ファイブカラーデマグナムシャチホコ (マスター到達)(DMPP-18)
まえおき
連鎖。それはDMPP-14にて実装された横並べ能力。
自身よりコストの低いカードをトップから踏み倒せる能力だが、微妙に悪用が難しくて環境への進出はあまり見られなかった。
一番使われた「連鎖」クリーチャーは、あろう事かシールド追加目的で採用されていた…
本編
DMPP-18リリース直後。ランクマッチには「ボルバルザーク・エクス」と「サイバー・N・ワールド」を主軸に打点の暴力ですべてを捻り潰すデッキ「Nエクス」が蔓延(はやっ)っていた。
デッキの半分以上が桁違いのカードパワーを持っていたが、その中でも凶悪だったのは「超次元リュウセイ・ホール」から出てくる「勝利のリュウセイ・カイザー」。
先攻4ターン目に実質1ランデスしながらブースト。もうこの動きができるだけで一つのデッキが完成しそうな勢い(そんなことはない…はず)だが、「リュウセイ・ホール」はご存知の通り実に9種も動き方のバリエーションを持つ。
前期に「ロマノフ一世」でマスターに行っているやつがこんなバケモノたちを相手に立ち回ることなどできるのだろ
できませんでした。
見てわかる通りこのデッキは3-5-6の動きを重視しているのだが、それに「リュウセイ」からの「リュウセイ」、「ダブリュウセイ」ムーブがあり得ないくらい刺さる。
というか今までそんなことは有り得なかった。
そして実質ランデスにもたついていると「N」が着地して折角落としたロマノフが手札に来てしまう。
前期では「時空の尖塔ルナ・アレグル」による継続的な手札捨てで対応していたのだが、全く持って間に合わず…
完璧に置いて行かれてしまった格好だ。
どれもこれも「ダブリュウセイ」のせいである。
このままでは勝てそうにないのでメタれそうなカードを探し、別のデッキを組むことにした。
メタめのカード達
この2枚は「リュウセイ・ホール」メタになりうるカードだが、「コロリン」の方は若干コストが高く、「マグナム」は自分のクリーチャーも破壊してしまうデメリットを持つ。
この2枚を引き合わせるカードはないだろうか…
あったわ。
自分のクリーチャーの破壊をトリガーとするエイリアン進化、「天下統一シャチホコ・カイザー」。
彼(彼女?)ならば2枚共にシナジーを構築することができる!
というわけでマグナムを搭載した「シャチホコ」デッキを組むことにした。
デッキの概要
とりあえず、スタンダードな「湧水の光陣」を採用した「シャチホコ」デッキに「マグナム」をねじ込んでみた。以上。
「シンカイタイフーン」はマグナムで割ればいいや…とか、ビクトリー作ったあと引くのは渋いな、代わりにファーザー入れたれ…とか色々な思惑が垣間見えるが取り敢えずはこんな感じに組んでいた。
ランクマッチに突撃。
よえぇ、なんだこれ
まずシャチホコを引けない。3積みなんだから当然といえば当然だが、シャチホコデッキがまさかここまでシャチホコに依存しているとは思わなかった。
サーチ積むか2大エースの形をとらねば…
次に間に合わない。マグナムの弱点としてメタクリーチャーなのに微妙に重い点が上げられるが、この
4コストが先攻「ダブリュウセイ」にギリギリ間に合わないのである。
最後に除去がキツすぎる。
「Nエクス」には「ドンドン吸い込むナウ」「スーパー炎獄スクラッパー」といった優秀なトリガー除去も多いが、一番厄介なのは「リュウセイ・ホール」から出てくる「勝利のガイアール・カイザー」。
3000以下と5000以下のクリーチャーの生存権を脅かすこの2枚の組み合わせもえげつなかった。
ランデスもできるというのに…
この問題を解決すべく、
「サブプランに据えられる中堅・大型クリーチャーの採用」
「マグナムを間に合わせるための緑のブーストの確保」
「吸い込まれてももっと熱くなっても生姜で調理されてもテンポロスにならない展開ルートの開拓」
という3つの課題の達成が求められた。
まずはブースト。これは「霞み妖精ジャスミン」が適任だろう。「激天下!シャチホコ・カイザー」で墓地から出せるし、統一シャチホコが立っていればエイリアンサイキックへと姿を変える。
だがサブプランに据えるカードは何が適任だろうか。「吸い込み」に強くするには横展開が必要だげ、横展開をすると火力除去で塵と化す…。
そんな板挟みを解決してくれるクリーチャー。
それはこいつだ!
「龍聖大河・L・デストラーデ」
「シャチホコ」デッキは、性質上低コストのクリーチャーを多く積む。キーカードである統一シャチホコすら5コストである。そのため「デストラーデ」の連鎖はまず失敗しない(n敗)。
さらに、「シャチホコ」がだいたい最初に呼び出すサイキックである「激天下」はなんとコスト7!
2枚目のデストラーデすら連鎖することを可能にし、運がいいと再び自壊クリーチャーを捲ってサイキック召喚、フィーバータイムに突入。
こんなルートで「絶体絶命・ガロウズ・ゴクドラゴン」を完成された日にはたまったものではないだろうが…。
しかし、そこまで連鎖すると盤面が埋まって展開できなくなってしまうのでは?
大丈夫、安心してください。
こんなズルい展開を許さないアイツがこのデッキには採用されています。
そう!マグナムだ!
マグナムを置いておくことで「連鎖しすぎてリンクできなーい!」という事態を抑制してくれます。
置いといて自爆すればサイキックになるし。
それはそうとズルを許しちゃってるどころかもう加担してるけどそれで良いのかマグナムゥ!
そして調整を重ね出来上がったデッキがコチラ。
もう原型を留めてないような気もしますが、僕としてはマグナム×シャチホコ×デストラーデのデッキの結論です。
とりあえずデストラーデを出しておけば連鎖して展開できるのでそこからシャチホコへ繋げましょう。
盾ももりもり増えるのでトリガーが薄くても全然耐えてくれます。
そしてマスター(両面)へ
ND想定デッキなのになんかADもマスターに行ってしまいましたが、まぁそれだけ初見殺し性能が高いってことで。ラーデ×シャチホコの可能性を感じてもらえたなら幸いです。
シャチホコの可能性
ここには僕の組んだシャチホコデッキを貼っておきます。無課金プレイヤーだからずっと同じカードを擦らないと遊べないんですよね。
ヒッポラーデ型湧水シャチホコ
デッキ構築のきっかけはこのビルド杯ツイート。
「陰陽の舞」の自壊デメリットを逆手に取って、
シャチホコ起動に活かすデッキです。
手札に抱えなくていい・コストが高く連鎖しやすい
という点から非常にラーデシャチホコに合った、
またハンデスなどに強くなる柔軟なギミックです。
緑ブーストが積めなくてラーデの着地が遅れる点は少しもどかしいですが、マスター到達くらいならば余裕を持って行けるポテンシャルがありました。
鳥シャチホコ
Gアイニーのタップスキルによる自壊、ムシャルピアによるシャチホコの軽減、弥太郎によるシャチホコの永続的な保護、スピアルピアのサーチと自爆とゴクドラ補助。
また「激天下」をGアイニーの対象に取れば永遠リュウが出ますし、それを弥太郎でセイバーすれば更にお得に出てきます。
裏デッキビルド杯で使ったデッキなんですが140字で説明しきれないので置いときました。
インスピレーションはこちらのツイートから得ました。
「裏デッキビルド杯」はこちら。
最後に
初めて記事とやらを書いてみましたが、案外書けるもんですね…文の質はともかく完成まで漕ぎ着けられて良かったです。
皆様方を楽しませられたら…という段階ではないと思いますが、暇潰しとかデッキビルドのインスピレーションになればいいなと思います。
この記事はレモンティーがお送りしました。
次があったならまた会いましょう…それでは。
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