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【必見】未経験者が転職先のコンサルティング会社に自分を売り込む方法

一般の事業会社でキャリアを積んできた中堅社員のなかには、そこで得られた知識や経験を生かせるコンサルティング会社への転職を考えている人もいるでしょう。

しかし、「未経験者でもコンサルティング会社に転職できるの?」「転職するにはどのような準備をすればいいの?」という疑問も浮かぶと思います。

そんな疑問に答えるために、ここからは、
1. コンサルティングファームの転職のポイント
2. 転職活動のカギを握る面接対策
3. コンサルタントに転身するための準備

について紹介します。

未経験者でコンサルティング会社への転職を考えている人は、ぜひ当記事をチェックしてください。転職に向けて一歩を踏み出そうという気になるはずです。

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<【未経験者必見】コンサルティングファームへの転職のポイント>

コンサルティングファームに転職する際に重要なポイントを事前に抑えておきましょう。

<コンサルティングファームにはこんな種類がある!>
一口にコンサルティングファームといっても、多くの種類があります。ここでは、代表的なコンサルティングファームの種類を紹介します。

 総合系コンサルティングファームは、いうなればコンサルティング業界の総合商社のような存在で、さまざまなビジネス分野で活動しています。代表的なコンサルティングファームとして、アクセンチュア、アビームコンサルティング、デロイトトーマツコンサルティング、日本IBMなどがあります。

 戦略系コンサルティングファームは、主に顧客企業の戦略立案を担います。代表的なコンサルティングファームとして、マッキンゼー・アンド・カンパニー、ボストン・コンサルティング・グループ、A.T.カーニーなどがあります。

 シンクタンク系コンサルティングファームは、経済調査や官公庁向けの調査を行っているシンクタンクが、民間企業を対象としたコンサルティングを行っているものです。代表的なコンサルティングファームとして、野村総合研究所、三菱総合研究所、日本総合研究所などがあります。

 この他にも、コンサルティング業界の専門商社のような存在で、組織・人事系に特化したコンサルティングファーム、会計・財務系に特化したコンサルティングファーム、IT系に特化したコンサルティングファームなどがあります。

<コンサルティングファームで働くメリットとデメリット>
何事にもメリットとデメリットがあるように、当然のことながらコンサルティングファームで働くことについても、メリットとデメリットがあります。特に未経験者は、このことを十分理解したうえで転職活動を進める必要があります。

そうでないと、貴重な時間を使って転職活動をしたにも関わらず、後から「こんなはずではなかった」と後悔することになります。

<コンサルティングファームで働くメリット>
まず、コンサルティングファームで働くメリットについてです。多くの人がそう思っているように、年収の高さがあります。『会社四季報 業界地図2020年版』(東洋経済新報社)によれば、40歳モデル年収の業界平均は、1位が総合商社の1,270万円、2位がコンサルティングの1,125万円です。

また、自分の助言が顧客企業の売り上げに直結することも少なくないので、その分やりがいもあります。さらに、将来起業を考えている人であれば、コンサルタントとしての経験が貴重な無形資産になるでしょう。

<コンサルティングファームで働くデメリット>
次に、コンサルティングファームで働くデメリットについてです。コンサルティングファームの仕事は「超」がつくほどハードです。特に未経験者は、与えあれた仕事についていくのにも苦労するでしょう。年収の高さに惹かれて転職したものの、体を壊して退職を余儀無くされることにでもなれば、次の転職活動にも悪影響を及ぼすことになります。

このことは留意する必要があります。また、既婚者であれば、家族との貴重な時間が削られることも少なくありません。

<年代別!コンサルタントに求められる要件>

コンサルティングファームは、転職が当たり前な社風を持つため比較的出入りはしやすい傾向にありますが、年齢によって期待値が異なる傾向もあります。

20代であれば、未経験でも転職は十分可能です。なぜなら、新卒で入る社員も未経験だからです。採用する側のコンサルティング会社の立場からすれば、新卒で入ってきた社員と転職組を一緒に教育できるというメリットもあります。

30代であれば、未経験であっても管理能力が問われます。したがって、課長職などの管理職を経験した人の方が転職できる可能性は高まります。それは、採用する側のコンサルティング会社の立場になってみれば明らかです。

40代であれば、未経験の転職に対するハードルはかなり高くなります。ただし、不可能というわけではありません。そのためには、飛び抜けた専門知識が必要になってきます。たとえば、公認会計士の資格を持っていれば、会計・財務系コンサルティングファームへの転職は有利になります。

<【事前対策】コンサル未経験者は転職前に理論武装しよう>

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コンサル未経験者は、転職活動である意味競合するコンサル経験者に比べて不利な条件に置かれています。そのため、コンサル未経験者は転職前に理論武装して、こうしたハンディキャップを乗り越える必要があります。

<面接対策>
面接は、基本的に面接官の質問に答える形で進みます。そこでポイントとなるのは、面接官に対して論理的に説明できるようにしておくことです。特に、論理が重視されるコンサルタントの面接ではなおさらのことです。

「論理的に」といっても難しく考える必要はありません。客観的に見て筋が通り、相手を納得させることができれば論理的な思考を持っている人だと感じてくれるでしょう。

また、注意したい基本中の基本は、質問に対して「結論ファースト」で答えるということです。

例えば、面接では必ず志望動機が聞かれます。その際、最初に志望動機を簡潔に述べます。そして、なぜそうなのかを具体的に述べます。

他の質問でも同様に結論ファーストで答えることが重要です。そうすれば、面接官の印象は良くなるでしょう。いずれにしても、自分の言葉で伝えることが何よりも重要です。

ただし、論理的に説明できるようになるのは、一朝一夕で出来るものではありません。そのためには、日頃の訓練が必要です。

具体的には、ニュースなどをもとに自分の意見を考えて、整理し、論理的に説明できるか確認し
「○○は〇〇と考えます。なぜなら、〇〇だからです」と答えられるよう、思考の訓練に加えて、結論ファーストが口癖になるまで練習を繰り返すことをおすすめします。

<ケーススタディ対策>
コンサルティング会社の面接は、一般的な事業会社と異なる点があります。それはケーススタディという課題が与えられることです。ケーススタディとは、ある一定の条件が与えられた架空の会社に対してコンサルティングを行うもので、転職希望者のコンサルタントとしての適性をみるためのものです。ただし、その場で革新的な解決策が求められているという訳でもないし、それは現実問題として不可能です。

実践的なアドバイスとして、ケーススタディに対応できる「引き出し」を用意しておくことをおすすめします。それは、MBAの教科書に出てくるような基本的な戦略で十分です。そのためには、日頃から新聞やニュース番組で取り上げられる経済ニュースを見ておく必要があります。

たとえば、飲食店で客単価を上げるには、原価率の高いメニューと原価率の低いメニューを組み合わせ、より多くの料理を注文してもらうようにするのが基本です。また、テーマパークの売り上げを増やすには、来訪者の滞在時間を増やす施策が有効です。滞在時間が増えれば、それだけグッズや飲食などの売り上げが増えるからです。

<未経験者だからこその強みを考える>
コンサルタント未経験者だからといって負い目を感じる必要はありません。むしろ、それを経験者にはない「強み」として面接官にアピールする方が得策です。未経験者の強みは、その分野の常識や前提条件にとらわれることなく自由な発想ができることです。

実践的なアドバイスとして、コンサルタント未経験者がクライアント企業にどのようなメリットをもたらし得るかを具体的に考えておくことをすすめます。

たとえば、ノーベル生理学・医学賞を受賞した京都大の本庶佑特別教授は、抗がん剤では「未経験者」ともいえる小野薬品とタッグを組むことで、がん免疫薬「オプジーボ」を創製することに成功しました。仮に、小野薬品が「経験者」であれば、他の多くの製薬会社と同じように、最初から開発することを諦めていたでしょう。

いずれにしても、こうした未経験者だからこそなし得たイノベーションの事例を自分の言葉で説明できるように準備しておくことをすすめます。

<コンサルタントに転身するために行うべき選考以外の準備>
ここからは、未経験者が面接以外でやるべき準備を紹介します。確かに、面接を突破するのは当面の目標となるかもしれません。しかし、それはあくまでも出発点でありゴールではありません。

<仕事に生かせる経験やスキルを身に着ける>
先に紹介したように、コンサルティングファームには多くの種類があります。ここでは、代表的な総合系、戦略系、IT系の各コンサルティングファームの仕事に生かせる経験やスキルを紹介します。

<総合系コンサルティングファーム>
まずは、総合系コンサルティングファームです。先に説明したように、総合系コンサルティングファームはさまざまなビジネス分野で活動しています。したがって、その仕事で生かせるのはスキルというよりは、むしろ現職での様々な現場での経験です。

<戦略系コンサルティングファーム>
次は、戦略系コンサルティングファームです。その仕事で生かせるのは、なんといっても戦略思考です。具体的には、長期的な視点に立って顧客企業の目的を達成するために、彼らが保有または利用できる経営資源をどのように使って行くかを考えることです。

実践的なアドバイスは、初心者には戦略思考に関する本を読むことをすすめます。また、中級者には、顧客企業の立場になって戦略を考えるという思考実験をすすめます。この思考実験は、頭の中で状況の変化を観察することで抽象的に物事を考える能力が高まります。

<IT系コンサルティングファーム>
最後は、IT系コンサルティングファームです。その仕事で生かせるのは、やはりITに関するスキルです。プログラミング言語を習得する必要はありませんが、少なくとも現場のエンジニアに的確な指示が出せるだけのITスキルは必要です。

<行動スキルを身に着ける>
『イノベーションのジレンマ』で有名になったクリステンセン氏たちは『イノベーションのDNA』(翔泳社)のなかで、イノベーターの行動スキルとして関連づける力、質問力、観察力をあげています。これは、イノベーターだけでなく、コンサルタントにとっても有効なスキルといえます。

関連づける力とは、つながっていないものをつなげることで、人とは違う考え方をすることをいいます。それを身につけるためのアドバイスは、新しい関連づけをすることです。具体的には、複数のカードにアイデアを書いておき、ランダムにカードを組み合わせて創造的なアイデアとならないか考えます。

質問力とは、質問によって現状と可能性を理解する力のことをいいます。それを身につけるには、「いまどうなのか」「なぜこうなった?」「なぜ違うのか?」「もし~だったら」といった観点で質問します。

観察力とは、顧客を観察して、彼らが抱えている問題や課題を理解する力のことをいいます。それを身につけるためのアドバイスは、顧客がその製品やサービスを使ってどのような問題を解決しようとしているのかを考えることです。

<自分の得意領域を見つける>
自分の得意領域を見つけるということは、自分がこれまで経験したことや独自のスキルなどの強みとマッチする新たなビジネス分野を開拓することです。

その際に注意したい点が、長期的な目線で得意領域を見つけることです。現在流行っている技術も数年で陳腐化することは珍しくありません。特にIT業界ではそれが顕著です。

実践的なアドバイスは「将来の顧客が重要だと考える分野で強みを発揮するには、いま何を習得し、将来は何を習得する必要があるだろう」と自らに問いかけることです。

<まとめ>

コンサル未経験者がコンサルティング会社への転職を考えているのであれば、まずはコンサルティング業界について理解する必要があります。コンサルティングファームの種類、そこで働くメリットとデメリット、転職希望者に求められる要件などです。

次に、ロジカルシンキングを売りにするコンサルティング会社への転職のため、面接官を納得させられるよう理論武装をする必要があります。面接対策、ケーススタディ対策、未経験者だからこその強みを考えることなどです。

また、面接対策以外にも強みとなる独自のスキルを磨いたり、自分の得意領域を見つける必要があります。その際に留意すべきは、長期的な視点に立つことです。近年は流行り廃りが激しく、10年後には価値が低いスキルとなりかねません。

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