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The Catapult 第十四話

高い台を求めて

あと7日間で打ち上げ本番となりとにかく高い台が欲しい!!なんとなく借りられそうな台を探す旅に出た。

高さはあるんだけどなーちょっと不安定だよなー

これいいじゃん!!プールの監視員さんが乗ってそうな台だ。安定感もありそうだし、カタパルトもしっかり固定できそうだ。

頑張ってこれを借りることに。まずは教学科に相談してみることにした。相談してみると借りることはできるらしい。しかし一度学科内でまとめて欲しいとのことだったので学科で借りたい机などもまとめて学科の準備室に相談!!


打ち上げ本番前夜

さて順調に打ち上げ準備が進んでいきやっと打ち上げ前夜となった。
ここでまた電池の残量が心配になってきたので新しい電池を調達することに。

ここで奮発して今までは100均の電池を使っていたところをPanasonicの800円以上するリッチな電池に変更してみた。八倍の値段である。

これでもっとモーターが高回転になるぞー!!!!

それぐらいしか思っていなかった。しかしここで電池を変えたことで思いもよらない悲劇が、、、


悲劇、電池を変えて全てが崩壊

新しい電池をセットしスイッチを入れると今まで見たことのない速さでプロペラが回転しだした。スイッチを切っていないのに勝手に飛翔体が飛び立っていってしまった。

飛距離はというとそれはもう今までにないほどの速度で射出され飛距離も今までの二倍ほど飛んだ。

めっちゃ飛んだぞ!!しかしそのまま壁に激突しキメラちゃんは大破した。

この写真からその射出の威力が伝わるだろう。ものすごい勢いで回転したプロペラは回転の弱まることを知らず高回転のまま壁に激突しプロペラが大破してしまった。ここまでくるととても危険である。人がいないところで実験していてよかった。

しかし前夜にこれはショックだなーとりあえずグルーガンとスチロールボンドで修復することに。

しかしここからが本当の悲劇だった。

もう一度モーターの回転を見てみようとスイッチを入れたがモーターが回転しない。あれっ?

きっと先ほど飛翔体が勝手に飛び立ったのはモーターが回転している途中で回路に何らかの異常が発生し電力の供給が絶たれモーターが止まり、スイッチをオフにしたのと同じ状態になったからだと考えられる。

ではどこが壊れてしまったのか、確認してみることに。

スイッチに新しい電池と小型のモーターを取り付け、通電確認してみると通電していない。


分解して中身を確認してみるとこのような部品が入っていてこの部品がオンオフを左右しているのだが完全に元の形から変形してしまっていた。更にスイッチ内も少しプラスチックパーツの形が変形してしまっている。

考えられるのは新しい電池にしたことでいつもより強い電圧が流れてしまい、元々の電圧で発熱しパーツが劣化していたところに更に強い発熱がされたことでパーツがダメになってしまったということだろう。

手で触りやけどしなくてよかったと思うところだがもうスイッチの変えはない。

しかも電池ボックスも急な発熱により接着していたグルーガンが溶け出し回路が遮断されてしまっていた。

この時点で発射前日夜八時半、もうスイッチを売っているところはやっていないし明日のスケジュールを考えると明日買いに行くことも難しい。

終わった。

でも何でもいいから少しでも飛ばさないと、、、

まずは電池ボックスの修復から。一度分解し使える電池ボックスを探ったところこの一つのみだった。

七本から四本に電池が減ってしまい回転の速度は間違いなく落ちてしまうだろう。

更にスイッチはもう諦め、自身の手で動線と動線を繋ぎ合わせてオンにし、離してオフにするということにした。もうこれぐらいしか解決策が思いつかなかった。

せっかくここまで順調だったのに、、、悔しい思いが募る。

次回、発射


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