素材造形1 プラスチック真空成型
授業で用いる材料
ペット版→T 飛翔体の翼に用いる素材
バルサ材→ 翼を形作るための素材
ペット版(ペット樹脂版)
ペット版(ペット樹脂版) 特徴
PET版は、ペットボトルをはじめ、食品容器や日用品容器などに用いられている。
燃焼しても有毒ガスを発生しない。
透明度や強度が高いが、表面に傷が付きやすい。
熱によって変形し、冷えると硬化する。
ペット版(ペット樹脂版) 加工方法
切断:カッター、はさみ、ポンチ等
接着:プラスチック用接着剤,スプレーのり、両面テープ等
塗装着色:プラスチック用プライマー+スプレー塗装、
脂用染料、フィルム等PET板は接着や塗装・着色の難易度が高い
バルサ材
バルサ材 特徴
軽量で軟らかい木材。
カッターナイフや彫刻刀でも加工がしやすい。
建築や飛行機などの模型、ルアーなど幅広く使用されている。
耐久性が低く、釘打ちやネジ留めに不向き。
バルサ材 加工方法
切断:カッター,バンドソー、ボール盤、糸のこ等
削り:小刀、クラフトナイフ、ノミ、彫刻刀等
やすり:紙やすり、スポンジやすり、布やすり等(どれも#120~#400程度)
接着:木工用ボンド、木工用瞬間接着剤等
真空成型
加熱して軟化させた板状の樹脂などを、吸引して原型に密着させ、成形する技術のこと。
手順
原型の注意点
日常の使用例
用途例:食品容器(卵パック、弁当パック等)、
日用品容器、自動車部品、看板、浴槽、ゲーム機カバー等
活用する素材
素材例:ポリエチレンテレフタレート(PET)、
塩化ビニル(PVC)、ポリプロピレン(PP),アクリル(PMMA),ポリエチレン(PE)フォーム等用途に応じて材料を選定する必要がある。
原型の活用素材
石膏、木材、ケミカルウッド(人工木材)、石粉粘土,
(エポキシ等)、金属(アルミ等)等真空成形では、加熱した脂板を押し当てて吸引するため、熱に強く、吸引時に変形しない程度の強度を持つ材料を原型に用いる必要がある。
(スタイロフォームや段ボール、スチレンボード等は不適)
真空成型のメリットデメリット
様々な材料を用いることができる。
原型が1つあれば、短時間で複数個制作できる。
ものによって樹脂の厚さや寸法にばらつきが生じやすい。
材料を利用できないため、ロスが発生する。
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