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自販機で缶コーヒーを買って、マキシマリズムについて考えた。

 蓋をねじって開ける。思ったより液体面が低い。ホットだから余分に空間を取ってあるんだろうか?そういえば、蓋には「振らずに傾けないでお開けください。」と書いてあった。
 

 何ミリリットル位入っているんだろう?外から見た大きさでは、うーん、300ミリ?でもきっと見た目より少ないはず。表記を見ると260グラムとあった。うん、やはり見た目より少ない。自分の読みにちょっと満足してコーヒーを飲んだ。


 私が小さかった頃、缶入り飲料といえば250ミリリットル入りが主流だったように思う。細身のストンとしたシルエットの缶に、コーラやサイダーやオレンジジュースが入っていた。いつからだろうか?350ミリリットル入りや、プルトップではない缶が登場したのは。

 この現象もマキシマリズムの始まりの1つだったのではないだろうか?太い缶が発売された当時、私はお得だと思った。これでもっとドリンクが楽しめる。「もうちょっと飲みたい」という気持ちを心地良く刺激してくれた。

 町のスーパーでは時折、100円均一市が開催されるようになった。世の中はバブルで湧いていた。「もうちょっと」「あと少し」がいつの間にやら「もっともっと」に変わっていっていたように思う。


 


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