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ED根本改善の大本命!-低強度体外衝撃波療法- 「その利点と結果に注目!」編

春の心地よさを満喫しているED専門クリニックの医師Sです。
これまで。「EDとは?」や「ED治療とは?」といった基礎的な視点から広くご紹介してきました。
今回から数回にわたって、近年注目度が急上昇中の「低強度体外衝撃波療法」についてご紹介していきます。
皆さんはまだあまり耳にしたことが無いかと思いますが、この革新的な根本改善が期待できる「低強度体外衝撃波療法」をこの機会に知っていただきたいと思い、筆を走らせています。是非とも最後までお付き合いください。

体外衝撃波療法とは?

体外衝撃波療法は、集中した衝撃波を使用して、体の自然治癒機構(プロセス)を刺激し、それを強化する「非侵襲性」(非侵襲=生体を傷つけない)の衝撃波治療です。
腱炎、テニス肘、椎間板ヘルニアなど、様々な症状の治療に使用されます。体外衝撃波を用いた治療法は、新しく効果的な治療法であるとともに、低強度衝撃波療法は繰り返し行われた臨床試験において、安全かつ効果的な治療法であることが証明されています。

体外衝撃波を用いた治療法イメージ

どのように機能するのか?

この治療法は、必要な身体の領域に音波を集中させる衝撃波装置を使用して行われます。
これらの音波の波は、身体の自然治癒プロセスを刺激し、その狙った領域の血液とリンパ液の循環を改善するものです。

体外衝撃波を陰茎に利用する療法での利点

先にも述べたように、体外衝撃波療法は様々な症状の治療に用いられています。
この非侵襲的な治療法を陰茎に利用することによる主な利点は以下のようなものとなります。

・非侵襲的・・・生体を傷つけない、身体に負担を与えないということを意味します。
・痛みが無い(ごくわずか)
・使い方が簡単
・非外科的・・・切開や縫合といった手術ではなく苦痛が極めて少ないことを意味します。
・勃起不全の治療に使用できる
・様々な症状の治療に使用できる
・慢性疾患の治療にも効果が期待できる

低強度体外衝撃波を陰茎に利用する治療を行った結果

2010年に勃起不全の男性20人を対象に行われた臨床研究では、低強度体外衝撃波療法を12回受けた後、男性全員の性機能が改善したことが報告されました。さらに、研究中に副作用等の有害事象は確認されませんでした。
この低強度体外衝撃波療法は、EAUガイドライン(European Association of Urology:欧州泌尿器科学会)では、経口のED治療薬であるPDE5阻害薬<https://note.com/reboqi/n/nf35b7d75eb1c:記事2(内服薬編)>が効かない方や効果が低下した方に対して、一番最初に選択される治療法として採用されています。

そうなんです。世界規模でその効果と安全性が認められた治療法なのです!
日本でもこれからの普及が期待されているもので、関連学会でもポジティブにその位置づけを検討されている段階にきています。

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