元・就職活動生、現・採用担当者として。

先日、2020年新卒採用に向けて、マイナビへの掲載準備を終えた。自分の就職活動を振り返ると、大学3年生の11月にサークルを引退してから企業研究をはじめ、12月はエントリーシートと格闘していた気がする。

当時はまだ就職氷河期の明けかけだったので、約40社にプレエントリーして、約30社は選考へと歩を進め、毎月平均20件以上は予定をこなし、5月に入って内定が4つ集まった頃に就職活動を終えた。

最近は売り手市場からコンパクト就活と呼ばれるスタイルが主流らしく、プレエントリーで10〜15社、あとは選考に進んで、内定が1社でも出ればそこで終了、という学生が多いらしい。


個人的には、仕事は人生の大きな割合を費やす活動なのだから、なるべく時間を掛けて選択したらいいと思う。人生の充実感が大きく左右されるのだから、時間を掛けるだけの価値はある。お金のために嫌な仕事を我慢する人生なんて最悪だ。

ただ、闇雲に業界研究や自己分析をしまくれ、というわけでもない。ゴールの見えない活動を続けるのは疲れる。自分が本当に納得できる仕事との縁に恵まれたのなら、気持ちよく就職活動を切り上げてしまえばいい。


これから何回かに分けて、自分の就職活動を振り返りながら、就職活動生に向けてのアドバイスを書きたい。そういえば、大学4年から社会人2年目くらいにかけては、よく後輩にアドバイスをしていたものだった。

少しでも多くの学生によい仕事とであって欲しい、というのが一番の思いだが、学生の仕事選びに寄り添うことで、アサヤも学生から選ばれる会社に近付けるのでは、と思っている。

2004年に就職活動をしていた自分は、志望業界と違うからアサヤを選ばない。つまり、自分の原体験そのままでは、アサヤを選んで入社してくれる学生の気持ちに寄り添うことが出来ないということだ。


もちろん経営者として、アサヤで是非一緒に働いて欲しい、と学生を口説くことはできる。でも、もしかしたら、自分のプレゼンの強さで学生を押し切ってしまい、心の底には一抹の不安を残しているかもしれない。

学生が心の底から納得できる仕事選びをした結果として、アサヤが選んでもらえるようになれば、より多くの素晴らしい人材と出会えるはず。その状態を目指して、仕事選びのプロセスを言語化していきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?