見出し画像

FMR AUDIO RNC1773のこと

手頃な値段と音質で人気のFMR AUDIO RNC1773ですが、こちらには
通常盤とオペアンプが1箇所換装された高音質/低ノイズのEバージョンが販売されています。

数ヶ月前に中古のRNC1773を入手したのですが状態があまり良くなかったので各所のメンテナンスと併せて改造してしまおうと思っていたところちょうどEバージョンをお借りできたので内部を確認しながら換装作業をしていきたいと思います。

基板の比較

画像4

表面(旧機種)

画像6

裏面(旧機種)
MADE IN USAの表記があります。



画像3

表面(現行機種Eバージョン)
LEDの仕様も変わっています。

画像1

裏面(現行機種Eバージョン)
DESIGNED IN USAという表記だけですのでアメリカ製ではなくなってしまったのでしょう。

このように基板のレイアウトなど現行と旧機種では結構違いがあります。
電源も現行は12V DCでの入力なのに対して旧機種は9V AC入力となっています。ちなみにどちらのバージョンでもオペアンプは±10V程度での駆動となっているようでした。


Eバージョン換装オペアンプの確認

画像5

オリジナルのオペアンプはOP275です。

■仕様
・動作電圧:~±22V
・出力方式:プッシュプル
・電圧利得:108.5dB
・スルーレート:22V/us
・歪率(%):0.006%

画像2

Eバージョンに換装されているオペアンプはLME49720のようです。
このオペアンプはマルツ等で500円程度で購入できます。

■仕様
・動作電圧:±2.5~±17V
・出力電流:26mA
・電圧利得:140dB
・スルーレート:20V/us
・歪率(%):0.00003%

脅威的な歪率の小ささですね。


オペアンプの換装作業

画像11

早速オリジナルバージョンのオペアンプを取り外していくのですが、こういった感じでコの時にした線材等でハンダを多めに盛ってコテで一気に溶かして取り外します。その際他の抵抗やコンデンサを外してしまわないよう注意が必要です。


画像13

綺麗に取外せました。


画像12

続いてLME49720を実装。


画像13

ついでに電源部分のコンデンサもニチコンのFWシリーズの同定数のものに交換しました。

以上、結構大変だし保証も効かなくなるし、、だったら最初からおとなしくEバージョン買った方が安全でしょう。という記事でした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?