【#StageforCinderella】橘ありす・櫻井桃華へ全Pが必ずプレイオフ投票すべき理由、シンデレラに迫る危機と好機 (5/11追記)

※ (5/11) プレイオフの結果を受けて追記。

単刀直入にお願いします。
全てのプロデューサーは、Stage for Cinderella のプレイオフにおいて、あなたの担当が誰であるかにかかわらず、橘ありすまたは櫻井桃華に投票してください。

別のアイドルが担当であるという方々も、橘ありすや櫻井桃華の担当ではない、それほど好きではない、という方々も、今回だけは橘ありす・櫻井桃華に投票してください。担当がプレイオフに出場するという方も同様です。あなたの担当ではなく橘ありすと櫻井桃華のいずれかに投票してください。

そうすることが現在のシンデレラガールズにとって非常に重要であり、単に担当や好きなアイドルに投票するよりも、結果的にあなたの担当にとっても利益になりうるからです。

以下でその理由を説明しますが、長いので読めないという方も最後のまとめだけでも必ず目を通して下さい。

※プレイオフまで時間がないため乱筆の部分もあると思います。あらかじめすみません

はじめに

私は橘ありすの担当でも、櫻井桃華の担当でもない。その他U149の主要人物の担当でもないし、いわゆるロリコン嗜好でもない。当然運営の回し者でもない。

拙稿は、一人のシンデレラガールズの愛好者として、純粋にコンテンツ全体の発展を願い、全体功利的・経済的・社会的観点から執筆し、公開するものである。

とはいえ、橘ありすおよび櫻井桃華の担当の方々からは広く賛同頂ける内容であると考えているし、その他の多くのプロデューサーからもご理解いただけるものと確信している。

なぜ橘ありす・櫻井桃華なのか

結論から言えば単純な話である。「U149の主要メンバーが本選にいない」という事態をなんとしても避けるためだ。

ご存知の通り、シンデレラガールズとしては8年ぶりとなる本格アニメ(シンデレラガールズ劇場を除く)、「アイドルマスター シンデレラガールズ U149」が現在放映中である。言うまでもなく、アニメの放映というのはコンテンツにとって大きな出来事であり、関連した展開も含めて活動を活発化する大きな機会でもある。U149メンバーの担当のみならず、プロデューサー諸氏は当然に期待を寄せていることと思う。

しかしながら、シンデレラガールズで現在進行中のもう一つの大きなイベントである Stage for Cinderella に目を向けてみると、ここではU149の主要アイドルの成績が奮っていないという状況にある。

  • 本選出場:なし

  • プレイオフ出場:2名

    • 櫻井桃華(Aグループ10位)

    • 橘ありす(Bグループ8位)

  • 予選敗退:7名

    • 古賀小春(A)

    • 結城晴(B)

    • 佐々木千枝・赤城みりあ・市原仁奈(以上C)

    • 的場梨沙・龍崎薫(以上D)

ご覧のとおり、現時点で本選出場を決めたメンバーは一人もおらず、本選に参加する最後のチャンスとして残されているのが、5/2からのプレイオフで櫻井桃華と橘ありすのいずれかが1位になることがしかない、という危機的状況にある。ここで両名のいずれかをなんとか勝たせてほしい、というのが冒頭の「お願い」であった。

ここまで読んで「なんだ結局桃華P/ありすPのステマかよ、本選にU149が出ようが出まいがそれがどうした?」とお思いになった方へ、以下そういう問題ではないということをなるべく丁寧に説明するので、どうかもう少しお付き合い願いたい。

端的に言うと、これが叶わなかった場合、単なる人気投票の枠を超えてシンデレラガールズというコンテンツそれ自体に重大な不利益を及ぼす恐れがあるのである。以下で詳細に説明する。

Stage for Cinderella・U149と、シンデレラガールズを取り巻く現状

シンデレラガールズというコンテンツは、10周年を超えて岐路に立っている。モバゲー版のアイドルマスターシンデレラガールズがサービス終了を迎えたことは記憶に新しいが、現在唯一の稼働中ゲームであるデレステも今や8年目の後半であり、スマホのソーシャルゲームとしては既に老境といえる時期に入っている。ゲームの売上やイベントの参加者も漸減の一途を辿っており、コンテンツをどのように存続または着地させていくか、舵取りがますます重要なフェーズに差し掛かっているのが現状であると言えよう。

そんな中で新しい試みとして行われているのが、新しい総選挙の形式である Stage for Cinderella 、そして新作アニメであるU149の展開である。いずれも、退潮気味のシンデレラではあってもまだまだ前向きにコンテンツを発展させていくための施策であると捉えてよいだろう。それ故に、これらの施策がどのような成果を上げるか、または上げられないかについては、良く言えば注目され、悪く言えば厳しい目が注がれることは避けられない。

ついでに言えば、シンデレラのみならずアイマス全体においても同様の流れが進んでいることは明らかに見て取れる。ポプマス・サイスタのサービス終了、ミリオン・シャニマスのアニメ化、VTuberプロジェクトvα-livの開始、さらに先日発表されたシャニマスの音ゲー新作など、発表済みのものだけでも再編の流れは明白である。
当然ながら、シンデレラの取り組みについてもこの流れの一環として、少なくとも俯瞰的には捉えられていくものと思われる。他のブランドやその取り組みとも比較検討され、優先度や予算の配分などの判断材料とされていくことになるだろう。

このようにシンデレラで進行中の大きな2つの施策ではあるが、率直に言って、いずれも現状あまり上手く行っているとはいい難い。Stage for Cinderella については期間が長過ぎることで中弛みが指摘されており、売上を上向ける効果も、少なくともハッキリ見える形では出ていない。U149アニメにしても、今期はガンダムや鬼滅の刃の新作、推しの子などのライバルが強力で、視聴数も評価も伸び悩んでいると言われている。

さて、このような状況で、「Stage for Cinderellaの本選に、U149の主要メンバーが出場できない」という事態が客観的にどのように捉えられるかを想像してほしい。素朴にみて、いずれも相当に力を入れた施策であるはずなのに、これらが全く連動していない・シナジーが上がっていない、というように見えないだろうか。「せっかくU149のアイドルをアニメで推しているのに、出演アイドルの人気が全然上がっていないじゃないか」と問題視されたり、あるいはそもそも本選にも入れないアイドルをわざわざ選んでアニメ化するという施策そのものが疑問視されるかもしれない。いずれにせよ「やってることがちぐはぐなのでは?ビジネスとして間違っているのでは?」という印象を与えかねない、そういう状況が差し迫っているのである。

このような評価が一度下れば、人員や予算の配分にあたってもネガティブな影響を及ぼすだろう。さらなるシンデレラの展開の縮小、今後の企画の停滞、あるいはデレステもモバマスの末期のように開発体制の縮小、ということに繋がっていくおそれは十分に考えられることだ。

実際のところ、そんな風に深刻に捉えているプロデューサーは少ないだろう。両イベントともただのお祭り、ただのアニメであって、特に関連付けることもなく、単純に楽しんでいる人が多い、というのはまあ当然である。また、このような考え方をただの心配性で考えすぎ、または陰謀論だとして斬って捨てる楽観主義的な人も多いとは思う。

しかし、供給側としてはこれらはいずれも同じコンテンツへのテコ入れであって、その関連性・連携が問われる方がむしろ当然である。また、先に述べた通りシンデレラやアイマス全体にとっても現在は過渡期であり、トップの交代もあって再編・見直しの時期にあるのは間違いないだろう。このようなタイミングでネガティブな要因が出てくることによって悪影響が予想もしない拡大を見せることは珍しくない。不安要素は一つでも減らしておきたい――そう考えるのは、シンデレラガールズを楽しむ一人の人間としては当然に思うところではなかろうか。

今回のプレイオフは、そのようなシンデレラガールズにとって良くない材料と捉えられかねない要素の1つを、プレイヤーの力によって回避することが可能な、数少ないチャンスであると捉えていただきたい。Stage for Cinderellaの本選にU149の主要メンバーを送り込み、2つの施策の連携を支持することによって、シンデレラへの振興策を取り続けることについての支持をも表明することが出来るのである。いわば、シンデレラの未来に対する、プロデューサーたちの考え方を示す絶好の機会である。

デレマスのプロデューサーの一部は、残念ながらやれ出番の格差がどうのといった内輪でのいがみ合いに終止しがちである。しかし、今回はそのような状況そのものをまるごとひっくり返しかねない重要性を秘めている可能性がある。どうかこのプレイオフだけでも、担当アイドルがどうのこうのという近視眼的なものの見方を捨てて、大局的見地に立って協力してはもらえないだろうか。あなたの担当である、190人のアイドルが生きる世界そのものを救うための行動であると言って決して大げさではないのだ。

ぜひとも、一人でも多くのプロデューサーの協力を願ってやまない。

プレイオフを「担当のために頑張る」利益は少ない

本題はここまでである。以下は、それでもプレイオフを担当のために頑張りたい!という気持ちを捨てきれない方々を説得するためのものである。

誰がなんと言おうと担当が一番、僅かな可能性を信じて担当を応援するのが当然、貴重な票を打算で非担当に回すなんてとんでもない!と反発する方はいるだろう。上記の理屈は頭では理解できても、やっぱり自分の票を回すのは抵抗がある、という方も多いとは思う。アイマスの担当プロデューサーというのはそういうもので、心情的には当然よく分かる。

だがしかし、冷静によく考えて貰えば分かると思うのだが、今回のプレイオフは頑張っても報われる可能性は極めて低く、実際の利益はほとんどない事に気付いていただきたい。(無論橘ありすと櫻井桃華の担当は例外である)

注意すべきは、今回のプレイオフ首位の特典は「本選に出場できること」だけである、ということである。これだけでは歌唱曲もイベントも貰えず、もちろんボイスの獲得も出来ない。さらに続く本選で5位以内に入らないと何も得られないのである。

本選の構造をよく考えてほしい。あなたの担当がプレイオフを勝ち上がったとする。あなたの担当はプレイオフに参加しているのだから、A~Dのどれかのグループで6~15位以上に入っていたということである。そして本選にはあなたの担当の他、A~Dグループの1~5位が参加する。
おわかりだろう。本選では、あなたの担当のブロックで、あなたの担当を破った1~5位のアイドルとそのまま再戦するのである。当然ながら一度戦って敗れた相手なのだから、再戦しても勝てる可能性は低い。もちろん別の選挙であるのだから、頑張れば1人や2人は捲れるかもしれず、それを信じて戦う他はないのであるが、当然相手には他のブロックの1~5位もいるのだ。冷静に考えれば、確実に分が悪い相手5人と、それと同格の15人を相手にしてプレイオフアイドルが5位以内に入るということは、特別な事情でもない限り極めて難しいと言わざるを得ないだろう。だが、それが出来なければ何一つ得られず、40分の1の厳しいプレイオフを勝ち抜いたことが全て無駄になるのである。本当に甲斐のないシステムだと思う。

もっとも、その「特別な事情」の有力なものとして、「ボイスなしのアイドルがプレイオフを勝ち抜いた」というケースが広く考えられているだろう。ボイスなしのアイドルを勝ち抜かせてCVを当てさせる、ということを目的とした投票行動を取るプロデューサーが多いことは知られており、俗に『声付け票』とも呼ばれている。
ボイスなしアイドルがプレイオフから本選に進めば、本選で唯一のボイスなしとなり(望月聖・ライラ・大石泉はすでにボイス付与確定していることに注意)、『声付け票』の支持を一身に集めて本選でも上位進出するであろうというのは広く予測されていることである。私も『仮にボイスなしアイドルがプレイオフを勝ち抜けば』そうなる可能性はたしかに高いと思う。

しかし、ボイスなしのアイドルについて言えば、その前提である「プレイオフを勝ち抜く」ということがそもそも非常に困難であることに注意してほしい。今回のプレイオフには10人ものボイスなしのアイドル(財前時子、今井加奈、松尾千鶴、水木聖來、黒川千秋、高峯のあ、成宮由愛、イヴ・サンタクロース、松本沙理奈、藤居朋)が参加することになっており、『声付け票』が大きく分散することは目に見えているからである。
そもそもこれらのアイドルのほとんどは、現在に至っても声が付いていないことから分かるように、以前の総選挙でも目立った成績を挙げておらず、固有の支持層は非常に脆弱である。言い換えれば『声付け票』頼みでプレイオフに上がってきたわけであり、その『声付け票』が大きく分散して弱体化する状況で、自力で勝ち上がってきたボイスあり中堅アイドルに勝てる可能性はほとんどない。
さらに言えば予選では1票で5人に投票するシステムが『声付け票』のかさ増しをしていた可能性も高く、1人1票のプレイオフではさらに弱体化するだろう。

『声付け票』が特定のアイドルに偏ることにより通貨を期待する向きもあるが、これも難しい。『声付け票』の集積先の候補としては、たとえばグループで6位だった水木聖來またはイヴ・サンタクロースが挙げられるが、いずれも圏内の実績は一度もなく地盤が弱い。
あるいは比較的実績のある圏内4回の高峯のあや圏内3回の今井加奈に集積する可能性も考えられるが、高峯のあは最後の圏内が6年前と遠く、また今井加奈は『量産型Cu』であるという別の理由によって投票先として相応しくないため(私の別稿で論じています)、いずれも決め手に欠ける。
このように複数の候補が簡単に挙げられてしまう時点で、『声付け票』の一本化も現実的に困難なことは明らかである。

さらに付け加えると、プレイオフの結果で発表されるのは1位だけであり、2位以下は何も発表されないことが決まっている。そのため、「勝てはしなくても上位に名前を出して次回以降のために名前を売る」という望みもないのである。1位以外は徹底的に無意味で、その1位すら直接には何も得られない、というのが今回のプレイオフの苛烈さなのだ。

まとめると、あなたの担当がボイスありの場合、プレイオフを勝っても本選で勝てる可能性は非常に低い。あなたの担当がボイスなしの場合、そもそもプレイオフに勝てる可能性は低い。いずれにせよ、プレイオフ票を担当に投じても、何かを得られる可能性は非常に低いのである。

このような状況で、それでも意固地にプレイオフ票を担当に投じるべきだろうか?それよりもコンテンツ全体に有益となる方法があるのに、それでも優先すべきことだろうか?

予選と異なり、プレイオフ票は課金で増やすことが出来ず配布分しかない。U149から本選に送り込むためには多くの人の賛同を集めるしかなく、もし叶わなかった場合のコンテンツ全体へのダメージは、先に説明した通り予測がつかないものとなる。

どうか冷静に、理性的に熟考した上で、適切な投票行動を取っていただきたい。

本選について

なお、橘ありすまたは櫻井桃華がプレイオフを勝ち上がった場合も、本選での投票は本稿では求めない。本選は歌唱曲とイベントを賭けた争いであり、餌が直接ぶら下がっている状況ではこのような功利的投票行動の呼びかけには効果がないためだ。

逆に言えば、プレイオフは、担当に打撃を与えることなく、コンテンツのための投票行動を起こすことが出来る、最初で最後のチャンスである。逃す訳にはいかないものであると、ここまでお読みいただいた方ならきっと理解していただけたと信じている。

まとめ

もう一度お願いと、以上の議論の要約を記載します。多くの方々の目に留まり、ご理解いただけることを願っています。

シンデレラガールズの存続と今後の振興を支持するすべてのプロデューサーは、Stage for Cinderella のプレイオフで、橘ありすまたは櫻井桃華に投票し、U149メンバーを本選に送り込んでください。

その目的は、放映中アニメであるU149の主要メンバーを、大型投票企画の Stage for Cinderella の本選に参加させることです。

  • これによって2つの施策の連動をアピールし、シンデレラへの振興策への支持を直接に表明できる

  • シンデレラもアイマス全体も過渡期にあり、見直しと再編の時期にある

  • 「Stage for Cinderellaの本選に、U149の主要メンバーが参加できない」という事態は2つの大型施策の間の軋みと捉えられ、シンデレラの今後の展開に大きな悪影響を及ぼす可能性がある

また、プレイオフを各担当で頑張ることによる目立った実利は見込めません。

  • プレイオフを勝っただけでは何も得られず、本選でも勝たなければならない。

  • ボイスありのアイドルは、プレイオフを勝ち抜いても予選で上回られたライバルとの再戦になるため5位以内に入るのは極めて難しい。

  • ボイスなしのアイドルは本選なら勝てるかもしれないが、参加対象が多いため『声付け票』が分散すること、ほとんど過去の選挙の実績がなく地力が低いことによってプレイオフを勝ち抜ける可能性が極めて低い。今井加奈は『量産型Cu』であるため投票先として望ましくない

あなたのプレイオフの票は、自己満足で担当に浪費するのではなく、シンデレラの将来にわたる発展を支持するために使うことができます。このことに一人でも多くの人が気づき、理解して、正しく利用していただけることを期待します。

補足:なぜ一本化しないのか

橘ありすと櫻井桃華の両方を投票対象として挙げる今の形にするか、あるいは「橘ありすに投票してください」または「櫻井桃華に投票してください」と決め打ちで言うかどうかについては、最後まで非常に悩んだところである。決め打ちにした方が、票が分散せずプレイオフで勝ち抜く可能性がより高まって良かった、という可能性も当然あった。
今回そうしなかったのは、橘ありすと櫻井桃華のタイプが大きく違い嗜好も異なるであろうこと、拙稿だけで一本化できるようなものでもないこと、またどちらかに絞ることで、そのアイドルの担当であるとの誤解が独り歩きすることを恐れたことなどが理由である。また、決め打ちするにしても、以前の総選挙の実績では橘ありすが上だが、櫻井桃華は担当回のアニメが放映されたばかりという点もあり、どちらにするべきか自明に決定するのは困難であったため、拙稿では方向性を示すものとして両名を併記することにした。

参考までに、筆者は橘ありすに全票投じる予定でいます。冒頭に書いた通り筆者は橘ありす担当ではありません。


※(5/1) ご指摘をいただき表記訂正、ついでに表現などを一部見直し。タイトルもぼやけてたので思い切って変えました

5/11追記

※全く予想外の結果だったため準備稿が使えず慌てて書いてます。乱筆失礼します。

ご承知のとおり、Stage for Cinderella のプレイオフはイヴ・サンタクロースが勝利し、本選への参加権を獲得した。同時にU149主要メンバーは誰一人として本戦への参加権を得られず、全員の敗退が確定してしまった。
極めて残念な結果であり、拙稿での危惧が現実のものとなってしまったこと、今後のシンデレラの展開において予測困難な悪影響を及ぼす危険が大きく増大してしまう事態となったことを深く憂慮している。また、このような事態になりかねないことを知りながら、近視眼的な欲望で投票を行った『声付け票』の諸氏には、率直に言って不快感と憤りを覚えている。

イヴ・サンタクロースは本選唯一のボイスなしアイドルとして、『声付け票』を一身に集め、間違いなく上位に食い込むことだろう。拙稿ではボイスなしアイドルの勝ち上がりは「ない」と断じてしまったが、予想に反してこれが起きたということは、すなわち『声付け票』の一点集積が実際に起こったのであろうと考えられる。
私が先に挙げた集積の候補をよく見れば、今井加奈はもとより水木聖來・高峯のあもそれほど個性の強烈なキャラクターではないのに対して、イヴ・サンタクロースは全てがおかしい個性の塊のようなキャラクターであり、この4者の比較からすればイヴが『声付け票』の第一候補として広範に支持を集める可能性は今思えば高かった。また、イヴはボイスなしアイドルでありながらデレステで多数の限定SSRが優先して与えられており、運営としても売り出しを期待するアイドルであった。そのことが『声付け票』においても、何の個性も実績もないアイドルと比較して今後の展開に安心感を与える材料となったとも考えられる。
このようなことを最初から考慮できていれば、ボイスなしアイドルの勝利を予測できたかもしれないと、後知恵ながら思う。そして、私自身も危機感を高め、もっと前からこのような文章を継続的に出すなどして、今回の事態を避ける活動をもっと積極的にすることができたかもしれない。そうすれば、私の活動など微力なものではあるが、ひょっとしたらプレイオフの結果にも僅かでも影響を与えられたかもしれない。今更後悔しても仕方ないのであるが、自分自身の考えが至らなかったことは痛恨の極みであり、慙愧に堪えない思いである。

せめてもの慰めは、勝利し、ボイス獲得が事実上決まったアイドルがイヴ・サンタクロースという『量産型Cu』の対極のような個性派であることだ。仮にこれが今井加奈であったらと思うと背筋が凍る思いであり、今回の事態にあっては不幸中の幸いであったといえよう。決まった以上は、先にボイス獲得した望月聖とのシナジーも含め、シンデレラの多様性と世界観の広がりに貢献することを期待するばかりである。

イヴ・サンタクロースとその担当の皆様へ

イヴ・サンタクロースとその担当の皆様、プレイオフ勝利、そして本選ボイス獲得の事実上の決定おめでとうございます。この結果は皆様が何者にも耳を貸さず一心不乱に担当を応援し続けた成果であり、そのことには何の問題もなく、遠慮もいりません。ましてアイドルに罪はありません。
しかしながら、その善意の行動の結果が、担当アイドルの住まう世界、シンデレラのコンテンツそれ自体に深刻な打撃を与えたこと、それによる悪影響を甘受しなければならないかもしれないことは、どうか頭の片隅から忘れないようにしていただきたいと思います。

『声付け票』へ

あなたの無責任な投票行動がどのような事態をもたらしうるか、もう少し考えて投票してほしかった。本当に残念です。

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