人と人との信頼があれば、規則を設けなくとも成り立っていく。

昨日読んでいた「社長が判断すべき重要人事」という本に書いてあったフレーズで、今の自分に強く刺さったのが表題の言葉。今の自分を振り返ると、明文化、仕組み化、ルーチン化、というの手段を目的化しすぎたかなと反省。


今年は5本の軸があるとnoteに書いていたのだけど、その中で、アサヤ、気仙沼青年会議所、気仙沼地域戦略(観光)の3つは大きな組織の仕事であり、どれも共通して、自分の前任者に強いリーダーシップを発揮する人がいる。

これからの役回りとして、そういったリーダーの仕事を引き継いでいくことが今年の主眼になるのだけど、これまでの自分の意識では、やるべきタスクをしっかり把握して計画に落としていく、というのが非常に強かった。


どの組織にも明文化されたルールが少ないこともあり、そこを自分で構築しないと上手く回していけない、と気持ちが凝り固まっていたのだけど、ふと考えると、その状況の中でも前任者はしっかりリーダーシップを取ってきている。

なぜ前任者は上手く回してこれたのか、という答えが、人と人との信頼なのだなと。実際、3人のリーダーは共通して、自分の上にいる組織の代表、強い味方になる関係者、現場の実働を担う責任者、といったキーマンとの関係が非常に強固。

つまり、自分がまず行うべきは規則を作ることではなく、キーマンとの関係構築だったのだ。人よりもタスクを見てしまう、というのは新人時代から散々指摘されてきたことだが、その悪い癖がここに来て再び顕在化していた。


この背景には、一人で過ごす時間が好きだったり、あっさりした人間関係を好んだりする自分の性格もあるが、「書いた通りにしか動かないから、全て書かなくてはならない」というプログラマーの習性も強く横たわっていると思う。

考え方の癖はすぐに治らないけど、タスクよりも人、規則よりも信頼、というのはリーダーとして重要な思考回路だと思うので、3人のリーダー(面白いことに、3人の性格は全然違う)の背中を見ながら、自分の頭の中を書き換えていきたいと思う。

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