桜の季節を前に

米首都ワシントンの、ポトマック河畔の桜が
満開をむかえているらしい。
こちら日本では、桜はまだかいな?
国立大学通りの桜並木はまだ眠っているようだ。
一番早咲きの駅南口,ロータリーの桜を見ても
これからだよと言っているようだ。
 
しかし時間の問題だ。
桜の季節になれば
なんといっても、芭蕉の句がよぎる。
伊賀上野にあって亡き主君公の庭前で詠んだ
松尾芭蕉の句
「さまざまの事おもひ出す桜かな」が一番だろう
我々現代人なら
「さまざまな 思い重ねつ桜かな」
時代は変わろうと人の思いは同じはずだ
芭蕉の次の句
[木(こ)のもとに汁も膾も桜かな]
庭の桜の花下の楽しみ、遊宴の様を謳う
落語に沢山でてくる江戸庶民の花見,饗宴に通ずる。
さて
これからわが大和の国は桜と花見の宴の季節入り
先の米国首都の桜花満開を市民が楽しんでいるように、
如何だろうか
我が国の誇る桜木を世界中に広めてみては。

木を植えた男(フランス)は物語の世界か
東京オリンピック1964年には
世界の参加国が発展途上の日本に樹々の種を贈ってくれて
最近の第二回東京オリンピックの時には
大きな樹々に育った、それらを使い開会式のオリンピック・リングに活かされたことを我々は知った。
樹木を通じた世界平和の祭典だった。
現在(3月10日ー4月9日)は
イスラム教では宗教上大事な「ラマザンの季節」。にもかかわらず
ユダヤ教の極右イスラエル国・ネタニヤフ政権は、かつての住民仲間
「聖書では兄弟」として扱われてきたパレスチナ民族を
全員ガザ、西ヨルダンから追い出すべく
ジェノサイド的殺りくを続けている。
最強の民主主義国アメリカもそれに手を貸している。
G7主要国たちも同罪だ。
もうやめにしないか」と言えるのは
この大和の国のムラ長達ではなかろうか
世界宛に大和の桜木を贈り、もう無用な戦いをやめようよと
声高に世界にアピールしよう。
イスラエルにも我が国のソメイヨシノを贈る運動を始めては如何か
毎年、桜の季節を迎えては
世界中が平和で静かなる時を迎えるように
その時たとえ戦があっても停止する。
そういう思いを一つにする。
江戸時代に芭蕉が、「さまざまのこと」頭に浮かべたように
現代のわれわれも、桜花を見ながら
このちっぽけな水惑星-地球村の一員として
やるべきこと、やってはいけないことを
改めて共有しようよ。
米国の首都ワシントンの桜たちは、報道では
ポトマック河畔の水面上昇に伴う護岸工事のため
一部の木が5月以降に取り除かれるらしい。
水面上昇などの影響で枯れかけながらも
力強く花を咲かせ、多くの市民が最後の満開、桜花の饗宴を
写真に収めていたという。
世界に花咲く桜たちが、われわれヒト族にくれる
GIFTを忘れないようにと祈りながら。


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