見出し画像

就労継続支援A型とB型の違いと選び方・表向き編

どうも、こんにちは!
半額です。

障害者が仕事を探すときに、
選択肢としてある
就労継続支援。

これにはA型とB型があって、
正直わかりづらいです。
いったいどっちがいいのだろうと
思う人もいます。

自分は、両方とも経験しています。

その経験を基に、
A型とB型の違いを説明します。

この記事を読むことで、
A型とB型の違いと、
それによる表向きの選び方を
知ることができます。


筆者について

  • 発達障害当事者

  • 公的・民間問わず多数の制度や割引を活用している

  • 職業に関する制度や給付を全力で活用して生活している

  • 福祉制度を探ることが趣味と化している

雇用契約を結ぶことができる状態であればA型、そうでなければB型…が表向きの住み分け

表向きのA型とB型の住み分けは、
「雇用契約を結ぶことができるかどうか」
です。

A型とB型の違いは、
雇用契約の有無が
関係してくるからです。

A型とB型の大きな違いは「雇用契約の有無」

A型とB型の
最大の違いは、
雇用契約があるかどうかです。

A型は雇用契約があり、
B型には雇用契約がありません。

仕事をして、その対価として
お金をもらうのは
A型もB型も同じではあります。

雇用契約があってもなくても、
やってることが同じに
見えるかもしれません。

しかし、この雇用契約の有無が
他のあらゆるA型とB型の
基本になるのです。

最低賃金が保証されるのは、雇用契約があるときだけ

日本には、最低賃金という
概念があります。

人を雇うなら、
これ以上の賃金を払いなさい、
というものです。

都道府県ごとに違う金額になっていて、
物価などを考慮して決められています。

2024年現在、
時給900円~1100円くらいです。

ただ、この最低賃金が
適用されるのは、
雇用契約がある場合です。

雇用契約がなく、
例えば、店のお手伝いをしている場合などは
最低賃金が保証されません。

A型は最低賃金が保証されるが、B型はされない

A型は雇用契約があり、
B型には雇用契約がない、と
説明しました。

雇用契約があると、
最低賃金が保証されます。

つまり、
A型は最低賃金が保証され、
B型はそれがありません。

B型はほとんどお金にならない

最低賃金が保証されるA型が
そこそこのお金になるのは
わかるでしょう。

一般のアルバイトと
同じくらいに稼げます。

しかし、最低賃金が保証されないB型は
どれだけのお金になるのでしょうか。
最低賃金が保証されないと、
どれだけお金がもらえるのか
わかりづらいです。

その実態として、ほとんどお金になりません。
相場として、時給換算にして数百円です。

自分の行っていたところは
1日1300円でした。
それでも高い方だそうです。

低いところは
時給100円程度のところも
珍しくないようでした。

さらに、ここから
交通費などの通所費用がかかります。

結果として、
手元に残るお金は
ほとんどありません。

子どものお小遣いと
同じような金額になります。

A型は社会保険に加入するが、B型はしない

日本には、社会保険というものがあります。
厚生年金保険、健康保険、雇用保険などです。

その社会保険に加入するのは、
週20時間以上の雇用契約が
ある場合です。

ちなみに、社会保険の加入は
条件を満たしていると、強制となります。

ここでも、A型とB型の違いが出ます。

雇用契約のあるA型は
社会保険に加入します。
雇用契約がないB型は
社会保険に加入しません。

一見、保険料を払うA型が
不利に見えるかもしれません。

ただ、社会保険の保険料は
会社が半分を払うことになっていますし、
その分、社会保険の恩恵を
受けることができます。

社会保険に入っていなくても、
国民年金は払う必要がありますし、
健康保険の扶養に入っていなければ
国民健康保険の保険料を
払う必要があります。

結果として、払う総額は
雇用契約がある方が有利になります。

A型は有給休暇があるが、B型はない

日本には、有給休暇というものがあります。
労働者の権利です。

ただ、これがあるのは
雇用契約がある場合です。
ここでも、雇用契約の有無が
影響してきます。

雇用契約があるA型は
有給休暇がありますが、
雇用契約がないB型は
有給休暇はありません。

A型は週20時間が前提だが、B型は緩い

雇用契約は、
「労働者は労働を提供し、
使用者はお金を支払う」
約束です。

その約束をするには、
就業時間を守ることが
含まれています。

一般のアルバイトでも、
シフトが決まっています。

雇用契約を結ぶには、
その約束ができる必要があります。

就労継続支援A型の場合、
ほとんどの事業所で
1日4時間、週5日となっています。
自治体からの給付金の都合もあります。

1日4時間、週3回といった
アルバイトのシフト制のところは
自分は見たことも聞いたこともありません。

これを約束できなければ
雇用契約を結ぶことができません。

対してB型は、その約束がないので、
利用時間も日数も
緩めることができます。

ここは、B型の方が
融通が効きます。

労働条件はA型が圧倒的に有利

ここまでA型とB型の違いを
説明しました。

雇用契約があるかないか、だけなのですが、
それがとても大きな差になります。

A型が圧倒的に有利であると
思ったのではないでしょうか。

お金は数倍もらえるし、
社会保険に加入できるし、
有給休暇もある。

週20時間を約束できるだけで
こんなにも違うのかと、
そう思うのではないでしょうか。

現実はB型が多い

しかし、現実としては
施設数では、B型が数倍多いです。
当然、利用者もB型が多いです。

自分が1年くらい利用したA型の施設では、
B型も運営していました。

そのため、B型の人が
どのような作業をしていたかも
実際に見ています。

彼らの中には、
週5日通えていますし、
作業内容もそれほど問題ない人も
何人かいました。

しかし、B型からA型に変わった人は
いませんでした。

なぜそうなるのかは、
別の記事にしたいと思います。

まとめ

  • A型とB型の違いは「雇用契約の有無」

  • 雇用契約があると、最低賃金が保証される

  • 雇用契約があると、社会保険に加入する

  • 雇用契約があると、有給休暇がある

  • A型は週20時間が前提

障害者割引を活用して、金銭的負担を減らそう

現実の問題として、
障害者の金銭的事情はよくありません。

しかし、障害者割引を活用することで、
出費を大きく抑えることができる
ジャンルがあります。

500円の有料記事となっていますが、
これを知っているだけで、
ピンポイントで割引を活用できます。

余裕で500円は取り返せる
内容となっていますので、
どうぞよろしくおねがいします。

以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?