聖火 【ジャンププラス原作大賞 読切部門 本編】
「まだ死にたくねえよ!」
「何が起こってるんだ…」
隕石が降り注ぐ中、ある者は絶望し、ある者は状況を飲み込めずにいる。
「うわぁぁぁ!!」
叫び声とともに青年は目覚める。
「夢か…」
安堵したのも束の間、青年は自分の記憶がないこと、今いる暗闇ばかりが広がる空間に覚えがないこと、そして何より自分の姿に強い違和感があることにひどく動揺しているようだった。
「起きましたか」
気づけばそこには幼い少年が立っている。
「誰だ、ここはどこだ、そして俺のこの姿はなんだ?」
青年はたたみかけ