自由時間と手挽きコーヒーミル2.0
この間ついに電動のコーヒーミルを買った。今まで数分かかっていた豆を挽くという作業を僅か数秒でやってのけてしまうこの機械は、まるでフックの蒸気機関の如き力強さで、我が家のコーヒー文明を手工業から機械工業へと進化させた。
数分から数秒へと短縮したことで時間効率は確かに向上した。しかしそれに伴って、ただただ固形物の抵抗を感じながら大した目的もないあの時間が失われていった。文明レベルが進化したために発生した弊害がまさに今ここで起きている。
1800年前後のイギリスに爆誕した蒸気機関