地方の観光産業に持続可能性はあるか。

観光DMOについての記事を読んだ。曰く、従来の観光協会・行政と何も変わっておらず、本来目指したかった観光振興の在り方にはなっていない、とのこと。

気仙沼では、震災復興の柱として観光を据えて、時とともに地方創生・観光DMOと化粧直しをしながら走ってきた。良いリーダー、良いメンバー、良いアドバイザーに恵まれ、取組みは確かに進んできている。

ただ、今はかなり運の良い布陣が組めているものの、この布陣も持続可能なわけではない。アドバイザーがいつまでも伴奏してくれるわけではないし、強力なメンバーにもいつ人事異動があるか分からない。


地方の観光産業には、こういった人材の課題が常に付き纏う。自分なりに考えると、3つの大きな壁があるように思っているが、これを全てクリアーするのはなかなか難易度が高い。

① 人件費に当てられる財源が確保できない
② 財源が確保できても、優秀なマーケティング人材が見つからない
③ 人材が見つかったとしても、他産業より優先して充てがうことが難しい

地域の観光を牽引するリーダーは、この厳しい人材争奪戦にも挑んでいかないといけないが、一方、今あるリソースでどう戦っていくか、という視点も必要だと思う。

① 期待値コントロール(ステークホルダーと対話して、適切な目標設定をする、場合によっては下げる)
② 無い物ねだりをしない(今のスタッフの興味と才能を活かす、誰も経験のない戦い方をさせない)
③ 褒めて伸ばす(現場に裁量を与える、自分ゴト化させる、良い部分を伸ばす、悪い部分を見過ごす)

いろいろやり方はあると思うが、目標ありきで上から押し付ける手法はどうもフィットしない気がしている。その地域に住み暮らす人間が楽しく取り組みを続けていける、そんな在り方を模索していきたい。

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宮城県気仙沼市出身、1983年3月生まれ。PL学園・早稲田大学・日本IBM・ベンチャーを経て、2014年12月に帰郷。1850年創業の漁業資材販売店・アサヤ株式会社、地元産品を扱う通販サイト・気仙沼さん、観光商品開発を担うちょいのぞき気仙沼、の3本柱で活動しています。
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