工藤忍・今井加奈の担当へ
単刀直入にお願いします。
工藤忍・今井加奈を担当しているプロデューサー各位は、担当を島村卯月に変更してください。
島村卯月が気に食わなければ別の声ありなら何でもよいです。小日向美穂でも五十嵐響子でも、辻野あかりでも、他の声付きCuでもいいです。もちろんCoでもPaでもいいです。誰でもいいです。とにかく他の声付きのアイドルに担当を変更してください。
また、上記2名の担当だけでなく、桃井あずき・柳瀬美由紀・村松さくらなどのいわゆる『量産型Cu』の担当も、他の声付きアイドルに担当を変更してください。
以上がお願い。ここから本題。
なぜこんなことをお願いするのか。長くなるが説明する。
はじめに断っておくが、私は島村卯月の担当ではないし、運営の回し者でもない。
今回のボイスアイドルオーディションで浮き彫りになった問題は2点ある。
一つは、声を獲得したのが「新キャラ」だけであること。辻野あかり、砂塚あきらはもちろん、桐生つかさも7人追加以前では最後に追加されたアイドルである。一方で、昨年までの総選挙圏内に入っていた、サービス開始当初からいた"旧"声なしアイドルには一人として声が付かず全滅した。
このことは、8年もキャリアがあってなお声が付いていないようなアイドルに今更声を増やす、そのこと自体への疑問が広くあったのでは、それが選挙結果として率直に提起されたのではないか、ということを考えさせるには十分である。
もう一つが、昨年の選挙の声なし最上位かつ今年も結果的にそうなった工藤忍、そして選挙結果として発表こそされていないが、出口調査で上位に迫っていたと伝えられる今井加奈の問題である。
今までの総選挙でボイスを獲得したアイドルは、関裕美などの例外はあるものの、基本的には強烈な個性を持ち、熱狂的な担当やファンを抱え、それが浮動票に認められて、上位の人気キャラの間に割って入る、というものであった。ところがこの工藤忍・今井加奈、この2人、はっきり言えば個性が薄く、どこにでもいるような、いてもいなくても変わらない『量産型Cu』であるのは論を待たないところである。そんなキャラが声付けの「順番待ち」の先頭近くに2人も来てしまった。これは、声付けの限界が近いことを示しているのではないか。
いずれも、このまま今までのような惰性でのボイス追加が続いてもよいのか、ということを再考させるには十分な、不吉な予兆である。
ここで私が主張したいのは、このまま来年、どのような形式にせよ選挙をして、順番通りに工藤忍・今井加奈に声が付くようなことになれば、それは非常にまずいんだ、ということである。
困ったことに、このゲームは個性の極めて薄い『量産型Cu』が非常に多い。これは工藤・今井に限らず、声付きにも既に多数いるのが現状である。
具体的には、島村卯月、小日向美穂、五十嵐響子のピンクチェックスクールに加えて、三村かな子、緒方智絵里、関裕美、更に表現規制などで「ヤンデレ」要素が大きく薄められている佐久間まゆも該当するだろう。声が付いたばかりの辻野あかりも然りである。水本ゆかり、中野有香、小早川紗枝、乙倉悠貴、道明寺歌鈴あたりも意見は分かれそうだが含めてもよいかもしれない。
彼女らは個性が非常に薄い。なんとなく可愛いことの他には特筆するような能力はない、いわゆる普通の女の子が頑張ってアイドルやってる、というキャラクターである。
もちろん彼女らはそれぞれ年齢も、性格も、体型も、出身も、趣味も、話し方も、アイドルとしての活動やユニット関係もそれぞれ違う。担当たちはその微妙な違いを楽しんでいるのだろうし、薄いながらもその違いを個性として輝かせることを望んでいるのであろう。
しかし、身も蓋もなく言えば、これらは相対的に些細な違いに過ぎない。詳しくない、思い入れもない人たちが客観的に見たときに、多少の見た目や表面的な設定が違ったところで、「核」となる部分が同じであるようなキャラクターが2人いれば、良くてそっくりさん、悪く言えばコピーと見なされるであろう。
まして『量産型Cu』というのはその「核」が無いか極めて薄い、ということ自体が特徴なのである。なおさら区別は難しい。
CoやPaの担当P、または他コンテンツの人たちから見て、区別がつくだろうか。「頑張ります」とか「ダサい服」とか「クローバー」とか「山形りんごろう」とか、そういう記号で区別するしかなく、内面的な人格や物語性の違い(それは元々極めて小さい)などを理解するのは困難である。
さて、その実質的に「同じキャラクター」である『量産型Cu』たちが、現時点で声が付いているだけでも先に挙げたように多数いるのである。
ボイス付きアイドルが90人を超え、更にモバマスが急激に縮小する中で、既存の声付きアイドルの出番も、歌唱の機会も深刻に薄まっていることは誰もが感じていることと思う。これ以上ボイス付きアイドルを増やしていくことには限界があるし、少なくともその人選には慎重な舵取りが求められる段階に来た。
これからの新規ボイスキャラに求められるのは、単に人気や担当の声の大きさではなく、コンテンツ全体の世界観を豊かに広げられるアイドル、という観点であり、そのような選考が必要な時期であることは明白であろう。その点で『量産型Cu』は既に十分な人材が揃っている。むしろ過剰ではないだろうか。
この辺で、だいたい言いたいことは察してもらえたのではないだろうか。
冒頭のお願いは要するに、これ以上『量産型Cu』に声付けようと頑張るのをやめてもらえないか? ということである。
浅利七海のように、お魚アイドルという明確な個性を持つアイドルが担当なら仕方ないのかもしれない。その子が好きなら他に替えはいない。苦しくても辛くても、声を付けるために戦い続けるしかないのかもしれない。
しかし、工藤忍や今井加奈はそもそも「普通」を自認するキャラクターであり、元々個性と言えるような個性はないのだ。島村卯月を始めとする『量産型Cu』との違いはごく僅かである。であれば、乗り換えるエネルギーも少ないはずではないか。
だからこそ、ここでは声なしの『量産型Cu』、その代表の工藤忍や今井加奈に絞って乗り換えを呼びかけた。少なくとも浅利七海・八神マキノ・財前時子・ライラのような個性の著しいアイドルたちに比べれば、乗り換えはずっと容易なはずであり、無理なお願いではないはずだと考えている。
島村卯月には声があり、歌があり、ニュージェネの一人として恵まれた出番が今後も間違いなく約束されている。大金を投じたり必死にtwitterで選挙活動しなくても、卯月は歌ってくれるし喋ってくれるし活躍してくれるのである。そんな姿を応援する方が、声が付かず、出番もないと悶々とするよりも一人のプレイヤーとして健全に楽しめるはずではないか。
そしてもちろん、余分なボイス付きキャラクターを増やさないことは運営の利益であり、出番の希薄化を避けられる全ての声付きアイドルの利益であり、ひいてはコンテンツ全体の利益に繋がり、それは当然プレイヤーたちの利益でもあるのだ。
さて、ここまで読んだ上で、工藤忍・今井加奈というアイドル、あなたがそのPなら、最近まで必死で応援し、大金を投じたのかもしれないが、どうかそのバイアスをできるだけ外して客観的に眺めてみて欲しい。
彼女たちに声を追加する価値が本当にあるのであろうか?
声の付いた『量産型Cu』、「同じキャラ」のマイナーチェンジをこれ以上増やすことが、果たしてシンデレラガールズの世界を豊かにすることに繋がるのであろうか?
ただの自己満足と逆張りのために、あなた自身のゲームの楽しみも、コンテンツ全体の利益も損なうことが、果たして正しいのか?
こんなことを言われても、それでも自分は忍ちゃん・加奈ちゃんしか愛さないんだ! と意固地になる人が多いかもしれない。好き嫌いは理屈ではないから、割り切れない気持ちもよく分かる。
だが、それでも一度ちょっと冷静に考えてみて欲しい。卯月でもよくないだろうか? 工藤忍・今井加奈にあって卯月に無いものが本当にあるのか? あるとして、それは重要なのか?
ここまでは例として島村卯月への乗り換えを勧めてきたが、冒頭のお願いの通り、別に卯月でなくてもいい。もし卯月が好みに合わなくても、他にも声が付いている『量産型Cu』はたくさんいる。既に工藤忍か今井加奈が好みなのだから、きっと好みに合う子が他にもいるはずである。どうか好みに合う子を探して、良い所をたくさん見つけてあげて欲しい。それから自問して欲しい。
それでもなお、工藤忍・今井加奈でなければならないのか? 愛せないし、プロデュースできないのか? 本当にそうなのか?
改めてお願い
改めて、工藤忍・今井加奈を始め、すべての声なし『量産型Cu』アイドルの担当を自認する方々に、私からお願いします。
シンデレラガールズが声付きアイドルの飽和で自壊するのを防ぐために、どうか自重してください。
意固地になって、些細な違いにこだわって、大同小異の量産アイドルにボイスを増やさないでください。
選挙に勝てない、声が付かないと苦しんだり、それを嘆いて当たり散らすのをやめて、あなたが本当にシンデレラガールズを楽しむためにどうすべきなのか、一度ゼロから見直してみてください。
そして、担当を変える勇気を持ってください。今の担当アイドルがいる世界を守るために。そして自分自身を守るために。
あなたのためでもあり、コンテンツ全体のためでもあるのです。島村卯月でいいじゃないの。どうですか?
※ (5/31)補足記事を書きましたので合わせてご覧ください→https://note.com/realistics/n/n4e3f4f3436e2
#アイドルマスターシンデレラガールズ #第2回ボイスアイドルオーディション #ボイスアイドルオーディション #工藤忍 #今井加奈
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