「この配信ライブを決して現場の妥協で作ってない」

2020年8月18日~20日、全8公演、TDCで行われたHiHi Jetsの「Summer Paradise2020」(以下サマパラ)にてメンバーの猪狩蒼弥が最後の挨拶で言っていた言葉。

常々ハイハイの事は最高だと思っているが、自担グループということもあり贔屓目でそう思っているのだろうと自身でも思っていた。誰だって自担が最高なんだ。それが楽しいからオタクができる。
でもサマパラ、見る前に友人(7MEN 侍箱推し)「気軽に見れちゃうからこそ、他担からどう見られるか」「意表をつけることができるか」などなど弱気なことしか言ってなかったが、そんなもの杞憂であった。いつも予想を超えて終わりに「最高だった」の一言しか言えなくなるようなものを提供してくれる。なんてたって最高の自ユニなんだから。

有料配信系は、どの辺まで感想として残していいかわからない(特に最近のJは一度きりの生配信なので)けれど、もう感情が抑えきれないしこれを機にまたあれば「見てみたい」と思ってくれる人がいますようにと願いも込めて書き綴ります。あと自分のメモ。


・OP映像
去年の8.8東京ドームJr.祭りのHiHi Jets抜粋の映像、めちゃくちゃかっこいい。本人たちもどこかのMCで「俺たちが(単独で)東京ドームやってたみたいな映像」って笑ってたけど、本当に今回は映像一つ一つ目が離せなくて最高。

・HiHi Jets
定番。3週ぐらいして「え、この曲一曲目?」って思うくらいの名刺代わりの曲。"いつも"のスクリーンに映し出される「HiHi Jets」に"いつも"の優斗とがりさんの煽り。本人たちが映った時は"珍しく"ぎゅっと固まった配置。でももう一回も同じパフォーマンスなんてなくて、ぶわっと体温の上がる感じ。

・Clap-A-Holics
記憶が正しければ去年2019年3月の『映画 少年たち』の実演上映の時と5月シアタークリエの公演でしかやっていないやつ(少クラでは披露済み)
治安の悪そうなみじゅきのラップから始まるのが好きだし、涼君の表情で好きな「少し顎を上げて見下ろすように手を伸ばして煽る」が沢山見れるのが多くて好きな曲。あとサビのローラーを使ってその場で走るようなところ、本人たちは何気なくやってるけど本当は難しいんだろうな。

・ZENSHIN!!(18日、20日)、情熱ジャンボリー(21日)
クリエすら日替わり入れてくるんだからそりゃ日替わりも回替わりもしてやる。それがハイハイジェッツ。
最後まで安定しなかった作ちゃんの挨拶が安定の作ちゃんで安心しました。かわいい。ZENSHIN!!を聞くと去年の夏を思い出してうるうるしちゃうし、情熱ジャンボリーは春のTDC思い出すし、最初に2曲かっこいい曲をしてからのこの両者主題歌っていうのが最高。

・駆ける
オルゴールの音が流れる中で最初は「ここで駆ける?」って思ったけど、あの映像とのリンクを見てしまったらもう言葉が出てこなくなった。
メンバーカラーの輝く星がBメロで上がっていき、力強いサビで星が駆け巡り、サビ中盤の噂の「HiHi」の手話に合わせて映し出される文字、間奏明け5人が背を向けて見据えた先に広がる光る道。回を増すごとに増えていく本人たちの熱量。
これもMCで本人たちも「エモいよね」と話していて、エモいという言葉であまり片付けたくないけど感情が揺さぶられて、春に披露した新曲だとは思えない力強さでエモい。

・Klaxon
がりさんソロ。ゆったりとしたテンポで落ち着いた声でリズムを打つ楽曲も心地よいけれど、何よりびっくりしたのはこれも映像。ドームの中央モニターで映し出されるようなその場のリンクした夜のライト、金魚、自転車、など飛び出していくような感じ。これは配信だからこその演出だなぁ。毎公演蒼弥の表現の仕方も変わってて見てて飽きない。そぉやは本当に天才。

・パレード
優斗ソロ。サイモン&ジョニーは割愛(笑)白黒チェック衣装に、特別なことはしているわけじゃないのに、その優斗の男の子力にリアコしちゃう。ちょっと音的に出しづらいことが多いかな?って感じだったけれど、世界観はぴったり!で本当に優斗は真っ直ぐでいてくれるなぁ。

・瑞稀ソロ(それはやっぱり君でした。、虹、宙(SORA)、名脇役)
リクエスト形式でソロが決まる回替わり?をあえてソロでやる。これも配信だからできることだよね。
どれも好きだったけれど、瑞稀の歌声が綺麗でパステルカラーの映像が見えるような少し心がキュンとするような切なさもあって表現力の高い瑞稀だからこそできるんだなと同時に、こんなにもまだまだ成長していく瑞稀はすごく努力しているんだなと思った。

・Peak~BUTTERFLY
黒ジャケットに心拍音のようなイントロ。作ちゃん涼君優斗がりさんで映っているときに、涼君がくいっと口角上げるの好きだったなー。
最初「Hair」か?と思ってたらPeakで「は!?」ってリアルに声が出た。今平成何年??マジで??と思っている間に、なんだか前はこういうかっこいい曲をやると「背伸びしているな」とか「こういうのやりたいお年頃だよね、うんうん」とかの感想がよく出てきたけど、すっかり板についてきたなぁと親戚のおばさんのような感想が出てきた。
Peakで長いライト鉄棒を、BUTTERFLYでサークルを使っててある種これも配信ならではかと思った。カメラワークがうまく使われていて帝劇二階ドセンみたいな感動があった。

・baby gone
リミックスの音楽でローラーダンス、それから形の違うメンバーカラージャケット。しばらくあの星型から始まるベビゴン(YouTubeハピライ)見れてなかったから見たかったけど、バンクを正面に置いて開くと影で出てくるのめっちゃかっこよかったし衣装がポップでまたベビゴンの新しい表現を見せられた感じで良かったな。Bメロの瑞稀と優斗がバンクに乗ってるのも、よかった。

・だぁ~くねすどらごん(自己紹介ラップ)
そのまま中央ステに移動してだぁどら。みんな息が続かなくて大変そうだったけど(笑)おもしろかったなぁ。
台詞テーマもたまに涼君の発言で瑞稀が「えっ!?」なってるの面白かったです。打合せしてるはずなのに覚えてなかったりテーマから逸れちゃうの本当にじぇっつさんって感じ。好き。

・MC

・T&T(グッズ紹介)、High!!High!!People~movie remix~
これも回替わりパート。最初は5人だけど、この後のサイモン&ジョニーの準備のためにそそくさと居なくなる橋本作間。T&Tはいつものやつーって感じだけど、はいはいぴーぽーは「そぉやかわいいね~」ってなるやつだった。一回「カメラミスった(>_<)」って言ってるの可愛かったし、何度目かの割にオーラスのそぉやにツボる優斗は本当にいいお兄ちゃんである。

・ENTERTANINER
ずきうやユニット曲。最初アイランドTVの動画見たときは「またまた~煽りに煽って~」と思ったけど、忘れてたわ天才だったこの二人。いや、みんな天才だけど。作詞作曲の内訳が知りたいけれど、作曲はそおやなんだろうけど作詞も全部そおやなのかな?
暗く鳴り響く音にキングチェアに治安悪そうに座ってる二人。白黒それぞれの衣装で鋭く切り込まれていくGARRYのラップに、瑞稀の低音だけど澄み切った声。二人の細やかなステップダンス、並べられていく言葉一つ一つのテロップ映像が工夫されていて何回見ても鳥肌が立つ。
この映像まるごと流してくれー!ってなる。セルフプロデュース力の高い2人だからこそ出来る世界観。好みが分かれるとは思うけれど、GARRYの世界観が好きなので当然好きだった。

・Your WVRLITZER
涼君のソロ。最初「知らない曲だな」と思ったけど、また涼君のソロ曲でギターを弾く姿が見れて嬉しかった。純粋にそれだけ。まだ春祭りの中止が決まってないときに言っていた「ロックの曲」ってこれなんだなと。
涼君がエイト(主に亮ちゃんの作った)曲選ぶと思わなかったし、多分過去に誰もやっていないだろう曲を選曲するとは思わなかった。でも亮ちゃんの事かっこいいって雑誌で言ってたこともあるし、でもよく歌われる「code」じゃつまらないって考えたのかな、って思ったら愛しくなった。
決して自分で作曲をするとかで始めたわけじゃないし、これからも一曲一曲をきっと大変に覚えて披露して、それでも「みんなと違うソロ曲」をやっていくんだろうな。
派手な演出があるわけでもないし、本当にステージでピンスポットが当たって歌ってるだけど、逆に曲に集中して聴ける。好きだなー。

・V
作ちゃんのソロ。この曲の背景も知っているせいもあるからかもしれないけれど、作ちゃんっていつも大人びた曲をやるような印象だったけれど(去年のサマステはノーカン(笑))今回のステージングは、なんか表情とかも含めて等身大な感じでナチュラルで良かったな。もっとダンス曲かと思ったけど、背景の木がどんどん芽吹いて桜の花が咲いて吹雪いていくのと、作ちゃんが舞うたびにひらひらっとたなびく大きな白シャツがさわやかでかっこいい。メインステに戻ってからのサビを歌う作ちゃんの表情好きだったなー。

・Black&White、Fight Back、Beast
これが回替わりだったの意外だったな。ダンス曲を回替わりでやるってすごい大変だと思うけれど、やってくれたことがすごい嬉しかった。そしてそれにカメラワークを毎回ついていってくれたスタッフさんありがとうございましたという気持ち。
ブラホワは夏も見ていたしでも作ちゃんが最後までいるバージョンが初めてなのか、と思ったり。
Beastはいつからアニキが道を遮らなくなったんですかね…去年のドリボからかな…見に行ってないのでわかんないな…

・きっと大丈夫
少年倶楽部で初披露だったから「あー春祭りにやる予定だったんだろうな」としみじみしてしまった。少クラはえびさんおさがりだったけど、治安悪そうな衣装で歌うきっと大丈夫も趣がある…

・友達申請
ゆとはしさくユニット曲。サイモン&ジョニーの盛大な振りを回収するだけの曲だな…って思ったのも事実です(笑)
でも確かにこれ見て「あーなるほど」と思ったのが大抵ユニット曲って連続してやることが多いのに、ずきうやの曲後は涼君ソロなんだよね。そういう「当たり前」のことをしないのもはいはいらしいセットリストだなって思った。

・猪狩ラップ(ジャニアイ2018の曲)
ずきうやの白に黄色の蛍光衣装で鏡のようになっているサークルないで入れ替わり立ち代わり、映像を使って中央から他のメンバーが出てきたりサークルが消えたり。あぁ、これは確かにただ映像を会場で流すんじゃ面白くなくて、どこからどう繋がっているのかなんて面白くてその中で猪狩のラップが流れてる。まいジャニで流れた程度しか見てないけど多分その曲だよね?

・FIRE!!、CHANGE UR WORLD
これも日替わり。中日だけチェンユアだったのかな。どちらも激しくてFIRE!!なんてそれこそ持ち歌並みに聞いたのにテンション上がる。俺の流儀やんないじぇっつさんのライブじゃないですよ!(回替わりだからやらない回あるわけだけど笑)
チェンユアも「今平成何年よ」案件だったけど、なんかすごい新しい感じがした。透き通る声とたまに鳴り響く低音とローラーとラストの気迫?かっこいいを一番に根底において作ってるから、かっこいいんだよねと当たり前なことを思いすぎた。

・Oh Yeah!
いつもの感じに、いつもの曲。こういうポップな曲の幅が広がるともっと面白いかもなぁとおもいつつ、変わらない選曲だったのはある種変わらない証でもあったからよかったかな。

・挨拶
挨拶一つとっても、個性が際立つが5人の個性だなと思った。

・サヨナラの方程式
少クラで見てぐっときてたのに、これをラストに持ってくるの泣いちゃうよ~!ってなりました。Bメロの「どうしても離れがたくて」でどこかの回から瑞稀が両サイドのメンバーを見るようなふりをしていてあー!無理好き!ってなりました。
一度終わって優斗が挨拶して、もう一度サビを歌うの最高過ぎて初回とオーラス本当に泣いた。

・Eyes of the future
一度終わったと見せかけて歓声の音声がなって「アンコール用意してないよ」って茶番がありつつ、という自発アンコールの曲。本当に茶番でしかなかったけど、少しでもライブ感を出したかったのかな。
途中からラップガチャもあって面白かったなー。なんかみじゅきの独特なの面白かった…


そして、タイトルにある「この配信ライブを決して現場の妥協で作ってない」
言い方や言い回しはその時でもちろん違うけれど、例え本来開催されるはずだったライブのセットリストが基盤でもあってもこれは代案なんかではないし、なにかを諦めて作ったものでない。これはこれで楽しんでってことをはっきりと言えるの、いいなって。もちろん「会えなくて寂しい」とかアイドルっぽい言ってほしいけど(笑)とりあえず今、この配信の意義ということを前向きに捉えて、配信だからこそできる限りのライブを楽しんでってラスト、「ポチッ」とボタンを押す振りで配信が終わるのとかもならではなんだよね。

でもやっぱり、現場に行ってドキドキしてキャーキャー言ってたまのボケに「くだらねぇー」って笑いながら帰り道に友達と「あー大好きだなー」って言ってあーだこーだと話す日常が来ればいいなって思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?