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【出版の裏話】担当編集者が語る!『魅力人の法則』(著:朝井和彦)を出版するまでのストーリー

2021年5月13日。

ルーチェ出版から発売されました新刊の書籍。

「最高の出逢いとつながりを引き寄せる『魅力人の法則』(著:朝井和彦)」

【完成】ブックデザイン


ありがたいことに、「人生のバイブルにします」「何度も泣きました」というご感想を数多く頂いております。

担当編集として、そんなご感想は心から嬉しいです。

お読み頂き、ありがとうございます。


今回は、せっかくなのでということで、【出版の裏側】としまして、この「魅力人の法則」が出来上がるまでの過程をお伝えしていきたいと思います。


最高の出逢いとつながりを引き寄せる『魅力人の法則』はこちらから読めます!


 企画がはじまったのは1年前

出版の企画が始まったのは、2020年5月のことでした。

新型コロナウイルスの影響により、緊急事態宣言が発令されたりなどして、世の中が混乱していたとき。

実態の分からないウイルスに先の見えない自粛生活。

不安が蔓延していた世の中でした。


そんな時、朝井和彦先生と「自分たちは、今、何ができるのか、何をすべきなのか」ということを話していたときに、この企画は始まりました。


最初の企画案は「幸せ」をテーマとした本でした。

不安でいっぱいな世の中だからこそ、と幸せという前向きなものをテーマとして、企画が組み立てられていきました。

具体的には、今までの経験やノウハウ、失敗からの成功体験などから「幸せになるためにはこういう道を辿っていけば良い」といったような企画でした。


朝井和彦先生は、元々、書くことや伝えることは得意な方。

順調にいけば、3ヶ月後くらいに出せるかもですね〜だなんて言いながら、企画がスタートしました。


出版はそんなに簡単ではない

定期的に順調に原稿を見せて頂き、内容はさすがのもの。

「勉強になるなあ」と読むのが楽しみでした。


しかし、そんな日は長くは続かず…。

「んん?最近、あまり原稿が送られてこないぞ?」


一冊の本を作るためには、6万字から10万字を書いてもらう必要があります。

書くことは溢れるくらいある方なのに、なかなか筆は進んでいませんでした。


心配になり、どうしたのかとお伺いしてみると、

「周りのみんなが俺の本を楽しみって言ってくれていて、そんな人たちのためになる本をと思うと、こだわりすぎて書けなくなってしまった」

と。


思わぬ想定外。

これは、どうすることもできません。


夜に電話で話し合ったり、内容を見直したり…。

進まないもどかしさがありました。


本はその人のエネルギーがそのまま投影されます。

エネルギーが満たされていないままでは、良い文章は生まれません。


「どうしたら、良い気分の状態で書いてもらえるのだろうか」

そんなことを考える毎日でした。


一度壊して、新たに創る

最初の企画が始まってから、2ヶ月後。

一旦、すべてをゼロに戻して、考えることに。


そこで生まれたものがテーマの変更でした。

変更というよりも、企画の根本的な見直しです。


著者の朝井和彦先生という人は、地方都市の福岡市で1から2万人を超えるコミュニティを築いた方でもあります。

そのため、人との出逢いやつながりに関しては、他の人とは比べ物にならないほど、されている方でした。


こんな人はこうなる。この人のここを直せば、こんなに良くなる。

といった、これまでの尋常じゃないほどの出逢いの量から生まれる統計と経験から、さまざまな人間関係の悩みについての解決策が豊富にありました。


あえて、「幸せ」というテーマに絞らなくとも良いのではないかと。

大きなテーマで、尚且つ読んだ人が幸せになれる本をつくろうということで…。

テーマを「出逢いとつながり」へと変更しました。


この時のタイトルは「人間関係を極める『出逢いとつながりの書』」に。


ただ、これは、ちょっと、リスキーな選択でもありました(笑)

変更というよりも、一旦ゼロにしてから、また積み上げる作業となってしまったので。


ただ、やって良かったです。

出逢いとつながりのプロフェッショナルが書く、出逢いとつながりの本はなかなか熱かったですね。


そこからは執筆スピードも上がっていき、上質な文章を次々を上げて頂きました。


本気がぶつかると、ちょっと揉めます(笑)

原稿も終わりに近づいていく頃、朝井先生から一本の電話が。


「タイトルと中身を変えたいんだけど良いかな?」


その変更は、なかなかの大幅な内容でもありました。

ただ、この変更をそのまましてしまうと、売れない本になってしまいそうな方向性でした。


売れることがすべてではないですが…。

本が売れるということは、それだけ多くの人に届けられるということ。


そう考えると、やはり売れる本を創るというのは、シンプルに大切にしたいことです。


そのため、お互いに本気の気持ちがぶつかり、少し揉めました(笑)

売上がどうこうという話ではなく、純粋に一人でも多くの人に、本の内容を届けたかったので…。


でも、そういう熱い想いをぶつけ合うのって大切な工程でもあります。

こういうことがあったからこそ、これほどの良い本が出来上がりました。


ちなみ、この時、私は、東京に出張に行っていたので、この電話での話を鮮明に覚えています。

神楽坂の綺麗な街並みの中で、熱く選挙活動をしている政治家さんと同じ通りで、自分も熱く話していました(笑)

忘れられない良い思い出です。


原稿は完成したけども…

年明け。

原稿を一通り上げて頂きましたが、そこから、見直しに入ります。

加筆をしたり、細かい部分を直したり…。


僕も一切の妥協はしたくなかったため、著者の方が満足して頂けるまで、ひたすら待ちました。

12月に原稿を上げてもらって、1月から2月くらいに出版かなと思っていましたが、そんなスケジュールでは無理でした(笑)


とにかく、細部までこだわり、読者の方のことを思い浮かべながら…。

そうやって、こだわり抜かれた原稿を頂いた時には、さすがの内容でした。


最終原稿を上げて頂いたのは、2021年3月末。

もう冬は越し、春を迎えていました。


「魅力人の法則」

タイトルについても、もっと良いのがあるのではないかと試行錯誤。

完成した原稿を始めから何度も読み直して、生まれたもの。


それが

『魅力人の法則』

でした。


実は、この「魅力人」という言葉は造語です。

でも、なんとなくイメージが伝わる言葉ですよね。


そして、魅力人の法則を補完するキャッチコピーとして、「最高の出逢いとつながりを引き寄せる」を前に合わせました。

魅力と聞くと、女性だけのイメージにどうしてもなってしまうので、そうならないように、老若男女どなたでも読んで頂けるように、最大の強みである「出逢いとつながり」を前面に押し出しました。


今となると、これしかないタイトルです。

本の内容にふさわしい、良いタイトルが生まれました。


最後まで読んでもらうために

さて、そして、始まった編集作業。

ちょうど、私の会社設立の時期とも重なり、バタバタした中での編集でした。


そんな中、改めて、読み直して思ったことが…。

「話のレベルが高すぎて、最後まで読んでもらえないかも…」


本はやっぱ、読んでもらってなんぼだと思うんです。

後半に大事なことが書かれていたりしますし、エピローグまで読んで、その本の中で伝えたいことが完成するじゃないですか。

だから、たとえ本を読むのが苦手だったとしても、最後まで読み切って欲しいんですよね。


これは、私が編集をする上で、大切にしているポイントでもあります。

私自身の人生を変えてくれた本が、そんな本だったので。

尊敬する編集長も、とにかく読みやすくて優しい読み味の編集なので、自然と私が編集する本は、そんなテイストになってしまいます。


そのため、著者と読者の間に入り、ひたすら伝わりやすい文章へと編集が始まりました。

レベルを落としすぎると、内容の魅力は下がる。

しかし、レベルが高いままだと、続きを読むモチベーションが消えてしまい、伝えたいことが伝わらない。

とにかく、バランスを大切にしました。


いつでも、何度でも、読み返せる。

最後まで、一気読みしたくなる。

そして、感情が揺さぶられる。


そんな本になるように、編集していきました。


そうして、1ヶ月以上かけ、満足のいく編集が終わりました。


ラストシーンは、自分でも泣いてしまうほどの内容に。

私自身、何度も読み返そうと思います。良い本になりました。


運命を感じるブックデザイン

最後の仕上げは、ブックデザイン。

いくつもパターンをデザイナーの方に作ってもらい、その中から選んで行きました。

文章構成やデザインも、想像以上の出来だったので、すんなり進んでいきました。


ちなみに、ブックカバーの右下にいる天使は、完全オリジナルの天使です。

本のラストにある「ネバーランド」という内容に合わせて、ファンタジーっぽさを出すために、書いてもらいました。

良いアクセント出してくれていますよね。


当初のブックデザイン案では、上の写真が、気球で埋め尽くされた幻想的なものでした。

これはこれで良かったんですが、何かが足りないような気がする…。


そこで、著者の先生と二人で、写真を探し漁りました(笑)


そんな時、これ良いんじゃない?と双方の意見が一致して、決まった写真が今回の子どもの写真でした。

色合いも世界観もぴったり。


さらには、運命的に、気球も載っていました。

これしかない、ということで、その写真に差し替え。

細かい部分を最後まで修正してもらい、ブックデザインができたのは、出版日の3日前。


最高のブックデザインになりました。


一人でも多くの人が魅力人へ…

ということで…。

この本は、無事この世に誕生しました。


これから、出版記念イベントや出版記念講演会も企画してます。

著者の方に会いたくなったら、もっと詳しく話を聞きたかったら、ぜひ足を運んでくださいね。


また、本を読んだ感想が届くのも楽しみです。

読者からの声を聞くのが、私の生きがいの一つでもあります。


Amazonでのレビューやシェアも大歓迎です。

ぜひ、一緒に、「魅力人の法則」を盛り上げ、ともに一人でも多くの人が魅力人となるべく、魅力人マインドを拡げていって頂けたらと思います。


「魅力人の法則」は…。

あなたの人生が間違いなく変わる。

そんな一冊です。


最後までお読み頂き、ありがとうございました!

【ローンチ】魅力人の法則



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