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#マイコンテナ にテイクアウトする文化をつくりたい。

 オリンピックの強行を前に、東京のコロナ感染の勢いが止まらないなか、飲食店はさらに窮地に追い込まれている。そんななかで「テイクアウト」を推進する動きが活発になっているけれど、僕はいまだにテイクアウトが本当に正解なのか? とモヤモヤとした気持ちのままでいる。

 というのも、僕はテイクアウトの容器のことが気になって仕方ない。
先日も #あつゴミ というタイトルのゴミ拾いイベントを開催したのだけど、その時の模様を書いた別サイトの記事を少し引用してみる。

名峰、鳥海山と、美しい日本海に挟まれた風光明媚な町、にかほ。鳥海山が蓄えた伏流水が麓の土地を豊かにし、そこから滋味深い作物や海産物が生まれ育つ。それらを食して暮らす人々の心はおおらかで、まるでそれは鳥海山のよう……。

なんて、つらつらと書いてみるけれど、物事はそんなに単純な話ではない。

美しい鳥海山には大気汚染の影響が見られ、せっかくの肥沃な土地の一部には農薬が染み込み、そして海岸沿いには多くのゴミが漂流している。

このまちの美しさを切りとって伝えていくことが仕事でもある僕は、その一方で、Instagramの正方形のフレームから外された現実に目をむけることもまた大切な仕事だと思っている。というか、そのことを抜きにして良いところだけを表現していたら、きっとバランス取れずに病んじゃう気がする。

そう、何事もバランスが大切だ。にかほの、秋田の、良さを発信していく使命をもった自分だからこそ、いよいよそこにあるゴミ問題について向き合ってみようと決意した。

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 美しい海岸線の足元にある大量の漂流ゴミ。特にプラスチックゴミの多さは尋常じゃなかった。そういったゴミ問題に触れるなかで、テイクアウトがもたらすプラスチックゴミの増加が僕はとても気になっている。

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 もちろん僕だって、飲食店さんを応援したい気持ちはある。しかしどうしてもプラごみというか単純にゴミが増えることが嫌でテイクアウトを躊躇してしまっている。なので今僕は、容器を持ち込んで、そこにテイクアウトしてもらうことをもっとスタンダードにしたいと考えている。でも、想像するほどに、立ちはだかる壁について丁寧にアドバイスしてくださる声が聞こえてきそうだ。だけどそれも承知の上で、動き出さなきゃはじまらない。うん、きっと出来るはず。

 というのも、僕は昔「マイボトル」という言葉をつくって、大人も日常的にすいとうを持つ文化を広めようとアクションを起こしたことがある。あの頃、真っ先に取りくんだのが「マイボトルカフェ」というマイボトルを持参すればそこにドリンクを入れてくるお店の募集だった。最初は友達のカフェにお願いをするとことから徐々にその輪を広げていき、そのうち象印マホービンさんが僕たちのアクションに目をつけてくれて、僕たちが作った「給茶スポット」マークを活用して、さらに全国に広げてくれた。ちなみにHPを見てみたら、いまもその活動は続けてくれているみたい。


 そもそも、それを思いついたのは、「ウイスキー」というウルグアイ映画(2004年公開)の影響だった。ウルグアイはめちゃめちゃ肉食の国だそうで、野菜を採らない代わりにマテ茶という超苦いお茶を日常的に飲んでいて、映画のなかでも、確かガソリンスタンドみたいなところに常設されている給水タンクからマイ水筒に水を注いでいるシーンがあって、僕は日本もこうなったらいいのに! と思った。

 給水タンクならぬ、給茶スポットを増やすのだと動き出したものの、最初のうちは衛生面やオペレーションの煩雑さなどを理由に断られることが多くて気持ちも萎えかけたけれど、徐々に多くの人たちが賛同してくるようになったことで、マイボトルカフェは全国に広がっていった。おかげでいまは「マイボトル」という言葉も文化もだいぶ定着してくれた。

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 冒頭の話に戻るけれど、いまコロナ対策として、全国各地の自治体がテイクアウトを促す飲食店支援を行っている。しかしその内容はクーポンの発行やスタンプラリー的なものばかりで、それはGoToと発想を同じくする消費煽りでしかない。つまり、お得な期間が終わればより一層外食をしなくなってしまうんじゃないかと想像する。本来、支援したい気持ちはもっと利他的な感情だから、自治体さんには、その利他の精神を後ろから支えるような施策を考えてほしいなと思う。

 せめて、脱プラスチック容器の支援をやってる自治体とかないんだろうか? 必死で対応しようと踏ん張る飲食店さんにとって、テイクアウト用の容器代もばかにならないから、プラ系の安いものに飛ぶついてしまう気持ちもわからなくはない。僕もイベントでコーヒを提供しようと思うも、よくみかけるあのプラスチック製の蓋がいやだなあと、以下のような紙製のバタフライカップを導入してみたんだけど、普通の紙コップより当然コストがかかってしまうから一瞬躊躇した。そういう環境への配慮も含めた支援をしてもらえたらなあと思う。

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 ということで僕は、マイボトルな世の中を提案したように、「マイコンテナ」を持つ文化を広めたい。まずは、既存のスープジャーやランチジャーなどを活用するなど、一緒にこの動きを広めてくれる飲食店さんやメーカーさん、その他ロゴを作ってくれるデザイナーさんとか、いらっしゃらないでしょうか?

 賛同してくださる魔法瓶メーカーさんがいれば、ぜひ一緒にあたらしいプロダクトについても考えたいです。何卒よろしくお願いします。


 と、ここまで書いてアップしようと思ったら、めちゃ近所、淡路島の洲本市さんがマイコンテナを勧めてた!ナイス!みんな洲本市さんに続こう〜〜〜〜!


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#マイコンテナ にテイクアウトする文化をつくりたい。

藤本智士(Re:S)

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編集者。1974年生まれ。『Re:S』『のんびり』『なんも大学』編集長。著書に『風と土の秋田』『魔法をかける編集』『アルバムのチカラ』。その他『ニッポンの嵐』『るろうにほん 熊本へ』(佐藤健)など手掛けた書籍多数。 http://bit.ly/satoshifujimoto