見出し画像

クロスチャートを使った数学的活動を考えてみました

現行の中学校学習指導要領・数学の目標は、「数学的な見方・考え方を働かせ,数学的活動を通して,数学的に考える資質・能力を次のとおり育成することを目指す。 … (続く)」とあります。
そこで、日常生活の中で、数学的活動(数学的活動ぽいモノ)を行ってみました。

場所選びに挑戦!

文書をかいたり計画を立てたりするために、週に1,2回程度、朝イチでカフェや喫茶店などに行きます。いつも行くお店は、四つ(カフェA、カフェB、喫茶店、ハンバーガーショップ)です。どこのお店でパソコンをうつのが私にとって適しているのかを考えてみます。

朝の7時半から10時半までの時間帯で1時間ちょっと滞在したいです。早く入店できる方がありがたいです。珈琲等のメニューやお代はお店によって異なり決まったモノをお願いすることはありませんが、ホットコーヒーはマストです。パソコンのキーボードをカチャカチャうっているので、また、私が一人だけお店に長いすると目立つので、周りのお客さんの様子が気になります。
そこで、こんなふうに考えました。
候補に挙げるお店は4つ。その中で、上述を踏まえ、検討する観点を5つに絞り横軸にした表をつくります。

そして、その観点ごとに4つのお店の中で順位をつけます。

 次に、その順位で、1位は4点、2位は3点、3位は2点、4位は1点と点数化します。そして、私の重要視する観点に加重をつけます。利用開始時刻と他のお客さんの滞在時間を重視したいので、その点数を1.2倍。他のお客さんの人数や様子も気になるので、その点数を1.1倍。珈琲代金はそんなに差がなく、週に1,2回程度なので1.0倍とします。

 各お店ごとの合計を求めると次のようになります。

カフェBの点数が一番高くなります。しかし、自分の感覚とは少し異なりました。カフェAだけが二階席の客席があり、二階席は商品売り場等とは同一階ではないので注文時の喧噪がなく作業に集中できます。これに関する観点を入れると、結果は変わったかもしれません。

この方法は、「クロスチャート」というフレームワークです。
中学校数学の授業で利用するなら、先ずテーマを決め、判断するするために重要と考える観点とその観点の重みをグループ内で対話して決めること。そして、根拠を明確にしてそれぞれの観点内の順位をグループ内で対話して決めること、最後に、振返りが必要です。

クロスチャートでは、決めるテーマやそのための観点を何にするか?と加重の設定をどうするのか?がポイントとなります。
今回の観点は周りのお客さんの様子を重視しました。例えば、テーマを「入店のしやすさ」とし、それを決めるためのクロスチャートづくりとすると、観点に「お店までのアクセス」「お店の混雑状況」などがあげられるかもしれません。決めたいテーマにより、より適切な、大切にしたい観点が決まってきます。
また、今回は加重を0.1刻みにしました。例えば、最大×1.2と最小×1.0の差を比べます。順位が一つ違うと、得点差が1点から1.2点をなります。1位と4位の差が、3点から3.6点となります。もう少し加重の数を大きくすると、結果は変わったかもしれません。この差の妥当性も検討が必要です。

結論からいうと、コーヒー1杯(たまにケーキなども追加)で、1時間ちょっと滞在する客は、例え朝のお客さんが少ない時間帯でも、お店や他のお客さんにはありがたくない客……ですよね。
 m(_ _)m
お店の皆さま、いつもありがとうございます。今後もよろしくお願い申し上げます。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?