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フリースタンダード公式note

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Free Standard株式会社は、「新たな消費のフリースタンダードを創造する」をミッションに掲げ、リコマースサービス「Retailor(リテーラー)」の開発/運営を行っていま…
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「土屋鞄製造所」✕「ストウブ」対談 イベントレポート〜後編:リコマースはブランド価値を上げるのか?〜

2023年11月に開催した公開セミナー「リコマース先駆者が語る 企業利益を最大化するサステナビリティ事業の始め方」のイベントレポート、パネルディスカッション部分の後編です。 前回に引き続き、株式会社土屋鞄製造所執行役員でコミュニケーション本部長の三木芳夫氏、「ストウブ」の販売を手掛けるツヴィリング J.A. ヘンケルスジャパン株式会社DTC本部長の川越康文氏をゲストスピーカーに、Free Standard株式会社代表の張本貴雄がモデレーターを務めたパネルディスカッションの様

レンタルモールだけではなく、自社でも「試してから買える」お試しサービスを導入した理由とは。

筑波大学准教授でメディアアーティストの落合陽一氏が代表を務め、2023年7月にアメリカNASDAQに上場したことで大きな話題にもなったピクシーダストテクノロジーズ株式会社が、2022年11月から販売している、日本初の”超音波研究”から生まれたホームケア用のスカルプデバイス「SonoRepro」。(超音波で頭皮を刺激する先進の機器です。) 「手軽に手に取ってもらいたい」という思いから、2023年2月より、自社のECサイトで「試してから購入できる」お試しサービスを開始しました。

リコマース普及へのハードルに、私たちがどう対峙しているか

こんにちは。フリースタンダード取締役の野村です。こちらの記事でも代表の張本が述べていますが、私たちはブランドの持続的な成長のためにも、いいものをシェアしながら手軽に使える世の中にしたいと考えています。 ただ、この事業を進めていく中で、リコマース導入には2つの大きなハードルがあることに気づきました。1つは「手間がかかって大変そう」という、人的なコストに起因するもの。もう1つは「儲からなそう」「新商品が売れなくなりそう」という金銭的なコストに起因するものです。 今回はこれらの

「まずは試す」という購入体験。 パイオニアが実践するこれからの顧客戦略とは。

カーエレクトロニクスの分野で世界的に知られるパイオニア株式会社。「未来の移動体験を創る」という同社のコンセプトを体現する新製品として、2022年3月にリリースされたのがオールインワン車載器の「NP1(エヌピーワン)」です。 同年の10月には同製品をより訴求するために、自社のECサイト上で「試してから購入できる」レンタルのサービスを開始したことでも話題を呼びました。通常の販売だけでなく、0.5次流通とも言えるレンタルの機能を自社ECサイトに実装した意図とは? また半年が経過し

「買う」をアップデートしたい──フリースタンダードの創りたい未来、そしてその現在地

こんにちは。フリースタンダード CEOの張本です。前回はフリースタンダードがなぜリコマース事業に取り組んでいるのかについてお話しさせていただきました。今回は私たちの「創りたい未来」と、その現在地についてお話ししたいと思います。 「買う」をアップデートしたい消費のあり方というのは長らく「買う」「使う」「捨てる」というシンプルなものでした。技術や文化の進化に伴って、人の行動もまた進化、アップデートしていきます。最近はメルカリさんのおかげもあって、「捨てる」の代わりに「売る」も多

フリースタンダードがRetailorで描く未来とは?(後編)

この記事の前編はこちら 「とにかくやってみよう」「仲間のために」と思える“いいヤツ”を、増やしたい―――では、フリースタンダードではどういった方を求めているのでしょうか? 野村:まずは“いいヤツ”がいいですね(笑)。あとは、自分の意見だけを盲信せずに、他のメンバーの意見もふまえて「一度行動してみよう」と決断できたり、「組織のため、仲間のために自分が一肌脱いでみよう」と思えるような人でしょうか。 張本:僕たちのビジネスって、バリューチェーンが長いんですよ。Retailor

ドイツ本社からは、反対された。 それでも、ストウブが『ブランド公式リユース』を始めた理由とは?

1731年にドイツで創業したツヴィリング J.A. ヘンケルスは、創業250年を越える、世界で最も古いブランドの一つです。ナイフをはじめとするツヴィリングの家庭用品のブランドラインに加えて、フランスの鋳物ほうろう鍋ブランド"ストウブ"などキッチンウェアを取り扱っており、100カ国以上に展開しています。 日本法人が、その中のブランド"ストウブ"で2023年にスタートしたのが、ブランド公式でのリユース品の収集と販売。すでに熱狂的なファンも多く、順調に店舗展開も進めている中で、リ