見出し画像

知っておきたいEDの知識 EDの治療とは??? 「内服薬」編

こんにちは、ED専門クリニックの医師Sです。
現代において、EDという言葉は広く認知されてきており、以前に比べて身近に感じるようになっています。
一方で、その実態を正しく理解できているかというと、まだまだ知らないことがたくさんあるのではないでしょうか?
今回は、気になるEDの治療についての第1弾です。
皆さんが一度は聞いたことがある治療法の一つ「内服薬」を駆け足でご紹介いたします。

EDの治療 -内服薬

まずは、最も認知されている「内服薬」による治療法です。
EDの治療は、根本的な原因となる疾患がある場合は、その疾患自体を治療することが第一となり最も重要です。しかし、その疾患の治療の進度・成績には状態によって異なり全てが期待通りのED治療を迅速に実現するものでもありません。そのため、同時に内服薬による治療を行うケースが非常に多いのです。

日本で厚生労働省に承認されているED治療を目的とした内服薬は、「バイアグラ®(シルデナフィル)」「シアリス®(タダラフィル)」「レピドラ®(パルデナフィル)」の3種類となります。これらは、PDE5阻害薬という種類のお薬となります。
※レピドラ®(パルデナフィル)は2022年に生産が中止したため現在は販売されていません。
それぞれの薬ごとに、効果が出るまでの時間と効果の持続する時間が異なります。
また、これらには、ジェネリック医薬品(後発医薬品)も使用可能となっており、いくつかの選択肢があります。



この薬剤の作用メカニズムを一言でいうと、「陰茎海綿体平滑筋の弛緩をもたらし、勃起を促進する」というものです。
これをわかりやすく言うと、、、「ED治療薬は血管を縮小させてしまう体内の酵素の働きをブロックして血流を良くするものです。服用により血管を拡張させ勃起を促す物質(cGMP)が壊されなくなり、ペニスの海綿体にしっかりと血液が流れ込み、勃起を促す、、、」というわけです。

薬ごとの効果が出るまでの時間と効果の持続する時間は?


簡単に表にまとめてみました。


副作用は???

世界的に多くの患者様の治療に用いられ確かな効果が認められている内服薬による治療ですが、やはり、副作用もゼロではありません。
血管を広げるお薬ですので、これに伴った副作用が出てしまう場合もあります。


多くは、顔のほてり、頭痛、鼻づまりなどですが、消化不良、腹痛、動悸、胸焼けなどを生じる場合もあります。
医師から指示された用法用量を正しく守って服用してください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?