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給水塔百景(山口県山口市-福岡県北九州市-佐賀県唐津市-長崎県佐世保市)

西日本の給水塔を中心に巡る旅。
年末年始の長期休暇を利用して、クルマでゴーウェスト5日目。
元旦。2020年最初の給水塔。

山口県で初日の出
初めて来た山口県、湯田温泉に泊って、山口市の円座団地の給水塔で2020年の初日の出のご来光。
良い年でありますように。

この記事を書いている時点で、すでにお正月から10カ月と2週間。
月日の流れは早い。

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時計付きの給水塔。朝8時45分。

山口から北九州へ向けて移動
東京出発して5日目、元旦に九州へ。
九州最初の目的地は福岡県北九州市にある小倉陸軍造兵廠の跡地。
現在は公園になっているが、昔、戦時中は武器を造る工場だったそうな。
ここには戦時中の兵器工場時代の給水塔を六分の一サイズで再現したミニチュア給水塔がある。

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これがミニチュア給水塔。実物見たかった。
実物の給水塔はいまから25年前に解体された様子。

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銃身工場の向かいに給水塔があった様子。
兵器工場じゃなくて給水塔を再現するあたり、さすが平和を愛する日本。

北九州から佐賀県唐津市へ
佐賀県唐津市にある厳木駅(きゅうらぎ)へ向かう。
ここはこの旅で最大の目的地。
読み方が分からなかった、難しい名前。
厳木には古い給水塔が綺麗な形で残されており、伊勢奥津、多度津、伊予西条などと並んで鉄ちゃん系の聖地。
SNSで厳木の給水塔を年末年始にライトアップするとの記事を読んで行きたくなった。

厳木駅にナビをセットして移動開始、国道沿いに走っているとちらっと給水塔が見えた。
ちょっと確認のために、寄り道。
高台にあって、歩いていくには遠そうなのでクルマで行ってみる。
こまごまとした路地を走りながら、丘になってる住宅地を登っていくと給水塔があった。

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なにやらお堂の隣にある。
写真の位置情報をアプリで確認するとこちらのお堂は納骨堂らしい。
納骨堂と給水塔のセットは初めて見る光景。

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高台ということもあり、給水塔の立地条件がここしかなかったのか、後から納骨堂ができたのか、事情はよく分からないが、骨の近くに給水塔。

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納骨堂の手前にフェンスがあり、中には入れないようになっている。
国道まで戻って、改めて厳木駅に向けて再出発。

国道200号線沿いに走っていると、福岡県飯塚市に入ってまた給水塔がちらっと見えて再びの寄り道。
到着した先は鯰田共同浄水場にある配水塔。

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元旦の冬空に映える配水塔。

毎日長時間のドライブ、一旦休憩してちょっとググってみると近所に給水塔入口というバス停がある。
なかなか無いチャンス。
ここまで来たからには、一目見ねば。

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住宅街の中にあり、給水塔はゲートがあって中には入れない。
まぁ、稼働中の給水塔は中に入れないのが普通ですな。
丘の上にある給水塔、下から眺めて写真を撮って厳木駅に向けて、再々々出発。

いよいよ厳木駅へ

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寄り道が多く、なかなか辿り着けなかったがようやく厳木駅に到着。
早速、ホームに行って給水塔へ。

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ご立派。
保存状態も綺麗なレンガ造りの給水塔、Wikipediaでは明治32年にできたと書かれている。築年数120年!!
この日は2020年の元旦なので、121年目に突入。
と思ったが地元のポスターには大正15年とある。どっちがほんとかよくわからないが、100年近く原型をきれいに保ち続けているのは立派なこと。
今後も末永く、維持されてほしい。

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ちょっと別角度から。

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ホームから見るとこんな感じ。
春には桜が咲いて綺麗らしい、春の時期にもまた来てみたい。

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給水塔の中をちょっと探検。

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なんのパーツかさっぱり分からないが、見れただけでも満足。
エイジング処理されたかのような伊勢奥津とは対照的、栃木県の日光街道沿いにある第六接合井と同様にきれいな状態でレンガ造りが維持されている。

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駅の案内版、佐賀県唐津市がなぜか縦書き。
日没からライトアップとあるが、この時点で14時前。
宿を長崎で予約しているので、さすがにライトアップまで見れない。
いつまでも観ていたいが、先もあるのでこの辺で厳木から移動…

長崎県佐世保市へ
佐世保市の早岐駅へ向けて厳木をあとに。
佐世保のこちらも難読な駅名で読みははいき。

元旦のため、やっているお店がなくお昼ごはん食べてない。
早岐に向かって走っていると、佐賀県の伊万里市通過中にラーメン屋さんらしきのぼりが立っている。寄ってみると営業中の様子。
九州に来たからには一度はちゃんぽん食べてみたい。
リンガーハットに行ってもビールと餃子しか頼まないのでこれまでちゃんぽんを食べたことが無かった。

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これがちゃんぽんとして、味も見た目も正統派かどうかわからないが野菜が沢山食べれて身体にはよさそう。
ちゃんぽんを食べて、お腹は満足。
徐々にクルマの数が増えて周囲にお店も増えてきて、佐世保市の早岐駅へ。

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こちらも厳木駅同様に綺麗なレンガが維持されているが、残念ながらタンク部分が撤去されている。
おそらく、昔は線路がこの給水塔のそばにあって機関車の給水を行っていたのかと思う。

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平成8年ごろの写真ではまだタンクがあった様子。
こちらも給水塔内を探検。

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当然ながらタンクの部分がすっぽりと抜けて空が見える。
給水塔の写真を撮っていたら、宗教家の方に声をかけられる。
早岐駅前で布教活動をやっている様子で、給水塔と私のツーショット写真を撮ってくれて、なんで給水塔が好きなのか?と聞かれて給水塔の布教活動を行って立場が逆転してしまった。
お互い信じる道が違ったようで、給水塔の信者になって貰えなかった。

本日の宿泊地長崎市へ向かう。
佐世保から長崎市へ向かう道のりは海や島々がとても綺麗、どこかで船借りて釣りやりたいが、クルマに釣り道具も合羽も積んでない。
いずれ、九州に釣り旅行にも来てみたい。

長崎市内は路面電車が走り、坂道や小道が多く車道も少し狭く感じる。
都電のように踏切になっておらず、路面電車用の信号がある、ちょっと緊張しながらの運転。
周囲の街並みはとても綺麗。

夕方長崎市内のビジネスホテルについて荷物を置いて、クルマを駐車場に入れて、路面電車で天主堂とグラバー園に行ってみることに。

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天主堂はすでに閉館時間となっていたがライトアップされていて綺麗。
そのまま坂道を登ってグラバー園に。

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長崎の夜景が一望できる。
グラバー園には沢山の観光客が居て、大半は中国やアジア系の方々。
コロナの前なので、インバウンド真っ最中な感じ。

グラバー園からぶらぶら歩いて市街地へ向かう。
一杯、飲みたくなってきた。
ナイスミドルの給油時間。

居酒屋さんに入ってお店の人と色々話しをしていたのだが、お店が混んできたのでお勘定。
お店の人から、飲むなら思案橋のほうに行くといいですよ。と教えてもらい思案橋へ。
飲み屋さんが沢山あるが、元旦なので営業しているお店は少な目な感じ。

日本酒と音楽の立ち飲み屋さんがあって、入ってみることに。
常連さんや常連さんの友達が里帰りで長崎に帰ってきて、皆さんで楽しまれているところに入ってしまったものの、気さくな方たちで会話に入れて頂き、楽しい時間が過ごせた。

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酔っぱらってホテルに戻って寝る。

2020年1月

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