#8549

 卒業シーズンで皆が大学の思い出をnoteやはてなブログなどに大学の思い出を書いていたので久しぶりにnoteの編集ページを開いている. ただしここでは大学の思い出は振り返らない. というのも, こういう時期になにか大学の思い出を書こうとすると主として「感謝」がトピックになるが, 自分が書く感謝は嘘くさい気がしてしまって筆が乗らない. 端的に言えば忙しすぎた. ライブに引っ越しに研究室のトラブルに, 気がついたら4月になってしまう. 親族が亡くなったあとに葬式や役所の手続きが立て込んで, 結局真に悲しんだのは医者から死亡を宣告された数時間だけみたいなのに少し似ている. 一般に大学を卒業して社会に出る場合は下宿から引き払って新しい住処に移るものだろうけど, なんかそれって葬式に似ているなって思った. 学生の身分の弔い. その中で学生時代の出来事の感謝の念を忘れないうちに書き留める, あるいは日月が経ってもずっと新鮮な気持ちで取っておける感性が少し羨ましい.

お昼に食べた実家の近所の生姜焼き定食

 下宿へ帰るときために, 実家の最寄りの駅から電車に乗ったときにすぐ近くにお相撲さんがいた. 体型もそうだがあの髷と着物はわかりやすい. あの大きな体で小さなスマホをじっと見つめているのが少し面白かった. 少し話は逸れるが, お相撲さんという言葉の名付け方に沿う言葉, つまり「お+取り組むスポーツ名+さん」というのはなかなか無いような気がした. おサッカーさんやお野球さんと呼ばれることはまずない. なんとなくそこに相撲が国技として扱われた部分が垣間見える気がする. 乗り換えた先の電車で隣の人が真面目なビジネス書を読んでいたかと思えば駅を2つ過ぎた程度で飽きてしまってYoutubeでパチンコの動画を見ていたのがとてもよかった.

 円町公園へ少し寄り道した. 枝垂れ桜がきれいなのと屋台が出ていることもあってか人がたくさんいた. 祭りは夜に提灯の色が映えるからすき. 自然にある色が人間に親しむなら木々や土の茶色, 葉の緑色, 母なる海の青色, 原初人類の叡智たる日の赤色あたりが候補になりそうだけど, そう考えると桜色って結構特殊だ. 

 実家に帰ったことで得られた収穫として, CD音源ってやっぱいいなあってこと. まあ非圧縮音源が偉いのはそりゃそう. なので自分も気に入ってるCDをブックオフで買っちゃった. 本当はタワレコとかに行って一目惚れしたCDを買ったり好きなアーティストのCDをフラゲとかしたいけどやっぱりCDの新品は高い! でも普段サブスクで聞いているのより当然音質がいいし, やっぱり自分で買うという選択の過程が挟まっているからか噛み締めて聞くようになっている. 金を出してサービスを享受するのは気持ちいいがそれはそれとして金はない.

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