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28歳独身の保険の見直し

考えることが面倒で後回しにしていた保険を見直したお話です.

プロフィール

28歳独身男性
一人暮らし
結婚の予定なし(予定が欲しい)

現状把握

まずは現状把握として,加入している保険を書き出してみます.
現状加入している保険は以下の3つ

掛け捨ての医療保険 月2,155円
変額の生命保険 月7,000円
外貨の個人年金保険 月10,000円
  • 合計 月20,000円弱
    ※ 国民健康保険や雇用保険など,加入しないことを選択できないものは除く.

それぞれについて見直しました.

掛け捨ての医療保険

特徴

月々 2,155円
入院1日 5,000円
手術時は最大20万円
がん,心筋梗塞,脳卒中と診断された時に50万円
先進医療を受ける時に最大150万円

入社してすぐの何もわかっていない時にとりあえずで加入したオーソドックスな医療保険.
保険料はグループの団体割引が多少入って少しだけ安くなっていたと思う.
しかし,見直すまで内容を正確に把握していなかった時点で結構怪しい.

ある程度貯蓄できた今,保障が必要になることがあるだろうか.
盲腸で10日入院すると仮定しよう.
保険で保障されるのは手術で10万円(?),入院で10日*5,000円保障されるとして合計15万円.
この金額を1週間で準備できるかと言われれば,痛い出費にはなるが準備できる.
少なくとも,これにより生活が破綻するようなことはない.

よくない考えだが,元をとろうとすると6年に1回のペースで入院/手術する必要がある.(そんなに入院したくない)
仮に費用が高額になったとしても高額医療制度で生活が破綻することも少ないだろう.
万が一の時に破綻しないようにするためのお守りが保険と考えると,なくてもなんとかなる気がしてくる.
一時的に高くなった場合は,高額療養費制度があるのでなんとかなる可能性が高い.
長期的に入院が必要になった場合を考えると加入しておいた方が良さそうだが,発生確率を考えると低く,貯金で賄えることが多そう.

結論
税金も投入される国民健康保険が強すぎて,掛け捨ての医療保険はなくてもなんとかなりそう.

変額の生命保険

特徴

月々 7,000円
75歳になったら運用停止
死亡,または,高度障害,要介護2以上の場合は500万(運用成果によっては高くなる)
期間中は自分で選択した方法(外国株式や債権など)で原資を運用

保険のシミュレーション結果と自分で運用した場合を比較していこう.

パターン1  明日死亡した場合
保険の場合 500万円
投資の場合 0円

運用期間0なので当然,保険が圧勝.考慮する余地もない.
しかし,(残念ながら?)僕が死亡しても経済的に困る人はいない.
早急に死亡した場合に経済的に困る人を作らなければ,保険の優位性が少ない.
今だと両親の老後資金の足しになるくらいだろう.

パターン2  期日の75歳まで払い続けた場合
75歳まで払い続けると合計金額は 7,000円 * 588ヶ月 = 約400万
利率0%の場合,死亡保障237万円
利率3%の場合,死亡保障562万円

生命保険控除も所得税4万円,住民税28,000円控除されるので,所得税率を20%とするとざっくり50年で50万くらいの節税効果
年3%運用で運用されると仮定すると210万くらい得することになる.

一方投資はどうかというと
7,000円を毎月積み立てて年3%で48年運用すると約900万になる.
原資は同じとすると,利益が約500万円
20%の税金を払ったとしても+400万円となる.
生命保険と違い死亡しなくても動かせる資金というのも大きい.

結論
僕が死亡することで経済的に困窮する人がいない限り,解約したほうがよさそう.

個人年金保険

特徴

毎月1万円を外貨(米ドル)で積み立てる
65歳で満了で,その後10年に分割して受け取れる
最低積立利率年1.5%が保証されている(≠実質利回り)

65歳まで契約を継続した場合,契約時の資料の算定方法で,積立利率2.3%を維持したとすると39年で
原資:468万円
リターン:650万円(139%)
となる

個人年金保険控除もあるので,それも利益とすると大体220万円くらいのプラスとなる
※ 受け取り時の課税は考慮していない
※ 積立は米ドルなので為替リスクあり

個人年金保険控除で年1万円節税できたとすると,1年では12万円支払い,1万円節税できる.
実質利用すると年8.3%得するように感じる.

1年目はその計算で間違っていないが,2年目の節税効果は2年目の支払いだけに適用される.
つまり,2年間で24万円払い節税額は2万円となり,比例はするものの,複利のように増えない.
実質利回りを逆算すると約1.6%となる.
個人年金保険控除も利益としても実質利回りは約1.9%となる

投資した場合
投資で同じ期間運用した場合は毎月1万円を積み立て39年運用すると
利率 1.6% : 650万円
利率 3% : 887万円
となる.3%であれば債券に投資することで十分実現可能な範囲の利率なので個人年金保険控除を利用するために投資するほどではない.

結論
自分で運用した方が資金も動かせるし扱いやすい

解約

契約してから早い段階で解約すると一部しか返ってこないが,損切りと思い解約した.

以下が解約したときのそれぞれの返戻金です.

掛け捨ての医療保険 : 掛け捨てなので返金なし
変額の生命保険 : 支払い総額126,000円 返戻金21,307円(17%)
外貨の個人年金保険 :  支払い総額180,000円 返戻金74,750円(41%)

医療保険は掛け捨てなので当然の結果.
変額の生命保険は死亡時補償があるので結構持っていかれるなという印象.
個人年金保険は為替の影響を受けるとはいえもう少し頑張れなかったのかと思う.

まとめ

保険の契約は内容をしっかり理解して,必要なものに加入しましょう.
20万円くらいのお高い勉強代でした.

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