Born a Crime, Trevor Noah

先日英語の先生に薦められて読みました。本自体は地域の図書館から借りて、同時にAudibleでオーディオブックも購入して、章ごとにある部分は紙の本で読み、また別の部分はオーディオブックで聞きました。オーディオブックの方は、著者のトレバーノア本人が朗読してくれているので、平坦ではなく声にも表情があり、楽しめました。

アメリカで有名なコメディアン、トレバーノアのスタンダップコメディをYoutubeで見た事を英語の先生に話したところ、この本はとても面白いよと紹介してくれました。

トレバーは南アメリカの出身であり、白人の父と黒人の母から生まれました。彼が生まれた当時は、まだアパルトヘイト政策のもと黒人と白人が結婚すること自体が違法だったため、このようなタイトルになったようですね。読後は、とにかく私自身が南アメリカという国の歴史も政治も人々の生活にも全く知識がなかった事を実感させられました。とはいえ堅苦しい話しでは全くありません。山あり谷ありのトレバーの半生がつづられており、読んでいて面白くて声を上げて笑える部分もありつつ、しっとりと涙する部分もあり…。全く退屈するところのない本でした。

普段オーディオブックを聞くときは、ヘッドフォンをして家事や庭仕事をするときにながら聞きをしているのですが、今回は参りました。芝刈りをしながら、泣ける箇所にぶつかってしまい、泣きながら芝刈り機を動かす羽目になりました。はたから見ると不審者っぽいですね。

大した英語力のない私でも、楽しめました。この本自体に、読者にぐんぐん読ませる力がある本だからですね。それでなくても、興味が持てない場合はすぐ本を置きたくなりがちな英語多読の積み重ねの中でも、記憶に残る本となりました。おすすめです。

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