Real World Asset | リアルワールドアセットとは?その種類と解説
Real World Asset NFTs入門:新しい形のNFT
昨今Real World Asset (RWA)と呼ばれる資産型・投資型のNFTや暗号資産が注目を集めています。多くの人々がNFT(非代替トークン)をデジタルアートやプロフィール画像として認知している中、海外では投資として使用する分野が急速に成長し注目されています。
当サイトはReal World Assetのリサーチと紹介を行うことを目的に立ち上げられました。
Real World Asset NFTsとは何か?
Real World Asset NFTsは実物資産NFTと訳されるように、特定の資産や事業への所有権や持分を示すデジタルトークンをブロックチェーン上で展開されているものを指します。NFTであることも、暗号資産トークン(ERC-20)の形で発行されることもあります。伝統的なNFTがアート、音楽、メディアを表現しているのに対し、Real World Asset NFTは現実世界において固有の価値を持つ有形・無形の資産に結びついています。例えばポケモンカードやワインのNFTがそうです。実物は安全な場所に保管されており、その所有権をNFTにしたものです。
この分野におけるカテゴリーをいくつか紹介したいと思います:
不動産NFT:不動産NFTは、一般的な書類や高額な頭金なしで不動産に投資することを個人に可能にしたものです。そして、多くの場合で不動産は分割されて価格が安く設定されているため、購入するのが比較的簡単です。また、NFTであるがゆえにサードパーティーのマーケットでそれを売買することが可能です。アート系のNFTの人気が落ち着いてきた今、再度ユーティリティの高いNFTの活用方法として注目を集めています。
例えば、Propy.com は不動産型NFTを広く展開しています。
2. ホテルNFT:ホテルNFTは、ホテルのプロパティの一部をユーザーが所有することを可能にします。通常、宿泊の権利が付いてくることが多数です。毎年そのホテルに数日間滞在することができ、滞在しない場合、他の人に権利を譲渡することができる場合が多いのが特徴です。
NOT A HOTEL は日本で最も人気のあるNFT型のホテルNFTプロジェクトです。
3. メンバーシップNFT:これらは、ファンクラブ、イベント、特定のサービスへのアクセス権の付与に使われます。メンバーシップNFTは、NFTの比較的初期段階から広まった使用例です。不動産等に比べて実物が存在しないため、法律的にも比較的簡単に始められた点、またブロックチェーンの核である「所有権」の証明とも相性が良かったのが功を奏したと言えます。ユーザーは一般的には市場でメンバー権を売却することができます。
最近の例として、2022年にはStarbucksが"NFT体験"として"STARBUCKS ODYSSEY"を開始しました。これもメンバーシップの1つであり、実世界xNFTの使用事例の一つです。大企業も参加し、メンバーシップNFTはマスアダプションが近いかもしれません。
4. レジャー型NFT:ゴルフコースから豪華なヨットまで、レジャーNFTは主にラグジュアリーレジャーの分野で広まっています。こちらもレジャー設備や施設の所有権をNFTで分割所有し、所有者が使えるというものです。
Links DAOは有名なレジャー型NFTの一つで、ゴルフのオンラインコミュニティーとしてメンバーシップNFTを広め、ゴルフコースの購入を目的として1050万ドルを調達しました。彼らは実際に2023年にスコットランドでゴルフコースを購入し、今もコミュニティを拡大しています。
5. 株式NFT:会社への持分を表す株式NFTは、株式市場を全世界でアクセス可能にすることができます。多くのケースでは、規制や法律がこの使用事例の障壁となっていることがありますが、世界中でトークン化された株式が登場しています。
NFTではなく暗号資産ですが、DinariはAPPLEやAMAZONのようなトークン化された株式を販売しており、最近750万ドルを資金調達したことでも話題となりました。
6. 鉱山NFT:NFTを使用して金属鉱業の世界にアクセスすることができます。鉱業は、高い利益をもたらす可能性があるにもかかわらず、従来人々が参加するのが難しい産業でした。NFTはこの産業に簡単に参加する機会を提供しています。
Zuck Zuck Landはこれの興味深い使用事例です。彼らは金鉱山開発をNFTとして分割し、金鉱採掘が開始されるとその採掘量に応じてNFT保持者に報酬を提供します。実際の金鉱採掘がNFTの価値を裏付けています。
なぜReal World Asset - 投資NFTが重要なのか
投資NFTの魅力は、アクセスが容易でなかった「投資」という行為を民主化する力にあります。伝統的な金融システムや規制を迂回して、第三国の人々にも資金を調達を可能とさせ、新しいビジネスを成長させる機会を提供します。さらに、ブロックチェーン技術の固有の透明性とセキュリティを持って、投資NFTは従来の投資モデルでは見られなかった信頼と検証のレベルを提供することができます。そして、クラウドファンディングとは異なり、いつでもどこでも第三者のNFTプラットフォームで流動化することができます。
これから
投資NFTには特に規制や法的枠組みに関する課題が伴います。しかし、その使いやすさのため、投資の世界を再形成する潜在能力は否定できません。
それぞれの投資型NFTプロジェクトの特徴を深掘りし、使用事例を示しながら、Real World Assetの魅力を紹介できればと思っております!
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