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一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学~cis~を読んでみた


内容(メモ)

  1.  目先の利確に走ってはだめ

  2.  勝つためには、長期で見て得する可能性の高い売買を積み重ねる

  3.  日々の勝敗に意味はない

  4.  上がっているものを買い、下がっているもの売る。いわゆる順張り

  5.  上がっている間は持ち続け、下がったら売る。

  6.  本能に打ち勝つ必要がある(上がったものはすぐに利確し、下がったものは売りたがらない人間の心理に向き合わないといけない)

  7.  主な手法は損切を素早くし(自称誰よりも損切が速いらしい)小さな損を重ねながら、たまに大きな得をしよう作戦(2%下がったら損切、上昇だと20%まで持ち続けることで10倍の利益になる)

  8.  24時間以内で売買目的のトレードは勝率60%(20年株に触れて。まぁ初期のころから変わっていないとおもうが)

  9.  2週間以上見据えたものは30%ほど

  10.  長く持とうとして買った株でも値動きが怪しくなるとすぐ損切り、その結果長く持っているのは、すごく上がっている銘柄のみ

  11.  損切の基準はない。1時間後に今より下がっていると思ったら売る。

  12.  一回ごとの売買で勝敗を決めていない

  13.  リスクヘッジは基本的にしない。リターンを求めてリスク取っているのに、そのリスクを分散させるためにコストを使うのはリターンを薄めるだけ

  14.  意識しているのはとにかく「仮説を立てる」こと。

  15.  こんなことが起きたら、こんな展開で儲かるなど。アイデアが何十個かある。それは円安になったら輸出産業の株価が上がるなどの半ば常識のようなものではなく、「いまだほとんどの人が考えていないもので明確なロジックがあるもの」「誰も指摘していないロジックは不明だが、経験則として明確な関連が認められるもの」など。

  16.  マスメディアに載ったネタを追いかけるのではスピードが遅い。多数の人が知っている知識で他人を出し抜けることはできない

  17.  勝った人間はストップ高でさらに買い増ししていた。良いものは上がる。それに乗る。

  18. 割安、割高、将来この会社は業績が伸びるはず!などの要素は自分が勝手に思い込んでいるだけに過ぎない。答えは常に相場にあり、相場こそが答え

  19. 勝っている人ほど、短期の値動き、チャートや指数組み入れなどの理由がある株を買っている

  20. 「今ある優位性に張る」

感想

読んでみての驚いたことはcisさんの思考と我が尊敬するおたべさんの思考がそっくりだったこと。(以下敬略)おたべはツイートでギャンブル思考、人生論、などを語るが主にギャンブル思考において二人は類似しているところが多いように感じた。
具体的には
1.目先の利益に走ってはだめ
2.勝つには長期でみて得する可能性の高い売買を積み重ねる
3.日々の勝敗に意味なし
4.リスクヘッジはしない
5.マスネディアを見てからは遅い。それじゃ他人を出し抜けない
など
2に関しては、cisは1回ごとの売買を、おたべは一レースごとの勝敗を口酸っぱくツイートしている。「1レースごとに勝ちにいこうとするのはもはや負けに行くのと同じ。レース単体での勝敗に固執しない。3倍以上の払戻を3回に1回以上当てるのを狙う。」など
人はどうしても損をしたくない生き物なので、分かっていても1レースごと、1売買ごとの勝敗を気にしてしまう。それはやってはならないことであり、負けゆる所以だと二人は言っている。分かっているけどそれを実行するのはなかなかに難しい。では、なぜそれは難しいのだろうと考えてみた。さまざまな理由はあると思うが、私は、「一つの取引に感情が介入し過ぎてしまっている」ことが一番の要因だと思う。二人の共通点はなんだと考えた時に挙げられるのは、「俯瞰能力の高さ」である。二人とも視野が広く常に俯瞰して判断しているため、「取引をしている自分」に関しても当然俯瞰して捉えている。ある種、自分なのに自分ではない別のCPUが操作している感じ。それを人体の外から見ている的な感じであろう。この俯瞰力の高さの最大のメリットは感情を排除することで機械的かつ合理的な取引を可能にしたことである。競馬などのギャンブルや株などの投資は当然に未来を予測する能力が求められる。しかし、それと同等に感情をコントロールすることも重要である。後者に関しては資質的な要素も大きいが後天的に意識し調整することも可能であり、二人はこの能力が極めて高い。(もちろん前者の未来予測力も高いが)大半の人は前者の予測力に注視し、後者に関しては意識しないと思うがそこが誤りの一つである。二人のように感情を排除し機械的に取引をすることで無駄が一切なく、効率的な取引が可能になって初めて前者の能力が真価を発揮する。筋トレでも右側だけ重点的に鍛えるのではなく、反対の左側もバランスよくトレーニングすることが重要なように、投資も投資能力と感情を支配する能力をバランスよく鍛えることが大切だと分かった。

まだ書きたいことはあるが長くなるので気が向いたら書こうと思う


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