終わらない伝言ゲームから逃げ出す。
お客さんや上司からの依頼を外注先に伝えるとき、終わらない伝言ゲームに陥ったことはないだろうか。
お客さんから電話が来る
↓
外注先に電話で伝える
↓
外注先から不明点を質問される
↓
お客さんに再度確認する
↓
再び外注先に伝える
↓
・・・
専門性の違う人達が役割分担をして動いているので、ある程度の伝言が発生するのは仕方ないのだが、やり取りが終わらずにいつまでも続く場合、素直に伝書鳩を続けるのは間違っていると思った方がいい。
こういう役割をシステム用語ではインターフェースと言う。インプット(お客さん)から入ってくる信号をアウトプット(外注先)が受け取れる信号に変換するという意味だが、本来、インターフェースは労せずにすんなりと接続するのが正しい振る舞いだ。
自分の実体験で言えば、やたらと伝言ゲームで苦労するプロジェクトでは、こんな工夫をして改善することができた。
・お客さんからの要望は、五月雨ではなく一括で出してもらう。タイミングがバラけると、その分だけ往復が増える。外注先からの質問も然り。
・要望や質問をもらうときには、口頭ではなく書面でもらう。そうでないと、聞いたことを書き起こすコストを毎回自分が負担することになる。
・お客さんと外注先と自分とで対面の打合せを持つ。要望や質問をまとめきれないのは自分の知識不足かもしれない。外部から知識を供給してもらう判断も大切。
・許される範囲でお客さんと外注先で直接やり取りをしてもらう。窓口の役割を放棄してはいけないが、間に入る意味がないやり取りもある。
お客さんや上司からの依頼に対して、真正面から立ち向かってばかりいると、しなくてもよい苦労をしていることに気付けないこともある。同じような伝言ゲームがずっと続いているような気がしたら、一度立ち止まって俯瞰してみて、正しいインターフェースのあり方になっているかを考えてみるといいかもしれない。
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