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「住み良さランキング2020」発表! ……で?

『住み良さランキング2020』というのが発表された。

上位にランキングされた町は「シティプロモーションに使える!」と、さぞ大喜びだと思う。
そのために努力を重ねてきた町も、棚ぼたも、上位に選ばれるのはみんな嬉しいに決まってる。

選ばれた町のみなさん、おめでとうございます。

だけど一言だけ言いたい。

いや、一文字だけ言いたい


「で?」


ランキングは誰かを救うと同時に、誰かを傷つけもする。
ランク付けすることで、上下が生まれる。
それは、根源的な差別意識にもつながるとさえ僕は思う。

子供の頃、かけっこの遅かった僕は運動会が大嫌いだった。でも運動が得意な人たちが嬉々として運動会を楽しむ姿や、その気持ちは、もちろん理解できた。だからこそ僕は、それならばもっと多様な「大会」をやってほしいと思った。

大ファミコン会。

大漫画読み会。

大どろけい会。

大クイズ会。

大折り紙会。

そしてその多様な大会のどれに出場するかは、個人で選ばせて欲しい。
そう思った。

運動音痴だった僕の負け惜しみのような妄想だけど
いま考えれば、それなりに正論だったような気がする。

これをさらに追求すれば、結局、学校という狭い範囲で大会をやる意味なんてほとんどないことに気づく。

今後さまざまなものが、eスポーツのように、オンライン上で行われるようになれば、全国各地から手を挙げた子どもたちが、それぞれの「好き」を「能力」に変換していくんだと思う。

そう思えば、学校教育はいつまでたってもオールドスタイルが過ぎる。


話が逸れた。

住み良さは、いくらその指標を増やしても見えてくるものじゃない。
真に指標となるのはただ一つ、住んでいる人の気持ちだけだ。

その気持ちを数値化することなんてできないのだから
そもそもこのランキング自体が不毛だと僕は思う。

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藤本智士(Re:S)

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編集者。1974年兵庫県在住。『Re:S』『のんびり』編集長。著書に『風と土の秋田』『ほんとうのニッポンに出会う旅』共にリトルモア、『魔法をかける編集』インプレス。『ニッポンの嵐』『るろうにほん 熊本へ』など手掛けた書籍多数。

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2006年に創刊した雑誌「Re:S(りす)」編集長の藤本智士が、いまあらためてお届けする、あたらしい“ふつう”のnote「Re:S」。 日々のこと。旅のこと。地方のこと。編集のこと。 記事アップは月4回以上かなぁ。

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