#7 当たり前と特別について

この記事は「ひとり Advent Calendar 2020」7日目の記事です。

今回はコロナ禍中に思ったことについて書きます。

それまで毎日のようにライブハウスでアイドルを見ながら騒いだり、仲間内で集まって居酒屋で飲み会をしたりなど、これまでは何の疑いもなくルーティーンのように行われていた日常はコロナ禍によってある日突然非日常へと変貌しました。

これまで享受していた「当たり前」が取り上げられた瞬間です。

そんな非日常が新しい日常へと変化していく過程において、今まで当たり前の様に掛けていたお金時間気持ちといったあらゆるリソースが徐々に解放されていきました。

つまり、この世に大量の浮動票が発生したわけです。

では、「これらを獲得するのは誰になるのか?」についてですが、その答えは「大変な状況でも自分たちにできることを頑張れる人たち」なのかなと予てより感じていました。

大勢が集まってのライブはできなくとも無観客ライブや配信イベントなど、できる範囲で活動することで新規ファンを獲得したり、既存のファンを定着させ続けることに繋げられるからです。

そうすればコロナ禍が明けた時に自身にとって有利な状況で活動を再開できるのだろうなと考えていました。

もちろん、アイドル運営というのはコストがかかる前提のため、いわゆるサンクコスト(埋没費用)をどの程度にまで抑えるかという計画は必須です。その結果、解散という道を選択するのもこのご時世では仕方のないことだと思います。

そんな状況だからこそ、僕はBLACKNAZARENEネットチェキ会はとてもいいシステムだと感じていました。

簡単に説明しますとYouTubeにて無料配信されているライブにて事前に購入したチェキにサインを入れてもらう姿を視聴するというシステムです。

こちらの特徴としては主に下記が挙げられます。

1. 基本無料
チェキを購入せずともライブ配信自体は無料で見られるため、参加のためのハードルは非常に低いです。

2. 課金可能
基本無料ではありますが、チェキを購入することで推しメンや運営に対して経済的な支援をすることができ、今後の活動継続の一助となれます。オタク側が一番怖いのはコロナ禍中に推しグループが解散してしまうことなので、それをさせないためにも「課金可能」である点は必須であるといえます。

3. 現地参加不要
前述の通り、このネットチェキ会はライブ配信にて行われます。そのため普段は遠方に住んでいる方や、ライブハウスに行くのを慣れておらず憚られる方でもチェキさえ購入すれば参加できます。僕も社会人になるまでは地方民だったため、こういうのってありがたいよなぁ...とすごく感じています。

4. チャット機能
基本的にはチェキにサインを入れていくメンバーですが、それなりにライブ配信のチャットを読み上げてリアクションしてくれます。「3. 現地参加不要」とも少し被りますが、チャット機能によって直接対面せずともメンバーと「チャット対声」のコミュニケーションを行えます。これって本当に素晴らしいことで、メンバーとのコミュニケーションによって「コロナ禍が明けたら推しメンに会いに行くぞ!」と思っている方も少なくないはずです。

5. 高頻度での開催
こちらはシステム外の話になるのですが、このネットチェキ会は毎週のように開催されることもあったため、ライブが全くない期間中にファンを飽きさせず定着させるにはちょうど良い頻度でした。

以上により、BLACKNAZARENEのネットチェキ会は「誰でも参加できて」「グループに貢献もでき、」「ライブハウスに赴かなくても」「推しメンとコミュニケーションが取れて」「飽きずに過ごせる」という非常に良いシステムに感じました。

6日目の記事でも書いた通り、どんなに好きでもただただ待つだけではいつかは辛くなってしまうため、そうならないためにも何かしらの動きは必須だったため、かくいう僕も「BLACKNAZARENEがずっと動き続けてくれていたおかげで飽きずに済んだ」と思っている一人です。

おかげさまで少しずつライブが開催される今日まで好きなものから離れずにこれましたが、それは決して当たり前なのではなく実はすごく特別なことなのだと認識することができました。

またライブができなくなる期間にいつ突入してもおかしくない昨今、もうこれ以上後悔しないように過ごしていきたい所存です。

推しメン、いつも本当にありがとう!

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今回の記事はこれにておしまい。積んでいる記事もやっと残り1つになったぞ!

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