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日記「Meet Free Monday 体験記」(20211206)

突然ですが皆さんは「ミートフリーマンデー」をご存知でしょうか?私はマジで一切知りませんでした.

今日は大学の友達(運営側)に誘われてこれに行きました.サイトには,

ミートフリーマンデーはポールマッカートニーたちが立ち上げた非営利のキャンペーンです。

と書いてて,もっと詳しく調べると,

・Animal agriculture creates vast amounts of harmful greenhouse gases.(動物農業は膨大な量の有害な温室効果ガスを生み出す.)
・It depletes precious resources – land, water and energy.(土地、水、エネルギーなどの貴重な資源を枯渇させる)
・It is a major contributor towards climate change.(気候変動に大きく関与する.)
・Because it boosts our health.(それは私たちの健康を高めるからだ.)
・Because it reduces animal suffering.(それは動物の苦しみを軽減するからだ.)
・Because it helps alleviate world hunger.(それは世界の飢餓の軽減に役立つからだ.)
・Because it helps protect biodiversity.(それは生物の多様性を守るからだ.)

などなど,食肉のデメリットと菜食のメリットが添えられてた.

私は菜食主義者というわけではないし肉は大好き,それはそれとして肉食のデメリットも菜食のメリットも十分に理解しているつもりだ.少し前に読んだ書籍「クリーンミート」では培養肉の展望と共に,なぜ培養肉の技術が必要となるのかという面も触れられており,それを読むと肉食ひいては工業的な畜産業に何か思うところは少なからずある.皆さんもユヴァル・ノア・ハラリの書いた序文を一度は読んでほしい.もっとも,クリーンミートというのは細胞単位から肉を生成したもので,今回のは一般に「フェイクミート」と呼ばれるものである.


半年ほど前に私が溺愛していBURGER KINGでプラントベースワッパーというものを食べた.これは大豆由来の100%植物性のパティを使用しており,これを食べた時にパティに不味さや違和感を一切感じなかった.普通に美味しい.これを機に「代替肉ありやん!」と思った.代替肉や培養肉を使った商品はミートボールやハンバーガーなど現段階で手に入る安価なものとしては単品のメニューが多く,今回の食事はプレート形式ということで今回も結構食事を楽しみにしていた.

あと会場であるところの九条湯も気になっていた.

九条湯といっても温泉ではない.かつては温泉だったところで,2008年に廃業,その10年後にレンタルスペースとして開業し今に至る.ホームページからもわかる通り内装は銭湯そのものなのでこれがどのようにバルとして扱われているのかも気になってた.

これが実際のバルの様子.本当に温泉が改修されたようなレトロな雰囲気で,かつ照明や光の入り方が現代的で面白い空間になっている.

こういうのを見ると本当に風呂だなあと思う.レトロな雰囲気は広告にも現れていて,撮影するのは忘れたが「これからはカラーテレビの時代だ!」って書いたいつから張ってあるのかわからない電気屋の広告もあって良かった.あれは意図して残す,あるいは張り替えたのだろうか.

浴槽側から脱衣所側を撮ったのがこの写真.こう見るとカフェとそう大差ない.うまいこと改修できてるなあ.

先ほどの写真はかつての女湯側で,こちらが男湯.家族づれのスペースだったためプライバシーに配慮して下半分を切り取ったのでわかりづらいかもしれないが,浴槽が女湯と全然違うことがわかる.特に広さが,女湯側は中央にちょこんと残っている程度だが男湯側はどデカく陣取っている.女湯側は既に改修されていて,男湯はまだそのままの浴槽らしい.ちなみに子供連れのお客さんは結構たくさんいて子供は店内を走り回ったり男湯側の脱衣所にあったハンモックで遊んでたりして微笑ましかった.

これがメインプレート.野菜のみとは思えないような彩りのあるプレートで,味もとても美味しかった.まめバルというだけあってふんだんにまめが使われており,それは我々の知っているまめの形だけではなく,ソイミートとしても登場する.このソイミートのタンドリーチキンはとても美味しかった.他にも天ぷらやカキフライなんかも全て植物性のものでできている.本来のカキフライはあまり好きじゃないけどこっちのカキフライは美味しく食べられた.再現の過程で調理する人が代替案を考えて出た結論がその人の中では近いものかもしれないけど他の人の味覚が意図しない方向でプラスに働いているのかもと思うと面白い.これはヴィーガン料理に限らず,いろいろな料理での代用の過程に言えることだけど.「牡蠣のおいしさはわからないけど多分こういう味のジャンルと同じ雰囲気でみんな楽しんでるんだな」みたいな.

プレートを頼んだ後にはワインとチーズとクラッカーなどを頼んだ.チーズは牛乳ではなく豆乳を使用している.牛乳と豆乳って名前が似てるだけで元々は全然違うはずなのに濃厚なチーズになっていてすごい.赤いのはトマトのピューレでどちらもワインによく合う.

この白ワインがクセが少なくて飲みやすかった.そんなに高くなかったし買おうかなって思っちゃった.

これはプレッツェルが箸に見えてびっくりして撮影した写真.

一緒に行った友達も満足してたし,酒を交わしあっていい時間が得られて満足.バルという空間が初めてでもし1人で行ってたら他の人と交流もしたのかなとは思うけどそれはそれで怖いので今回は友達を連れて行って正解かも.
あと,友達はちょっと高かったかなとは言ってたけど,この催しは毎日毎週開催しているわけではないし仕方ないかな.それに菜食主義が流行らない理由って調理の過程の時間の長さと材料費が原因なので,自分で作るのはもちろん外で野菜を食べるにしても金銭面の問題はつきまとうかも.これから先の細胞培養や代替肉などの技術が進んでこういった食生活を安価に手軽に取れるようになると,このイベントひいてはミートフリーマンデーの狙いは達成されるんじゃないかなと思った.皆さんもぜひ毎月6日はミートフリーしてみてはいかがでしょうか.

ちなみに本当に一番高かったのは九条駅前の駐輪場.四条でも京都駅前でもこんな法外な値段設定してないしすぐ近くにジョーシンがあったのでいつ潰れてもおかしくない.

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