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ノクターン

去って消えてくものがやがて
空気みたいに変わるなら
それを吸い込む僕はきっとしばらく
ここにぼーっと居れるでしょう

あなたまさしく天使でした
思い出すたび惚けてます
優しい言葉ならどれほどか
時には嘘さえついてくれました

星に願えど叶わぬ事に
触れていただけと気付いたとこ
夢なら覚めて終わりなのにね
夜は明ける気配もない

例え奈落を知ってみても
闇を操る術もなく
それならばあなたが好んだ唄でも
口ずさみ進みましょう

名も無い物語の行先は
白いページの中横たわる
時計の針が囁くように
チクタク響く

離れ焦がれ
気が遠くなる
ふらりふかい
森にいるようで
腕も胸も
ひとりぼっちだと解ったら
明かりのつくドアを探そう

星に願えど叶わぬ事に
触れていただけと気付いたとこ
夢なら覚めて終わりなのにね
夜は明けない

いつかあなたにまた会えたなら
どんな話をすればいいかな
世界はとても奇麗だねって
二人指を繋げてるんだ

去って消えてくものさよなら
空気みたいに吐き出した

「ノクターン」PlasticTree

今年さいごのnoteです。懲りずにまたポエムなんですけど。
先日お風呂に浸かりながら音楽を聴いていて、この曲が流れたときに「そうだね」って泣いてしまったから。

じぶんかわいそう症候群だと言われたらそうなんだけど、気を抜くとずっとずっとこゝろが痛くなる事ばかりを考えている。加害者のくせに。

寒い夜道。耳の奥がとっても痛くなるくらいに寒い冬。
星がよく見えた。星座の名前なんて数えるくらいしか知らないけど、二人で見た火星のプラネタリウムを思い出した。二人で見た真冬の山の夜空を思い出した。

末端冷え性のぼくの手足に触れるひとは必ず嫌がるのに、きみはいつだって暖めてくれたんだ。

楽しくて幸せなことばかりじゃなかったけど、失った今は全部が宝物。
失くして気付くのは人の業だね。

さびしい1年だったな、今年は。
来年はどうかな、どうだろう?

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