The Catapult 第十一話
プロペラを製作する
このプロペラを製作していく。真空成形して形を取っていこうと思う。
真空成型後。ぱっと見は上手くいっているがよく見てみると、、、
プロペラの羽の部分が潰れてしまっている。
真空成型機の熱と吸引によって元々のプロペラの形まで変わってしまっている。
失敗だー。どうしよう。一からこんな複雑な形のプロペラを製作できないぞ、、、
頭を使え自分!!!
ここで名案が思い浮かぶ。
粘土を活用
粘土を羽の隙間に詰めることで真空成型機で吸引しても羽の傾きが潰れないように工夫した。
これは我ながらに名案だぞ!!早速真空成型することに。
キタ!!潰れていない!!しっかり形が残っているぞ。
外してみるとこんな感じ。美しい。
切り取り発射台にセットしてみるとこんな感じ。これは飛びそう!
しかし結果はあまり飛ばなかった。終始グラグラしていて不安定な状態ですぐ落ちてしまった。なぜだー。家に持ち帰り再び試行錯誤することに。
まずは既製品を徹底観察
まずは自身が製作したものと既製品にはどのような違いがあるのか二つを徹底観察することに。
二つを見比べると製作した方は羽の側面を切り取らずに残してしまっていたことが発覚。
これのせいでプロペラの回転にブレーキがかかっているのではと考え切り取ることに。
しかし結果は変わらず不安定なままだった。どこがいけないんだよー。
しかし更にプロペラを観察するとその原因を発見する。
これは製作したプロペラの羽を側面から写したものだがその反り具合に差があることがわかる。
これだ。このせいで不安定な回転になってしまっていたんだ。
新しいプロペラの製作
羽が曲がっていることに気づいたため新しい羽を製作することに。どうやってこの複雑なプロペラを製作しようか、、、
しかし三日三晩考えた後に最高の案が思い浮かぶ。
このように真空成型で製作した羽を羽の付け根の一センチだけ残しカットする。そして新しく羽を製作しその羽を接着させるガイドにするのだ。こうすることで既製品の羽の角度を綺麗に再現できるし、接着面も広がるので接着しやすくなるし強度も上がる。真空成型をしているのでレギュレーションも守られるのだ。
こんな一石三鳥のような案があるなんて。素晴らしい案だ。
羽も製作。しっかり既製品のサイズを測り、素材はペット板よりも強度のある模型用のディテールアップ用プラ板を使用した。
接着後
背面が少し強度的に心配だったのでペット版を使い補強することに
完璧だ!!
このようにしっかり角度もついている!!
さてこれを発射台に取り付け射出させてみると、、、
安定している!!かなり遠くまで飛んでいってくれた。しかし回転の持久力が無かったので羽の周りのガイドを付け足すことに。
改めて発射させてみると、、、完璧だ!!安定した回転をしているし射出後の持久力もしっかりある。
これにてプロペラ製作完結!! 次回は飛翔体キメラちゃんの製作に移る
続く
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