プロジェクト成功の7つの鍵。
新卒入社で働いていたIBMは、お客様の業務を支えるシステムを作るために、プロジェクトを進めることが仕事の大きな割合を占めていた。
システムを作るのが仕事なので、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、データベース、といった専門職がたくさんいるのだが、そういった専門職と横並びで、プロジェクトマネジャーという職種があった。つまり、プロジェクト管理は専門技術と位置付けられていたのだ。
それ故、#プロジェクト管理 についても、方法論というべきか、フレームワークというべきか、整理された専門知識の体系が用意されていた。その一つが、プロジェクト成功の7つの鍵(英語では The 7 Keys to Success、通称 7 Keys)と呼ばれるもの。
当時は、各プロジェクトがトラブルなく進んでいるか、プロジェクトマネジャーが7つの観点で定期的に報告をまとめ、それを上層部がレビューしていた。
各観点については、問題なしなら青、要注意なら黄、緊急事態で即アクションが必要なら赤、と3色で表現するルールになっていて、7つの観点でアクション要否がすぐ分かるように報告するのが習わしだった。
IBMのホームページなどに詳しい記載があればと思ったのだけど、意外と検索しても出てこないので、他に分かりやすい記事を見つけたのでリンクしておく。
リンクした記事がまとまり過ぎているので、これ以上書くことはないのだけど(笑)、僕なりに表現すれば、7つの観点は以下のようなことを指している。
これらが正常な状態であるようにPDCAを回すのがプロジェクトマネジメント、ということになる。例えば、関係者向けの進捗報告・説明会を定期的に開き、必要な支援を受けられるようにしつつ、ハシゴを外されることを防ぐ、など。
プロジェクトマネジメントというと、ガントチャート、ToDoリスト、課題管理表、といった管理帳票にとらわれがちだけど、目的・ゴールを意識して見直す、チームメンバーの様子に気を配る、といった帳票に現れない要素も大事だと教えてくれる点で、7 Keysは非常に有用だったなと思う。
参考までに、英語の原文を引用しておく。これもIBMの公式な説明ではないけど、IBMテンプレートのスライドなので、比較的公式に近いものだろうということで。
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