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知っておきたいEDの知識 EDとは???「EDって何?」編

こんにちは、ED専門クリニックの医師Sです。
現代において、EDという言葉は広く認知されてきており、以前に比べて身近に感じるようになっています。
一方で、その実態を正しく理解できているかというと、まだまだ知らないことがたくさんあるのではないでしょうか?
まずは、皆さんにEDの基本的なことからお伝えしてきますので、是非とも最後までお付き合いください!

●EDって何?

EDとはErectile Dysfunctionの略で、日本語では勃起不全や勃起障害とも呼ばれており、性機能障害の中の一つの症状です。
EDの定義は、「満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または維持できない状態が持続または再発すること」とされます。
国内のED患者数は推計1,100万人以上、40歳以上の男性の3人に1人が該当するといわれており、私たちにとって身近な病気なのです。
バイアグラなどのお薬の普及によってED治療も身近になってきましたが、未だにおひとりで悩まれている方が大勢います。

●EDの原因は?

勃起現象は、陰茎の海綿体に大量の血液が送り込まれ、性行為が終わるまでその血液を流出しないように留めておくことで成り立っています。
これには、陰茎の血管と神経が健康に保たれていることが大切です。よって、血管障害や神経障害を起こす可能性のある危険因子は、EDの主な原因の一つとなります。
血管の障害は加齢とともに進行しますが、高血圧や糖尿病などがあると、年齢に関係なく進行がより早まり、EDのリスクがさらに高くなります。
このほかにも、精神的ストレスや不安・緊張によるED、男性更年期によるテストステロンというホルモン分泌の低下によるED、一部の薬の副作用によるEDなどがあります。
ざっくりというと、身体的な原因と心理的な原因の二つに分かれる、あるいはその両方が重なって起こっています。
いずれの原因であっても、血流の低下が起点となって、性機能が低下した状態が続くことにより、次第にペニス本来の血管が収縮していき要の筋肉細胞自体が弱まってしまうのです。

EDの症状が現れる危険因子となる疾患

以前は、EDは加齢によるものや精神的なものということで扱われていました。
加齢や精神的(うつ病など)はEDの危険因子の一つですが、不規則な生活習慣や運動不足、偏った食生活や喫煙などから生じる様々な疾患が発症の危険因子となっています。
その代表的な疾患には以下のようなものがあります。

・動脈硬化
・糖尿病
・高血圧
・前立腺肥大症
・脳出血
・脊髄の損傷 
・うつ病などの精神疾患
・精神的ストレスなど

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