僕の考えたグループディスカッション必勝法。

今回はやたらと即物的なノウハウになってしまうが、ふと思い出して記録に残したくなったので、どうかご容赦いただきたい。


就職活動を始めたばかりの頃は、グループディスカッションが苦手だった。自分の発言ばかりを押し倒してもダメ。人の話を聞いてばかりで無言になってもダメ。テーマはその場で発表されるから事前の対策も難しい。

でも、あるやり方を閃いてからは、全く苦手意識がなくなった。それは、大げさなくらいに相槌を打って傾聴する、ということ。


発言をしている人は、誰もが多少なりの不安を感じている。誰か味方になってくれる人が欲しい。そこで、しっかりと頷いて傾聴してあげると、味方として捉えられて、次第にこちらを向いてくるようになる。

また、別の人が発言を始めたら、同じように傾聴する。そうして、人の話を傾聴することを繰り返していると、殊更にファシリテーターを名乗り出なくても、自然とみんなが自分に向かって発言してくるようになる。

あとは、まだ発言していない人に発言を促したり、出てきた意見を整理してまとめたりすると、自然に議論がまとまっていく。結果、そのディスカッションを仕切るポジションを担ったことになる。


もしかしたら、聞いた意見を整理するのが苦手、という人もいるかもしれない。ただ、自分の経験上では、躍起になって発言しようとせず、人の話を聞くことに集中していると、意外と冷静に論点の整理をするのは簡単だった。

自分の意見を言う準備をしながら、同時に人の話を聞いて整理するのは難しい。意見の相違があれば、つい頭の中に反論が浮かんでしまうからだ。でも、聞いて整理することに徹すればそんな心配はない。


こうして書いてみると、このスタンスは、部下達に熱く議論をさせて、それを見守る上司のポジションを取っているのかもしれない。一歩引いてみるのも作戦のうち。よかったら武器の一つとして頭に入れておいて欲しい。

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