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第九話 思いを込めた恋歌…いつか消えた夢一つ(赤い花/ちあきなおみ)
ちあきなおみといえば『喝采』に行きがちだが
何と言ってもこの『赤い花』である
正にBlues。和製Bluesとはよく言ったもんだ
この歌に出会ったのも映画であった。
松竹映画がお家騒動で奥山和由を追い出し
team okuyamaで臨んだ映画
【GONIN】
その挿入歌に使われていたのを聞いたのがきっかけだった
GONINはバイオレスアクション映画で当時とではとてつもないキャストが揃った
主役の万代樹彦役に佐藤浩一、汚職刑事氷頭要役に根津甚八
ゲイのコールボーイ三屋純一役に本木雅弘、狂ったサラリーマン荻原昌平役に竹中直人、パンドランカージミー役に
新人だった椎名桔平。このGONINが起こす組事務所襲撃の話である。
この中の
汚職刑事氷頭要役の根津甚八がキーマンとなる
実行役のリーダー的存在だった。
別れた奥さんと子供がいたのだ
事務所襲撃は成功した。
そこから綻びが生じ段々と皆が
追い詰められて行く中、
奥さんと子供を呼び出し逃げる算段をつける中
2人を殺し屋京谷(ビートタケシ)、一馬(木村一八)に殺されてしまう
そして復讐を近い三谷と2人で事務所で待ち伏せをしてる時に
車の中で覚醒剤を打とうとした時
ふいにいカーステに入れた流れて来た曲が
正に、【赤い花】でした。
殺されてしまった奥さんが好きだった事を思い出し
注射を止めるシーンだった
これから死んでしまうかもしれないのに
奥さんの為にと、漢気を感じた。
歌詞が染み染みと響き哀愁や悲しみを含んででいたから
とても印象に残る事となった
とてつもないバイオレスの中で唯一救われた瞬間だった
どんな人間でも愛は強いものである。
思いを込めた恋歌、本当にそう伝わったんだと。
決して忘れない名曲である
PS
GONINは時を得て2015年
GONINサーガとして正式な続編が出来、
病気療養中だった根津甚八は1日だけの復帰をして出演し
この映画が遺作となった
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