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正しい投資のマインドセットを持つことの意味
正しい投資のマインドセットを持つことは資産を築く上で重要な意味がある。
日本でも投資をする人が徐々に増えており、インデックスファンドが注目を浴びている。
全世界株式インデックスファンド
全米株式インデックスファンド
S&P500インデックスファンド
全世界株式インデックスは世界の約8,800銘柄に分散した指数。
全米株式インデックスは全米の約4,000銘柄に分散した指数。
S&P500インデックスは米国の約500銘柄に分散した指数。
ファンドは運用会社のこと。
つまり、それぞれの指数に連動するように運用会社が株式を購入する。これを投資信託として売ってるのがインデックスファンド。
こうしたインデックスファンドが注目を浴びているのはSNSや書籍などで初心者に向けて薦められている影響が大きい。
また、優良な証券会社が出てきて投資環境が整備され、日本政府から優遇税制も導入されたことがさらに投資を後押ししている。
しかし、投資初心者が大きな資金を投資に回したり、少額などの積立投資をする場合、正しい投資のマインドセットを持っていないと資産運用を続けるのは難しい。
株価の下落に耐えられるか
経済ショック時に100万円を投資していたとする。
2000年 ITバブル崩壊 下落率43.4%
2008年 リーマンショック 下落率48.1%
2020年 コロナショック 下落率30.6%
これらの経済ショックで株価が約30%〜50%程度の下落をした。
100万円の投資なら約30万円から50万円の評価損になる。
1,000万円の投資なら約300万円から500万円の評価損になる。
コロナショックでは歴史的な金融緩和によって1ヶ月以内で株価が底を打っているが、リーマンショックとITバブル崩壊は1年以上の下落が続いてようやく底を打っている。
経済ショックが起きている時は市場はパニックに陥り、どこまで株価が下がるか誰も分からない。
そして、株価が回復するかも分からない。
そんな状況で株価の下落に耐えることができるだろうか。
少額で積立投資しても資産は大きく増えない
仮に少額で毎月3,000円を積み立て投資に回し、年利4%で20年運用したとする。
20年後の資産は110万円だ。
投資元本は72万円。
投資収益は38万円。
当然、少額であれば大きな資産増加は望めない。
投資の経験にはなるが、投資妙味がないのでこの金額で投資を続けることができるかは疑問。
短期で積立投資しても資産は大きく増えない
では同じ条件で毎月3万円を積立投資をした場合はどうなるか。
20年後の資産が1,100万円となる。
投資元本は720万円。
投資収益は380万円。
単純に桁が1つ増えただけだが、20年続ければここまで資産が増える。
しかし、投資を始めて2年目の投資収益はわずか2.8万円。
4年目の投資収益でも11.9万円。
短期で大きな利益を望むのは難しいのが現実だ。
実際には株価が変動し、積立投資を始めて数年では損益がマイナスになることもあり得る。
利益があまり出ないと欲が出て大きな利益を期待できる投資に乗り換えるかも知れない。
このような先が見通せない状況で積立投資を続けることができるだろうか。
まとめ
最悪は金融資産が半分になることを覚悟する
インデックス投資を長期運用するマインドセットを持つ
最悪は金融資産が半分になることを覚悟する
投資を続けていればどこかのタイミングで経済ショックが起こる。
最悪は金融資産が半分になることを覚悟する必要がある。
もし、その覚悟ができないのであれば投資する金額が大きすぎるか、
投資する対象が誤っているかのどちらか。
初心者に少額でインデックスの積立投資を薦めるのは株価の変動を受けにくいからだ。
少額で投資するのは株価の変動に慣れるため。
投資に慣れてくれば徐々に投資額を増やせばよい。
こうすれば投資額が大きくても株価の変動に耐えられないことは少ない。
投資の対象としては上記で紹介した王道のインデックスファンドであればそう間違いはないだろう。
それは100年に及ぶ過去のデータから米国の経済は右肩上がりで上昇し続けているからだ。
これから先のことは誰もわからないが、米国が世界経済の中心であることは間違いない。
全世界株式は米国株式の比率が約60%であることがそれを物語っている。
米国へ集中投資することにリスクを感じるのであれば全世界株式に投資すると良いだろう。
もし米国株式の成長が見込めないなら、自動で米国の株式比率を下げて成長している国の株式を中心にポートフォリオが見直される。
これがインデックスファンドのリバランスだ。
インデックス投資を長期運用するマインドセットを持つ
投資の基本はリスクを分散すること。
卵は同じカゴに盛るなという投資の格言がある。
もしカゴを落とせば全て卵が割れる可能性があるからだ。
だから卵を同じカゴには盛らずに分散する。
インデックス投資を薦めるのは既に多くの銘柄に分散されているため。
さらに毎月で投資する時間を分散し、積立で投資する金額を分散している。
これが株価の変動を受けにくい理由であり、インデックスの積立投資をするメリットだ。
ではインデックスの積立投資にデメリットはないかというとそうではない。
短い期間で大きな利益を得ることは難しいということ。
また、毎月の積立投資を設定した後は何もやることがない。
インデックス投資は、株価が変動しても基本的に売らず、長期的に運用するのが定石。
つまり、退屈なので何かしたい気持ちを抑えなければならないこと。
一番難しいのはインデックス投資を長く続けることだ。
株価の暴落が起きても、利益が出ようが出まいが、他にどんな魅力的な投資先があっても、何もせず、ひたすら投資を続ける。
これができる人だけが、インデックス投資で大きな果実を手にすることができるのだ。
長期的に見れば収益が安定し、投資を続けることで投資額も次第に大きくなる。
投資期間が長くなるほど複利の効果が働く。
この複利効果は指数関数的に資産を増大させる。
あのアインシュタインが複利は人類最大の発明と呼んだ。
自分が信じられるインデックス投資を長期に運用するマインドセットを持てるかどうかが投資で成功するために重要な意味がある。
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Tsugu
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