ゴールから逆算する。

今日からしばらく、連続シリーズで書いてみようと思う。テーマは #プロジェクト管理 について。


プロジェクトとは、ある目的を達成するために期間を定めて行う仕事のことを指す。その反義語はルーチンで、仕事の主体がなくならない限りは永続的に行い続ける仕事。

これまで社会人になって関わってきた仕事は、ITコンサルティングも、製造業のマーケティング支援も、観光のアクティビティ商品開発も、どれもプロジェクトとして管理する仕事ばかりだ。

プロジェクト管理には様々な手法がある。学問的に研究もされていて、プロジェクトマネジメント学会という団体が存在するくらい。でも、なかなか専門に勉強したことがある人は少ないと思う。

僕も社会人経験は10年程度しかないので、偉そうにプロジェクト管理を語るのはまだ早いのだけど、自分への備忘録を兼ねて書いてみたい。


さて、プロジェクト管理で何よりも大事なことは、ゴールから逆算する、ということだと思う。

プロジェクト管理で有名な法則で、パーキンソンの法則というものがある。「仕事量は制限時間いっぱいまで膨張する」というもので、ことさら忙しくしようとしていなくても、仕事はどんどん増えてしまうということ。

例えば、普段プロジェクトに関わっていない人が突然会議に出てくると、「あれはどうなった?」「これはどうなった?」と聞かれ、説明責任を果たすための工数が増える。

また、何かのミスが発覚したときには、「これは氷山の一角かもしれない」ということで、他の領域も洗いざらいチェックする流れになり、一度チェックの終わっている書類まで再度チェックすることになる。

これのポイントは、関わる人が悪意を持ってやっているわけではない、ということ。常識的に正しいと思われる考え方で動いていると、仕事量は膨張してしまうのだ。


だから、ゴールから逆算して不必要なことは削る、という発想がプロジェクト管理では重要になる。

例えば、突然会議に出てきた人に対して、どれくらいプロジェクトのことを説明する必要があるのか。例えば、1~2ヶ月後に中間報告会があるのなら、その時まで待ってもらってもいいのではないか。

待たせてしまうことでその人は機嫌を悪くするかもしれない。でも、究極を言えば、その人の機嫌が悪くなったとしても、プロジェクトが中断してしまうような事態にはならないかもしれない。

もちろん、わざと人の気分を害する必要はないけど、その仕事はプロジェクトのゴールにとって本当に必要なのか、一度立ち止まって考える価値はある。

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