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その3 入学式の装い

この度は制服がなくなり、入学式の装いに困っている君たちへ毎年見られるいくつかのケースを紹介する。

まず初めに、およそ半数の人は入学式に備えて保護者とスーツなどを買いに行くだろう。そのおかげで一定数スーツに革靴やパンプス、といった「就活も始められます。まかせろ。」といった格好の人がいる。しかし、これはただの上澄みにすぎない。
一方の半数はスーツ以外の服を買ったり、有り合わせの服にしたりして入学式に来る。節約やスーツアレルギー、青木・青山・ハルヤマの名前が似通ってややこしく癇癪を起こしたなど様々な理由がある。

そして本題へ。

ケース1   普通にスーツ
ほとんどの場合、保護者とスーツを買いに行っているか、保護者に何かしら言われスーツを買いに行ったもの達である。
普通にスーツと言っても誰一人同じ人がいないのがまた面白い。スーツの色や形、柄、生産国など様々なこだわりが見られる。
ネクタイの色で十二色相環を作るところまでは理解できる。しかし、スーツの色で虹を表現されたときにはびっくりして腰を抜かした。本当に多様であるから保護者の顔色を伺わずに自分の着たいスーツを主張するべきだ。
また、履きなれない靴を履くことになると思う。入学式が終わったら歩いて大学に向かう人が多数だ。靴擦れには十分注意して欲しい。私は高校の内履きを持っていった。

ケース2   普通に私服
入学式だからと言ってスーツで行かなければならない訳ではない。だから白Tにジーンズで行くのですわ。胸ポケットにはカブトムシ。
決してこういう方達全員が逆張り精神で私服にしてる訳ではないということを理解してもらいたい。例えば知人の場合、スーツを通販で買い、当日まで試着をしなかったそう。そしたら絶望的に似合わなかったという。食べ物で例えるならば、チョコとピクルス、苺と納豆くらい合わない。それならば白Tジーンズのほうがマシだと父母祖父祖母祖父祖母曽祖父叔父叔母兄妹の全員が言ったそうだ。こうならないためにも試着はしておいた方がいい。
他にも持病の物忘れで着るのを忘れた人、破いた人などなど……
たぶん私服ではないが、四捨五入が万能だと思っている人は四浪までは高校生だと思って高校の制服で来る。

ベルト紛失の場合、花がおすすめ


ケース3   あの手この手でオシャレに💃
スーツアレルギーの可能性が高い。入学式は多くの人にとって非日常である。絶好の自己表現の機会なのである。やったネ!好きなものをモチーフにコーディネートを組んだり、自分で作ったり、COMME des GARÇONS。
今どきの入学式はこんな感じなんだね、と田舎の母たちは感心していた。個人的にこれが一番おすすめである。他のケースはいつでもできる。私はケース1だったのでリベンジしたいと思っている。

ちなみに髪の毛。髪色はみんな大人しめだった。しかし、たまたま隣に座った仮面浪人の人は紅生姜のような赤色だった。イカしていた。
カバンも気負うな。リクルートバッグでも通学に使うバックパックでも手ぶらでもいい。たいしたものは配られないから。ていうか、書類等は学校に戻ってから紺色の手提げごともらえるのでなんの問題もない。ただ、高級感を出したいからと言ってハイブランドのショッパーはやめたほうがいいと思う。去年はルイヴィトンがいた。

最後に4月とはいえ若干寒い。羽織れるものや首にまくものを持っていくといい。🦊の襟巻きもいました。

写真撮影の割り込み厳禁

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