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函館芝1200m 外枠▶︎内枠でポジションが改善するデータ

函館芝1200mには繰り返し同じ開催内で出走してくる馬が多いですが、枠順の変化で成績にも変化が生まれやすい点がポイントです。

コチラは前回の記事で紹介しました。

今回はその内容の補足です。

外枠で凡走▶︎内枠で着順UP」というパターンの根拠となりうる位置どりの変化を紹介します。

つまり、外枠▶︎内枠で前走よりも前々のポジションをとりやすいのでは?という仮説です。

(データ対象:2010~2020年 前走も今回も同クラスの函館芝1200m
サンプル1902頭)

外枠▶︎内枠で前走よりも前々のポジションをとりやすい説


・3コーナーの位置変化

スクリーンショット 2020-07-10 14.01.42

※横軸:内シフト数 = (今回の馬番) ー (前回の馬番)
  縦軸:3角位置変化 = (今回の3角位置) ー (前回の3角位置) 

枠順が内になる度合いが大きいほど、3コーナーの位置も前になっていますね。
前走、外枠で後方になってしまった馬が、内枠で前目のポジションがとりやすいという解釈ができます。

・4コーナーの位置変化

スクリーンショット 2020-07-10 14.08.43

※横軸:内シフト数 = (今回の馬番) ー (前回の馬番)
  縦軸:4角位置変化 = (今回の4角位置) ー (前回の4角位置) 

3コーナーの位置変化よりも、より顕著に内シフト数と位置変化の関係に一貫性が生まれています。

内シフト数がー15やー14のところが例外っぽくなっていますが、こちらはそれぞれサンプル数が3と2なので度外視すべきでしょう。

・脚質変化

スクリーンショット 2020-07-10 14.10.26


こちらはJRA-VANの脚質判定を用いて、それらを数値に置き換えて変化を調べています。

h12['脚質'].replace({'逃げ': '1', '先行': '2', '中団': '3', '後方': '4'},inplace=True)
h12['前走脚質'].replace({'逃げ': '1', '先行': '2', '中団': '3', '後方': '4'},inplace=True)

​このように前であるほど小さい値に置き換えており、(今回脚質) ー (前回脚質)が縦軸ですが、やはり枠順が前回よりも内になるほど、脚質も前になっています。

外枠▶︎内枠で着順がUPする理由

ここまで見たように、前走よりも枠順が内にシフトすれば、3コーナー・4コーナーともにポジションが前になりやすいことが確認できました。

当然前が有利な芝1200mですから、このポジション改善効果が着順UPにつながりやすいと考えられます。

データ取得・作成の方法

今回は前回記事の補足でしたので、データの取得・作成は前回記事をご覧ください。

グラフ作成については、以下の「4角位置変化」を好きな値に変えれば、

h12.groupby('内シフト数').agg({'4角位置変化' : 'mean'}).plot()

欲しいデータが得られます。


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