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給料だけじゃない!コンサルタントの金銭事情|年収やボーナス、経費まで徹底紹介

コンサルといえば高い給料のイメージがありますね。
給料面でコンサルに惹かれている方も多いのではないでしょうか。

給料だけでなく、経費の使い方も気になるポイントです。
また、その分激務なのでは?と心配されるかもしれません。

そういった点も含めて、今回はみなさんにコンサルの金銭事情について、徹底紹介したいと思います。

<1、コンサルタントの平均年収>

写真①

ずばり、コンサルタントの年収はいくらなのでしょう?
ファームや職位によって大きく異なってきます。

<ファームによる違い>
ざっくりいうと、以下のようなイメージになります。

得意分野別:戦略系>総合系>ソリューション特化系(IT系、組織人事系など)≒シンクタンク系
資本別:外資系>日系

上位3社のランキングを紹介します。やはり全て外資の戦略系という結果になりました。

<1位 マッキンゼーアンドカンパニー>
アメリカに本社を置き、世界60か国に支社を持つグローバル戦略系コンサルティングファームです。
Vaultという会社の「世界で最も権威のあるコンサルティング会社ランキング」でも1位を獲得しています。
なんと新卒の初任給で700万円を超えます。

<2位 ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)>
アメリカに本社を置き、世界50か国に支社を持つグローバル戦略系コンサルティングファームです。
日本における規模はマッキンゼーを上回っており、政府案件も多いです。
新卒の初任給は700万円程度です。

<3位 ベイン・アンド・カンパニー>
アメリカに本社を置き、世界37か国に支社を持つグローバル戦略系コンサルティングファームです。
日本オフィスの規模は大きくはないですが、このBIG3の中では最もワークライフバランスが良いとされています。
新卒の初任給は650万円程度です。

<職位による違い>

職位別の平均年収をご紹介します。

<アソシエイト(シニアアソシエイト)>
・平均的な年齢:21歳~30歳
・担当業務単位:担当プロジェクトのタスク
・主な業務:部分的な資料作成、データ分析、文献調査(日経テレコン、富士経済、矢野経済、SPEEDA、グーグル検索など)、インタビュー(対エキスパート、対消費者など)
・年収:500~900万円

<コンサルタント>
・平均的な年齢:27~32歳
・担当業務単位:担当プロジェクトの一部分
・主な業務:仮説の考案、資料の全体構成の考案、分析方法の考案
・年収:600~1300万円

<マネージャー>
・平均的な年齢:30~40歳
・担当業務単位:プロジェクト全体
・主な業務:プロジェクトのスコープの策定、プロジェクト・マネジメント(進捗管理、品質管理)
・年収:1000~2500万円

<パートナー>
・平均的な年齢:35歳~
・担当業務単位:会社全体、複数プロジェクト 
・主な業務:会社全体の経営、プロジェクトの営業、担当プロジェクトの最終的な品質管理
・年収:数千万円~数億円

もちろん日本の平均所得を考えるとかなりの高給取りですが、みんな相当に金遣いが荒いので、アソシエイト~シニアアソシエイトクラスだと収支はギリギリという人も多いようです。

とはいえ、パートナーにまでなるとすごいもので、別荘を持っていたりすることもあります。
(パートナーのジーパンがアルマーニでびっくりしたこともあります。お金があるとそんなところにまで使えるものなのですね)

<2、コンサルタントの金銭事情!給料以外にも使えるお金がある!>

コンサルタントの年収の内訳は年俸+残業代+ボーナス(賞与)(+住宅補助)ですが、それに加えて経費やMBA留学費、補助金を使うこともできます。

<年俸>
職位と年数によって決定されます(例:アソシエイトの1年目はxx円、2年目は○○円)。
中途入社者も同様で、前職の給料に引きずられることはありません。

<残業代>
出るファームと出ないファームがあります。
そこは入社のときに質問したほうがよいでしょう。

<賞与>
成績によって大きく変動(30%程度)します。

<経費>
経費はコンサルタントの金銭事情において大きな一角を占めています。

なかには、経費の使い方があまりにもルーズで、第二の給料のようになってしまっているファームもあります。
(残業代が出ない代わりともいえそうですが…)

みなさんは、コンサルタントになった暁には、クライアントのためにも、モラルをしっかりもって経費を使いましょうね。

<タクシー代>
あるファームでは22時を過ぎると出ることになっています(終電がまだあっても可)。

ただ、それ以外の時間までタクシーを使っており、通勤をすべてタクシーで済ませてしまうというルーズなツワモノもいたりします(実際はルール違反)。

また、クライアント先に行くときはほぼタクシー移動が基本です。
ギリギリまで作業して、場合によっては車内でも作業をするからです。

<食事代>
あるファームでは20時より遅くまで仕事をしていた場合、晩御飯として2000円上限で出ます。

ただ、ルーズなひとはそれ以外の時間でも(たとえば昼ご飯でも)食事代を経費で落としています(実際はルール違反)。

また、チームのイベントとしての「ディナー」でも、1人1万円上限で出ます(要するに飲み会ですね)。
それでも十分豪華ですが、さらにパートナーのポケットマネーでもっと豪華なところにいけることもあるかも……?

筆者も、チームのイベントで、安倍総理がトランプ大統領を接待したという鉄板焼きレストランのディナーを楽しんだことがあります。

<住宅補助>
残念ながら、住宅補助があるファームはほとんどないといっていいでしょう。(アクセンチュアは月3万円まで出ます)

ただ、場合によっては賃貸住宅を社宅扱いにして、給料から賃料を天引きしてくれるファームもあります。

その利点は税金対策です。
コンサルタントは給料が高い分、税金も高いので、社宅制度は多少助かります。

<MBA留学費>
なんと2年間のMBA留学を補助してくれる制度があるファームも多いです。

ファームにもよりますが、1年以上在籍していることを条件に行かせてもらえ、帰って来たあとも2年在籍する必要があります(2年経過前に辞めた場合は残り期間に応じた額を返済する必要があります)。

その間給料はもらえませんが、なんと学費に加えて生活費・引っ越しなどの費用が400万円程度もらえます。

ちなみに、入社前にも新卒内定者は語学留学費用を負担してもらえるファームもあります。
50万円上限で、さらに給料を前借することもできます。

<その他の補助金>
他にも補助金が出るファームもあります。
・資格取得補助金(会社によりますが、必要な資格を取得するための費用を出してくれます)
・書籍購入補助金(月何冊か制限はありますが、書籍を購入する費用を出してくれます) など

<3、コンサルタントの労働時間>

<会社やプロジェクトによっては激務>
近年働き方改革によって是正されてきてはいますが、長時間労働になるケースもあります。筆者が働いていた時は9時半出勤22時退勤が平均でした。

プロジェクトによっては数か月ものあいだ毎日24時過ぎにタクシーで帰るということもありました。

会社によってはタクシーで帰る時間も惜しんで、近隣のホテルに泊まるなどということもあるようです。
(特にITコンサルの場合、システム開発のリリース直前など)

ただ、前述の通り、残業時間制限が導入されたりと、働き方改革が浸透しつつあるため激務のプロジェクトにアサインされる確率はかなり減っています。

<プロジェクトがない間や研修中は暇>
プロジェクトが入らないと、ファームによっては会社に行かなくても良いです。
その間お給料も出ます!

ただし朝10時までにメールで呼び出された場合は必ず出社しなければならないので、旅行などは行けないです。
さらに、干されているのかもしれない、という不安もあり、実際はあまり楽しい期間とはいえません。

(筆者の経験では1ヶ月プロジェクトが入らなかったこともあり、その間に悶々としながらトルストイの『戦争と平和』とスタインベックの『エデンの東』を読破しました……)

他にも提案業務のときはホワイトです。
18時帰りも夢ではないです。
時間的余裕のある環境でマネージャーの1対1で仕事したりできるので、たまにやると意外と勉強になることもあります。

研修中も大体18時くらいに帰れます。

ちなみに、研修は国内オフィスで実施するものと、世界各国のオフィスのメンバーが集められて海外で実施するものがありますが、18時に帰れるのは国内オフィス実施のものです。

海外オフィスで実施するものは深夜23時まで英語で実習をやった上で、そのあと飲む(筆者は部屋に帰って寝てましたが)という生活が1週間続くようなものも多く結構大変です。

(とはいえ、模擬カジノやダンスクラブイベントなど盛りだくさんで楽しかったです。)

<まとめ>

いかがでしたでしょうか? コンサルの金銭事情はなかなか夢があるのではないでしょうか?

コンサルタントの年収は会社や職位によっても大きく異なります。

会社でいうと外資戦略系が最も年収が高く、初任給でも700万円を超える場合もあります。
さらに、職位が上がりパートナーにまでなると数億円にもなります。

また、給料以外にも経費や補助金など使えるお金があり、かなり高い生活水準となります。

一方で、激務な時期があることも確かです。
とはいえ、現状では働き方改革も進み、プロジェクトの合間に少し息抜きすることもできるので、高い収入を考えると、納得できるのではないでしょうか?

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