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高質な田舎を目指して
「なんかコンサートでもあるんかな?」
最近地方を旅していると、役場や公民館的なところに長蛇の列が出来ているのを見かける。
「誰くるんやろか?」
しかし蓋をあければ、そのどれもが「プレミアム商品券」の販売。あなたの町にもきっとある12,000円分が10,000円とかいうアレだ。こういったことが地方創成の名の下に行われていることに反発する役場の人っていないんだろうか? いや、きっといる。きっといるけど小さな声なんだろう。
そもそもこの右に倣えな商品券は、今回の助成金の説明会の際に、その使用例として政府側が、例えば、プレミアム付商品券(域内消費)、ふるさと名物商品券・旅行券(域外消費)とか……。と伝えたにすぎない。それを、妙なことやって叩かれたらたまったもんじゃないと、ただ無思考にそのまんまやってるのが、あなたの町にもきっとあるアレだ。
だからもしあなたの町が、ただの商品券ばらまきでなく、ちょっと変わった使い方をしていたとしたら、その内容の善し悪し以前に、役場の人たちが自分達の頭で考えて決断して実行しているという証だから、どうか応援してあげてほしい。
所詮人間が考えるもの、完璧なものなんてない。どこかに見落としも抜けもある。もしくは、多少の取りこぼしや苦言も承知の上で、もっと先のビジョンのために、あえてミステイクを内包しながら、次へ!次へ!と、向かっていく、そんなロマンが地方行政にあったっていい。
そして大切なのは、その先のパーフェクトな結果(そんなものないと思う)ではなく、そこにむかう種々様々なチャレンジの「過程」なんだということを共有できるような社会だといいなと心から思う。そういう社会へとチェンジするために僕は僕なりに表現を続けたい。
『のんびり』13号。特集「高質な田舎を目指して」は、そんな思いを真ん中に、のんびりチーム一丸となって作った一冊だ。ぜひ、読んで貰いたい。そしてこれを秋田県が発行しているということに、右へ倣えではない、秋田県庁職員の本気を感じて貰えたら嬉しい。
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