべてはプロジェクトの大きな問いを解決するためにあるからです。
(論点思考も含まれます。)

<3、コンサルタントの職位と役割の関係とは?>

こういったコンサルの働き方は、どのように職位の在り方とつながっているのでしょうか?

<①全ての職位は相似形>
アソシエイトからパートナーまでレベルは違えども、それぞれが仮説思考の積み重なりとしてのプロジェクト・ワークを自律的に回していくことが求められます。
コンサルの「商品」としての問題解決力とその「伝達手段」としてのコミュニケーション能力が求められることは全ての職位で共通なのです。

<②求められる役割・昇格要件は明確>
一方、その中で求められる能力の要素に濃淡はあります。
そのため、他業界よりも求められる役割や能力は明確です。

<求められる役割の変化>
アソシエイトに求められるのは主にエグゼキューションですが(ただしエグゼキューションだけやっていると昇格できませんが)、コンサルタントになるとそれ以上に仮説構築が求められます。
マネージャーではプロジェクト・マネジメントが必要とされますが、パートナーになるとさらにクライアント・マネジメントも重要になってきます。
こういった職位による役割分担によって、プロジェクトワークをより効率的に回すことができるようなチーム構成になっているのです。

<昇格の仕組み>
企業によっても異なりますが、メンターが推薦し、評価会議で討議して決定するというのがよくあるパターンのようです。

メンターというのはマネージャー以上の中から、ひとり自分の「担任の先生」のようなひとを選ぶ制度です。
メンターは定期的に相談に乗ってくれることになっています。

規定期間内に昇格できなければ、アウトになるファームもあります(Up or Out)。

<コンサルファームでの昇格のコツは?>

そんな厳しいコンサルの世界ですが、昇格するコツはどういったものなのでしょうか?

外資系戦略コンサルで2回連続アーリープロモーション(規定期間より早く昇格)した方にインタビューした結果、最も大切なのは「オーナーシップ」だということがわかりました。
オーナーシップとは、自分に与えられた仕事を自分がドライバーとなってやり抜く力のことです。

これは3つに分けられます。

<①スケジュールに対する意識>
成果物の完成までのプロセスを明確にし、スケジュール化してステークホルダーと共有しておくことが大切です。
もし何らかトラブルが発生してずれこむ可能性がある場合は、早期に対策とともに伝えることが重要です。
スケジュールを検討する際は
1.全体として達成したいことが何か
2.達成に向けての主要マイルストンが何か、
という視点で設計します。

<②周囲の巻き込み>
上司・部下とのコミュニケーションにあたっては、上記の職位に基づく役割分担を意識しつつも、一段高い目線に立った役割の引き受け・委譲が重要です。

上司の巻き込み方については、イシュー・仮説・アプローチ設計の部分は自分では考えつつも高頻度でぶつけて固めていくことが大事です。

分析の部分は、上司にはインサイトを共有し、方法論はすり合わせが必要なタイミングでのみ話します。

部下の巻き込み方は、上流(イシュー~アプローチ)の部分についてはかなり完成度の高い版のドラフトを考え切って渡してあげることが重要です。

実際の作業、作業を進める中で出てくる上流の更新は全面的に任せきります。

<③クオリティに対する意識>
自分が責任を持つ成果物のクオリティには妥協をせず考え切ります。

本当にクライアントにとって何が良いのかを考えて、上司の考えとずれている場合はぶつけます(とはいえ、最終決定者はパートナーなので、引き際は見極めましょう)。

ドラフト・たたき台等をチーム・上司にぶつける時でさえも、自分なりの100%を考え切ってから行うのが大切です。

加えて、モチベーション・気分のブレが少なく、常に安定してクオリティを担保できる安定したメンタルも必要とされます。

<まとめ>

コンサルの職位についてご理解いただけたでしょうか?
エグゼキューションから仮説構築へ、プロジェクト・マネジメントからクライアント・マネジメントに職位があがるにつれて、役割が変わっていきますが、基本的には全ての職位は相似形です。

この背景にはプロジェクトワーク仮説思考というコンサル独特の仕事の進め方があります。
早く昇格するコツは、オーナーシップをしっかりと持つことです。

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