ノンアル派でも楽しみたい、居酒屋巡り

癌から生還し一回り大きくなった佐賀出身の立憲民主党の原口一博代議士
(WHOパンデミック条約改悪阻止超党派議連共同幹事)が、故郷の佐賀の
うれしの温泉のすし屋で、日本一おいしいと言って、佐賀の男酒「東一」と一緒に堪能くださいと語る。
 
そうか西日本では、男酒・女酒という言い方なんだ。
不勉強で初耳だった。「灘の男酒、伏見の女酒」ともいうらしい。
東北時代は辛口・甘口としか聞いてないなと思い出す。
この12月で断酒(芸がない言いかただ、ダンスにしようか)
ライフも、5年目。
HOWEVER、HOWEVER
ノンアルの身でも、美味いつまみの居酒屋には行ってみたいと前々から思っていた。
 
今回は、ノンアル者が夢見る居酒屋巡りについて。
指南役は、神奈川テレビ(TVK)で放映される、4年程年上の太田和彦
(デザイナー)氏の「居酒屋百選」という番組。時間あるときに店に行った気分で楽しんでいる。
個人的にバケットリスト(好きなことリスト)に挙げた
「年に一度ワイフと国内旅行」の際に、
該当する居酒屋近くに行ければ、下戸のワイフと(ノンアルの立場でも)是非とも覗いてみたい居酒屋が沢山あることが判った。
例えば、
京都の「神馬」→ここでは伏見の「女酒」に、琵琶湖ホンモロコ塩焼きを食してみたい
長崎の「朱欒」→太田さんご推奨の、ご自慢女将の店の一つ。女将がうまい郷土料理で迎えてくれる諏訪神社の前にある。
長崎郷土料理―ハトシにザボン揚げをいただく。左党の方なら地酒「六十余州」で味わうのかうらやましい。
明石では珍しく、立飲みの「たなか屋」を紹介、明石海峡からとれた蛸はつまみに外せない、酒は隣四国の銘酒「梅錦」か「司牡丹」かな。

 名古屋栄にある「大甚」では、樽の賀茂鶴が待っている。
広島の酒都西条にある「かも鶴酒造」から届く酒樽が、のん兵衛たちを歓迎する。名古屋のお人の賑わいもいい。

 故郷仙台なら文化横丁にまいろう。
有名な女将さんのいる「源氏」で4杯迄静かに味わうもよし、
海鞘酢つまみに石巻の銘酒「日高見」が味わえる「一心」もいい。
日高見は3・11被災でも酵母だけが残り、
「希望の光」として即復活、その後今の銘酒「日高見」となって左党を満足させる、平孝酒造の作。太田氏もこんな美酒は飲んだことがないと東北被災地応援側にまわる。

観光名所、北海道に飛んでみよう。年一回はワイフと旅行するエリア。
旭川の「独酌三四郎」がいいと聞けば、旭山動物園を見て寄道し、名物「新子やき」をいただこう。
札幌は善き店数えきれない、駅前の地下「味百仙」に入ろう。酒のラインアップは北海道一と聞けば左党にはたまらんぜよ。
厚岸牡蛎にサクラマスをいただく。
函館では五稜郭の傍「粋花亭」で、函館湾の近海魚を食す。
下北半島が望める旅館で、昔のヤマト北限を眺め、今上天皇が若き日の皇太子時代にロンドンの一角で歌ったという「津軽海峡冬景色」でも口ずさむ。

南に飛べば、沖縄「うりんず」あたり、島辣韭と海ブドウで古酒(クース)が合う。しめにはソーキそばと思っていたら、今はステーキでしめますよと女将から聞いて驚いた記憶あり、那覇にはステーキ店が多い訳だ。

 遠くに行かずともお膝元、江戸界隈にも善き店数多あり。筆頭には、やはり「みますや」(神田)をあげよう、オーダはドゼウ丸煮、馬刺し・牛煮込あたりから始める。正岡子規の居た根津そぞろ歩きもよし。
子規には珍しい花街句:「炎天やお歯黒どぶの泡の数」を思い出しながら
名店「鍵屋」(鶯谷駅前)に行きつく。合鴨塩焼き、煮奴で一杯は如何か。
 職場仲間で通人の御用達である日本橋「ふくべ」は樽酒がある。今は亡き先輩諸氏の豪快な笑顔の数々が浮かんでくる。
江東区森下の「山利喜」は気取らない。地下鉄駅の傍に本館・別館があり、どちらも自慢の煮込みで歓迎してくれる。
浅草では、「神谷バー」が筆頭だが、鬼平犯科帳の匂いのしそうな夕方から開く店、「暮六つ」があった。独身時代悪友と今の吉原乗り込む前に気勢を上げようと入った店、雷門外れたあたり、江戸情緒あふるる佇まいが忘れられない。
チョッと脱線するが、この悪友、年下であったがなかなかの通人。安倍晋三首相がオバマ大統領をお誘いした「すきやばし次郎」も彼から教わった。「白身から赤身の順ですよ」などと蘊蓄を並べる。確か5-6貫食べただけで当時(80年代)で一人1万円の支払い、酒も飲まずに!
それから入いる機会がない。

初任店銀座時代の1970年代。当時は知らなかったが東銀座にひっそりとある「秩父錦」、古風な町屋建築に似合いの暖簾をくぐる風情がいい。
 足をのばし三多摩迄くれば新鮮な魚が売りの「一心」(昭島)。
作家の山口瞳が愛した国立「ウナちゃん」は今も健在。夕方4時過ぎから常連中心に行列ができる、「ヒレの串焼きから、白焼き、倶利伽羅焼、キモ焼。」これで一通りだったかな?初めての方も躊躇なさらず堂々コの字の真中席に座られたし。
左党には、やはり「菊正宗樽酒」は外せないだろう。まだ覗いていないが上野界隈に、「たる松」という樽酒専門店があるらしい。
最後に江戸っ子風に、蕎麦前で一杯という方には、「日本橋・室町砂場」か。神田の名店「まつや」「やぶそば」で日暮れ前から天抜きで一杯も捨てがたい。のん兵衛たちに独占させるはもったいない
美味なつまみのメニューが並ぶ店のオンパレード。
下戸のワイフと共に、全国各地を歩き覗いて美味いつまみで善き時を過ごしてみたい。
 それぞれお好みの店やお気に入りの男酒・女酒で、良い年越しを、(よい年を―こちらはまだ早いな)お迎えください。
 
 


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