見出し画像

塗装っていつやればいいの?

建物を長持ちさせるためには、外壁の塗装を適切なタイミングで行うことが非常に重要です。一般的には10年くらいでとは言われているけど…。このnoteでは、外壁塗装のタイミングについて簡単に解説します。


1. 塗り替えの基本的なタイミング

外壁塗装の一般的なタイミングは、大体築10年ごとと言われています。これはシリコン塗料など、現在広く使われている塗料の耐用年数が10年から15年程度であるためです。しかし、この数字はあくまで目安であり、具体的なタイミングは住宅の状態や環境により変わります。

2. 環境による影響

外壁の塗り替えが必要なタイミングは、住宅の地理的環境に大きく依存します。以下は、環境別の具体的な影響例です

  • 海岸地域: 塩分を含んだ潮風は、塗料の劣化を早める主な要因の一つです。特に金属部分などはすぐに錆びてしまいます。このため、海に近い地域では、通常よりも頻繁に塗り替えが必要になることがあります。

  • 都市部: 自動車の排気ガスや工業汚染は塗膜を早く劣化させる可能性があります。特にスモッグが多い地域では、塗膜の劣化が進む速度が速くなることが考えられます。

  • 雪国: 重い雪や氷の負担、凍結と融解の繰り返しは、外壁材を物理的に損傷させる可能性があります。これにより、塗膜の保護機能が低下し、塗り替えの必要性が高まります。

このほかにも強い紫外線を浴びる場所や、雨の多い地域などでは塗料が劣化しやすく、塗膜による外壁の保護効果が弱まり、塗り替え時期が目安より早まる場合があります。

3. 劣化のサインを見逃さない

劣化のサインを見逃さないことが、適切なタイミングでの塗り替えを決める鍵となります。主な劣化のサインには以下のものがあります

色褪せ・変退色

変色や色あせ: 時間の経過とともに自然に起こります。ただし、この時点ですぐに対処する必要はありません。  


塗膜の剥がれ

塗膜のはがれ: 塗膜が剥がれている場合は、塗装の保護効果が失われている証拠です。早急に塗り替えが必要です。


コケ・カビ

コケやカビ: コケやカビが生えた場合は、外壁塗装の劣化が進んでいる可能性があります。専門業者に相談することをおすすめします。


ひび割れ

ひび割れ: 小さなひび割れは即対応を必要としませんが、大きなひび割れが見られる場合は塗り替えを検討すべきです。


チョーキング

チョーキング(白亜化現象): 塗料の顔料が落ちているサインで、早めの塗り替えが必要です。

シーリングの切れ

シーリングの切れ: 水の浸入を防ぐため、早めの対策が必要です。


まとめ

外壁の塗り替えは、立地条件や外壁の劣化具合によって変わってきます。見た目の美しさを保つだけでなく、建物そのものを保護するためにも塗装は必要です。定期的なチェックと適切なタイミングでのメンテナンスが、建物を長持ちさせる秘訣です。外壁の状態をしっかりと観察し、美しい住まいを維持しましょう。