クリスマスの約束2014はこれまでの総集編だった!?

今年で14回目を迎えた小田和正のスペシャル番組『クリスマスの約束』。
今回はこれまでの総集編という形で放送されました。
2001年にこれまでとは違う音楽番組をやろうというコンセプトで始まりました。
番組をやるにあたってゲストを呼ぼうと、小田さんは7組のアーティストに出演依頼の手紙を出しましたが、誰からも良い返事はなく、番組放送を中止にしようとする動きまでありました。
それでも、小田さんはゲストが誰も来なくてもこの番組をやることを強行しました。
先行き不安の状態からのスタートでしたが、番組終了後には大きな反響がありました。
その後も小田さんはアーティストにあちこち手紙を出し続けましたが、共演してくれる人は見つからず苦悩の日々が続きました。

転機は2003年に訪れました。
ゆず、財津和夫、スターダストレビューの根本要、ミスチルの桜井和寿の4組のゲスト出演が決まりました。
初ゲストのゆずが登場した時の小田さんの嬉しそうな表情は今も忘れられません。
小田さんとゆずの共演は、父親と2人の息子が演奏しているように見え、アットホームな温かい雰囲気を感じました。
それからは毎回ゲスト出演があり、いきものがかり、スキマスイッチ、松たか子、さだまさし、佐野元春、吉田拓郎など次々と大物アーティストとの共演が実現しました。
ただ、2005年にSMAPの中居正広をゲストに呼んだのは正直謎ですが(笑)

圧巻だったのは2009年。
"22分50秒"にわたって、各アーティストの楽曲をメドレー形式で行うという大掛かりなプロジェクトが実行されました。
プロジェクトは非常に難航し、アーティストや番組制作スタッフからのダメ出しが続き、小田さんが色々試行錯誤している姿が印象に残っています。
リハーサルを重ね、何度も話し合いをすることで、次第に皆の心が一つになっていきました。
本番当日、ボーカルとコーラスの掛け合いは美しく、力強く、そしてハートが溢れていました。
歌い終わった後、アーティスト同士が互いにハグし合い、小田さんの目にもうっすら涙が浮かんでいました。
この年は番宣でも大きく取り挙げられていたこともあり、食い入るようにTVを見ていたのは今となっては良い思い出です。

例年新しい試みがあると期待していたのですが、今年はそれがほとんどなく本当に心残りでした。
最後のニュースの合唱と細野晴臣のゲスト出演の2つだけなんていくらなんでも寂し過ぎます。
クリスマスの約束の終焉も近いのかと思うと凄く切なくなりました。
 

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